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2022NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース JSB1000クラス 結果報告
■第2戦 三重県/鈴鹿サーキット
■開催日 2022年4月23日~24日
■チーム名 EVARTWebikeTRICKSTARKawasaki
■ゼッケン #18
■ライダー 大久保 光
■予選(レース1/レース2) 15位/14位
■レース1 14位
■レース2 14位
昨年のMFJGP鈴鹿と同様に今年の鈴鹿8耐のテストを兼ねての参戦となった。ライダーは鈴鹿8耐でエースを務める大久保選手。普段はMotoEを戦い、1000ccでのレースは昨年のMFJGP鈴鹿以来となっており、このウィークが久しぶりの走行となった。そんな中、今年から車両を新型ZX-10Rに変更したということもあり、木曜日、金曜日の公式練習では0からセットアップを進めていく形となった。新型のキットECUのセットアップやカウル形状の変更に伴った足回りのセットアップの変更など、短い時間の中でやらなければならない作業が多く、昨年のMFJGP以上に苦戦を強いられていた。
23日/予選 15位 タイム 2分08秒804
苦戦した公式練習から大きくセッティングを変更して挑んだ公式予選、30分間の予選でどこまで詰め切れるか、タイムを上げより良いグリッドを獲得できるか大きな緊張感の中、予選がスタートした。大久保選手は1周目から前日までのベストタイムを大きく更新する2分09秒0を記録する、さらにセクター1で自己ベストを記録するがミスをしてしまいタイム更新は出来ず。まだセッティングが出し切れていない車両ではこれ以上のアタックをするのはリスクがあると判断しピットに戻り、大幅に変更したセッティングのフィードバックと改善点をまとめセッティングの変更をする。残り7分で新品タイヤに履き替えコースインをして最後のアタックに入る。ラストアタック1周目に2分08秒804を記録、そのままタイムアップはならず予選が終了となる。Agr、Bgr合算の結果、総合15位を獲得しレース1は15番グリッドからのスタートとなる。
23日/レース1 14位
レース1はドライコンディションの中14周で行われた。
5列目右側の15番グリットから若干遅れ気味でスタートをきった大久保選手はコーナーセクションで順位を挽回し、2ポジションアップの13位で1周目を終える。2周目、3周目とポジションを落として16位までドロップダウンしてしまうが、8耐を見据えて無理してペースを上げるのではなく10秒台前半で走りきりロングランのデータを持ち帰るための我慢の走りに切り替えペースを落とさず刻んでいく。
最終ラップにセクター1で自己ベストを更新する走りでペースを上げていき前を走る選手をパスして14位でチェッカーを受ける。
24日/レース2 14位
前日までの天候からはうって変わって朝から雨が降る1日となった。朝フリーでは雨のベストを超えるタイムを記録し順調な滑り出しとなった。
ウェット宣言のため決勝は14ラップに減算されてのスタートとなった。スタートで大きくフロントを浮かしてしまい順位を大きくバックしてしまう。ウォータースクリーンの影響で視界が悪く順位の挽回が難しく20位で1周目を終える、2周目に1台、3週目に1台と着実に順位を上げていき16位までポジションを上げていく。
レース中盤、レースアクシデントによりセーフティーカーが介入、スタートでの出遅れが一旦無くなる展開となった。残り周回数5周に入ったところでレースは再開する。15位、14位と順位を上げていきポイント獲得圏内に入ったところでチェッカーとなり、レース2は14位となった。
大久保 光選手コメント
「今回は、鈴鹿8耐のテストを兼ねた参戦となりましたがレースウィークからの初走行となり、初日はチームとしても初めて走らせる新型車ということもあり、昨年まで積み上げたデータが使えなかったり、小さなトラブルがあり、いいスタートとは言えないスタートでした。
レースウィーク中ですがスイングアームの交換や大幅なサスペンションセッティングなどの大きな変更を重ねていきマシンを仕上げていきました。
予選ではまだ不安の残る状態でしたが、気合の1ラップアタックを2回行いなんとか昨年のベストタイムと同じようなタイムを記録出来ましたがこのペースで周回するのは現段階では難しいと判断し同日に行われたレース1では8耐を想定した10秒台のアベレージラップを刻むという走りに切り替え目標通りのアベレージを刻むことができ、8耐に向けて良いデータをとることができました。
日曜日のレース2では、苦手意識のあったウェットコンディションでのレースとなりました。朝フリーでは良い感触で走ることができ、レース2には期待が持てましたが、スタートで大きくウィリーしてしまい出遅れ、レース序盤から電気的なトラブルが出てしまい思うようにペースが上げられず、耐えるレースとなりましたが、14周のレースで雨の中ロングラップを行えたことにより雨に対してポジティブになることができました。
次回の8耐テストまでに多くの課題を作ることができましたので、その課題を解決することで鈴鹿8耐では更に飛躍した走りを皆様にお見せすることが出来ると思います。
最後になりますがチーム、スポンサーの皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございました」
鶴田竜二 監督コメント
「チームとしては、先日体制発表しました、鈴鹿8耐に向けてのテストを兼ねての参戦となりました。ライダーは鈴鹿8耐でエースライダーをつとめる大久保選手を起用し、マシンは今年から新型のZX-10Rに変更、さらに若手教育を兼ねて、スタッフはチーフメカニックの中村以外は今回のレースが彼らにとって初めてのレースというフレッシュなメンバーでの新体制での参戦となりました。
初日は新型マシンのセットアップや初めてのレースに不慣れなスタッフと難しいスタートとなりましたが、経験豊富な大久保選手と中村メカがチームをリードしていき、予選では昨年記録したベストタイムと同じようなタイムまでペースアップすることができました。
レース1、レース2ではしっかりと8耐を見据えたレースアベレージを安定させるという走りを行いデータを積み重ねることができました。
今回は鈴鹿8耐への参戦を意識した参戦で、8耐に向けては良いデータが取れ、これから控えている8耐テストや8耐の本戦に向け課題を見つけることが出来ました。これらの課題を解決させて8耐でさらなる飛躍をお見せできるよう取り組んで行きます。
まだまだ新型コロナウイルス感染の問題で大変な世の中ですが、こうしてレースが行えた事に感謝しつつ、私達が出来る事をしっかりと考え取り組んで参りたいと思います」
情報提供元 [ TRICK STAR ]
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