
■大会名:2022年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦
■開催日:4月2日(土)公式予選、3日(日)決勝レース
■開催場所:モビリティリゾートもてぎロードコース
■参戦ライダーおよびレースリザルト
阿部 真生騎
予選15番手 決勝17位
レースレポート
全日本ロードレース選手権の開幕戦が栃木県モビリティリゾートもてぎで開幕した。阿部真生騎(ヤマハ)が参戦するST600クラスは、昨年チャンピオン埜口遥希がアジアロードレース選手権参戦となり、ゼッケン1不在の戦いとなる。
ホンダ勢は最多勝を獲得しランキング2位の小山知良、成長著しい荒川晃大。昨年までMoto3を走っていた國井勇輝が参戦を決めた。
また、ホンダのMotoGPテストライダーとなった長島哲太が立ち上げたチームからCEV REPSOL Moto2 ヨーロッパ選手権で活躍していた羽田太河、そして2019年アジアタレントカップ王者の西村硝が参戦する。また、タイ人ライダーのムクラダ・サラプーチが参戦を開始する。
ヤマハ勢は、長尾健吾や阿部のチームメイトだった阿部恵斗、昨年躍進した横山尚太や井出翔太や菅原陸などが継続参戦。綿貫舞空、松岡玲といったニューカマーも参戦とバラエティーに富んだ顔ぶれが揃った。
年間エントリーは32台。開幕戦ではスポット参戦組を含め40台がしのぎを削った。予選から激しいタイムアタックとなり上位5台がレコード更新、ポールポジションは荒川が1分52秒643と唯一の52秒台に入れた。2番手から17番手までが53秒台にひしめく。真生騎は1分53秒788と自己ベストを更新して15番手に付ける。
ST600クラスの決勝レースは、荒川がホールショットを奪い、オープニングラップを荒川、羽田、松岡、小山、國井、長尾、阿部恵斗の順でクリア、この上位グループが最終ラップまで激しいトップ争いを展開。最終ラップの1コーナーで國井が転倒し瀬列を離れ、トップが羽田、2番手に小山が上がり、荒川が3位。4位松井、5位阿部恵斗、6位長尾。真生騎は17位で開幕戦終えた。
阿部 真生騎
予選15番手 決勝17位
真生騎選手からコメント
「ブレーキングがしっくりこないことを調整していたので、ロングランが出来ずセッティングが進みませんでした。この問題は解決まで行かず、決勝中もあって腕上がりしてしまい、思うように走れませんでした。
予選は単独でタイムアップ出来るように、レースを想定しながらの走行でした。一応目標タイムを出し、自己ベストタイムを更新することが出来て、昨年に比べればタイムアップの仕方やレースウィークの過ごし方などわかって来たと思えました。レースは不完全燃焼という思いが強いので、次に向けて改善して行きたいです」
阿部監督からコメント
関東地方は桜満開ですが、コロナ騒動が治らずサーキット入場に際して種々のチェックを受けながら、いよいよ全日本選手権の開幕です。
通常は金曜日からフリー走行、土曜日予選、日曜日決勝ですが、開幕戦ということで木曜日、金曜日の2日間がフリー走行です。
Webikeチームノリックヤマハからは阿部真生騎がST600クラスへ年間レギュラー出場です。
木曜日の1本目は1分55秒74、2本目はニュータイヤで自己ベストの1分54秒64でした。セッティング的には事前テスト等で、かなり煮詰まってきており、大きな変更はなく、あとはライダーの頑張りに期待でした。
金曜日1本目は1分55秒26、2本目は自己ベスト更新の1分54秒29とまだまだ順位的には上位とはいかないのですが、確実にタイムを上げれるようになりました。
土曜日の予選
集団に飲み込まれないように少し遅れてスタートをし、単独走行でタイムを上げる作戦でした。計測3周目に目標にしていた53秒台の1分53秒788を記録して上位につけたのですが、先輩上位陣が次々とタイムを更新して15位で予選を終了しました。
日曜決勝日
朝フリー走行は、ガソリンタンクを満タンにして、昨日予選を走ったタイヤでの走行でした。上位陣はニュータイヤでレースシュミレーションの走行だったらしく、
予選に近いタイムでしたが、真生騎は昨日予選をフルに走ったタイヤだったのも有り、21位に下がりました。
決勝
朝フリーはタイムを上げれなかったのですが、大幅な変更はなく微調整で臨みました。
15番グリッドから好スタートを切り1周目は12番手で帰ってきました。
2周目に1分54秒287の好タイムを記録し、追い上げに期待しましたが、その後タイムを上げれず、3周ほどは12位をキープしていたのですが13位14位と順位を落とし、その後は、ブレーキに問題が出たらしく54秒台を守れず最終的に17位ゴールでした。
第1戦目は順位よりラップタイム1分53秒台が目標でした。
53秒台を出せば10位以内と思っていましたが、今回は全体的に速く、ポールポジションが52秒6と驚異的で、53秒台に16人がひしめく予選となりました。
真生騎は昨年のベストタイムを2秒以上短縮して、目標の53秒台も出せて間違いなく成長は見えましたが、まだまだ経験の浅さか、レースでタイムを伸ばすことができず、17位に沈み、これからの課題が浮き彫りになりました。
次のレースは4月10日オートポリスの九州選手権へST600と初レースとなるJSB1000のWエントリーでの出場です。
オートポリスは初レースでもあり、昨年30分間を1回走っただけなので、不安はいっぱいですが、5月のJSB1000での2&4、8月の全日本第6戦でのST600に向けての練習を兼ねた地方選手権です。
応援をしていただいている皆様と御協力をしていただいているサポート企業各社に大変感謝をしております。
これからも応援をよろしくお願い致します。
WEBIKEチームノリックヤマハ
監督 阿部光雄
次戦は全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿2&4、JSB1000参戦の模様をお伝えする。
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