文/Webikeバイヤー:あきら

盗難””窃盗
それは、バイク乗りにとって”悪夢”である。
バイク自体はもちろん、ヘルメットやシートバッグも窃盗のターゲットになっています。

自宅や宿泊先で、バイクを駐輪する場面。
ツーリング先で、ヘルメットやシートバッグをバイクに置いたまま離れる場面。

少し買い物するだけだから。
一晩、宿泊先の駐輪場に停めておくだけだから。

ロックをかけずに、そのままバイクから離れていませんか?

その一瞬を窃盗犯は狙っているかもしれません。

バイクはもちろん、装備が一つでも盗まれれば、楽しい旅も台無しです。
今回は、小型超軽量持ち運びに特化した盗難防止ロックのご紹介です。

重たくてかさばる防犯ロックで旅はしたくない!!

従来の持ち運び防犯ロックとの比較

自宅やガレージで使用する、丈夫な防犯ロックには安心感がありますが「重く」「かさばる」ため持ち運びに適していません。
そのため、ツーリング先に持っていきやすいものが好まれます。

例として

  • ブレーキディスクに取り付けるタイプ。
  • ブレーキレバーを固定するタイプ
  • 折りたたみ式でコンパクトに収納できるタイプ

多くの種類が販売されていますが、どれも1kg前後と超ヘビー級です。

その悩みをミツバサンコーワが解決してくれました

ミツバサンコーワ

ミツバってETCで有名な?

ミツバサンコーワと聞くと、私は二輪用のETCをまず思い浮かべました。
他にも、二輪用ドライブレコーダーやカー用品等の製品もラインナップしています。

二輪用品にも精通しているミツバサンコーワの、バイク防犯ロック「バイスガードエア」を紹介していきます。

バイスガードエアの特徴

従来のバイクロックと驚異の重量差!

従来のツーリング向けバイクロックは金属製のものが多く、重量も1kg弱のものが多いです。
このバイスガードエアは防刃繊維を多く使用しているため、スマートフォンの重量より抑えることができています
90mmのモデルで、総重量(南京錠込み)なんと約160g。一番ベルトの長い1500mmモデルでも約190gなので、約200g(ケース込み)のスマートフォンよりも軽量な防犯ロックになっています。

パドロック(南京錠)は軽量アルミボディとなっていて、約100gほどです。
外側は樹脂で覆われており、金属が露出していないため、使用時も保管時にもバイクや他の同梱物を傷つけることがありません。
バイスガードエアを購入した人のコメントでは「ジャケットのポケットに入れて持ち運べる!」と喜びの声もあります。

長さ別:メーカー想定の使用用途は?

  • 350mmはヘルメットロックや車載バッグの盗難防止
  • 900mmはホイールのロック
  • 1500mmはいわゆる地球ロック用途

が想定されたおススメ用途のようです。
画像のDUCATI 899Panigaleのホイールベースは1426mm ※製品は折り返して両端を南京錠でロックした状態の長さです。

パドロック(南京錠)なしでベルトのみの販売もしているので、ダイヤル錠や、指紋認証南京錠、スマホやチップ入りカードで開錠ができるものに変更するなどアレンジ可能となっています。

車体以外の盗難対策

車体以外にも、ヘルメットシートバッグ等の装備品も盗難に遭う可能性があります。
その対策として

  • 車体に取り付けるタイプのヘルメットロック
  • ダイヤル錠とワイヤーがセットになっているタイプ

などの対策があげられます。

しかし最近では、上記の防犯ロックを使用していてもヘルメットのDリングの接続部分や顎紐を切られて盗まれるケースが増加しています。
バイスガードエアであれば汎用性が高いため、車体のみではなくヘルメットの開口部に通して盗難防止対策や、シートバッグが簡単に持っていかれないよう対策できる防犯ロックになっています。

いくら軽くても、かさばるなら台無し

ワイヤーの防犯ロックと聞くと折り曲げ辛いかさばりやすいといったイメージがありますが。
バイスガードエアに採用されているワイヤーはとても柔らかく、製品パッケージの通りコンパクトにまとめることができます。

実際に長さ1500mmのバイスガードエアを小さく丸めて、持ち運びを想定してみました。
直径70mmほどに収まりました、丸めただけだとワイヤーの弾力で大きくなってしまうので輪ゴムのようなもので止めておけば広がりません。


パドロック単体のサイズは、幅が約50mmで高さが約70mmと超コンパクトなので、バイクの収納スペースが少ない車種でも入りそうです。

バイスガードの表面は防刃繊維で覆われているため、車体やヘルメットを傷つけることはなさそうです。
ただし、ベルト両端のほつれ防止処理に金属が使用されているため注意が必要です。

スペアキーは4つ。雨からキーシリンダーを守るカバーもついています。
バイクに使用されることを想定されている、見事な作りです。

すぐ切断できてしまうのでは??

複合素材のハイブリッド

防犯ロックといえば、気になるのが「強度」ですよね。
今回紹介する防犯ロックは、軽量で持ち運びに特化しているため、バイクを自宅で保管するとき用というよりは、ツーリング先や宿泊先で使用することを想定した作りです。
とはいえ、ツーリング先や宿泊先で簡単に切られてしまうような弱い防犯ロックでは意味がありません。
そのため、切断における弱点を補いあう2つの素材を使用したハイブリッドの防犯ロックなのです。

防刃繊維”と”ステンレスワイヤー”のハイブリッドで、素材ごとの対切断特性を生かして1つの工具だけで破壊されないよう対策がされているのです。

ステンレスワイヤーはハサミや、カッターなどでは切断できません。
特殊防刃繊維の表明はハサミが滑り刃が立たないので切れ目さえつきません。もし刃が立ってもワイヤーが切れないので先に進めません。カッターナイフはベルトの表面を滑るだけでまったく切れません。刃を立てても繊維が切れないので切開できません。
防刃素材は、対刃物をはじめ、ニッパー、ワイヤーカッター、ボルトクリッパー等の金属切断工具に対しても大きな効果があります。
ニッパーは内部のステンレスワイヤーがダメージを受けても特殊繊維にニッパーの刃が立たないのでベルトは切断されません。

実際にワイヤーカッターとボルトクリッパーを使用して切断実験をしている人がいましたが、防刃素材の効果で切断することはできませんでした。

ヘルメット盗難防止トップクラス

ヘルメット窃盗の常套手段「顎紐を切られて持っていく」ですが、ヘルメットのDリングをヘルメットロックに接続している場合に発生しやすいです。
その対策として、バイスガードエアの長さを生かして、ヘルメットの開口部からシールド開口部にバイスガードエアを通して、トップブリッジ等のベルトが通せそうな場所にロックしておく方法が効果的です。
ヘルメットロックとして使用したのは900mmのタイプです。
長さに余裕があるため、シートバッグの固定にも使えそうな長さです。


ヘルメットの開口部に何周か巻き付ければ、ベルトの余りを調節できそうです。

バイスガードエアはこんな人におススメ!

  • ツーリング先・宿泊先でバイクが盗まれないか心配な人!
  • 防犯ロックを持っていきたいけど、重くてかさばるのが嫌な人!
  • 使っている防犯ロックに不安がある人!
  • バイク以外のヘルメットや、シートバッグなどの装備品の盗難対策をしたい人!

その他にも自転車用のロックとして使用したり、発想によってアレンジ可能なバイスガードエア。
ベルトは幅がありますが、薄さをいかしてタンデムシートにも挟んで使用することができそうです。

まとめ

今回この製品をレビューするにあたって、手に取った瞬間に「軽すぎる」「強度がなさそうだから破壊されそう」と思いました。
しかし、ステンレスワイヤー防刃繊維複合素材による切断対策は、想像を遥かに超える強度を発揮していました。

ツーリング先や宿泊先でも盗難や窃盗の恐れがないか不安ですよね。
強度が弱くても、時間や手間をかけさせることができれば窃盗犯は嫌がります。
なので「対策をしてるぞ」というアピールが重要です。

ツーリング先で「あ!防犯ロック持ってきたらよかった!」というときにバイスガードを積んでいれば、安心することができます。
億劫だった持ち運びも「コンパクト」で「軽量」なバイスガードエアが解決します。

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