文/Webikeバイヤー:凧(たこ)

冬のライディングで必ず話題に上がるのが寒さ対策だと思います。
バイクに乗っているときに受ける冬の冷気は、あっという間に私たちライダーの身体を凍えさせます。 特に手が凍えてしまうと大切なアクセルやブレーキ操作に関わってくるので、なるべく寒さの影響を受けたくない部位です。
このような寒さ対策として有効なのが、電熱グローブ!あの暖かさは一度味わえば手放せなくなるでしょう

手の甲を暖めるなら電熱グローブ

手の寒さ対策としてグリップヒーターも有効的です。
グリップヒーターは手のひらを暖めます。ただ、冬の冷気を受けるのは手の甲なのです。
手の甲を暖められるのは電熱グローブだけ!逆に言えばグリップヒーターと電熱グローブを併用すれば最強となるでしょう。

電熱グローブの選び方

給電方法の種類

大きく分けてバッテリータイプと車体給電タイプの2種類になります。

バッテリータイプ

専用バッテリーに充電して使用するタイプです。

比較的簡単にセットできるため、気軽に使用することができます。

通勤や街乗り等におすすめですね。ただし、連続使用時間に限りがあるため、ロングツーリングなど長時間走る際には電池切れに注意! 予備のバッテリーを持っておくなど対策が必要です。

車体給電タイプ

バイクのバッテリーに直結あるいはシガーソケットなどに繋げて使用するタイプです。

車体から直接給電するため、充電切れ等などの心配がありません。

ロングーリングなどの長時間走るシチュエーションにおすすめです。
しかし、問題は配線加工などの作業が発生すること。電熱グローブの他に別途部品や専門知識が必要になります。

おすすめ電熱グローブ

RSタイチ|RST650 e-HEAT [eヒート] グローブ

電熱グローブといえば真っ先にくるのがRSタイチの「e-HEAT」シリーズ。
こちらの電熱グローブは、いわゆるエントリーモデルのような立ち位置。
価格もシリーズでは最も安価です。エントリーモデルと言いつつも、温度調整は上位モデルと同様に3段階調整が可能。
指先・手の甲部分を温めてくれます。給電方法は専用バッテリーか車体給電のどちらにも対応しています。

RSタイチ|e-HEAT アーバン グローブ

電熱グローブとして最もメジャーなのがe-HEATシリーズです。その中のカジュアルグラフィックモデルとして位置づけられているのがアーバングローブ。
発熱ユニットは、一番風が当たる指先と手の甲に配置。さらに同ブランドの防水透湿素材「ドライマスター」を採用し、雨天時でも使える仕様となっています。

RSタイチ|RST639 e-HEAT [eヒート] プロテクション グローブ

RST640の上位互換的モデル。
何が違うのかと言いますと、名前の通りプロテクション性能が高くなったということ。
手の甲にはハードプロテクター、そして手のひらにはカーボンスライダーを装備しています。
また、プロテクターと相まってレザーを使用しているため、よりスポーティーなグローブとなっています。
スーパースポーツ乗りや、プロテクション性能を重視している方におすすめです!

コミネ|プロテクトエレクトリックグローブ

車載バッテリーより給電するDC12V仕様の電熱グローブ。
バッテリーを内蔵していないため、普通のウインターグローブのような重量感で気軽に使うことができます。また、給電式のため充電を気にせず使用できるので、日帰り~ロングツーリングなどに最適な電熱グローブといえるでしょう。保温力も抜群に良いので、ヒーターOFFでもウインターグローブとして扱える二面性を持っています。

アイディール|ID-204 HEAT4 【ヒート4】

電熱グローブでは珍しいショートタイプ。3段階の温度調節が可能。中綿には高機能素材でもある3Mのシンサレートを採用しているため、普通のウインターグローブとしても十分防寒機能を果たしてくれます。
給電方法は専用バッテリー式で、3段階中の中段階(ノーマルモード)で約3時間程度。通勤・通学には十分な持続時間ですが、一方で日帰りツーリングでは使いどころを考えた方が良いかもしれません。
個人的には通勤や通学など、ロングカフでは脱着が正直面倒…というシーンで使ってみたいなと思いました。

ヒートマスター|HM12V_ヒートグローブ type-2

わずか10秒で暖かくなることで有名な「ヒートマスター」の電熱ショートレザーグローブ。
電熱グローブでは珍しいレザーを採用し、最近流行りのネオクラシックに寄せたデザインになっています。
給電方法は車体給電タイプとなっており、充電時間を気にせずに使用することができます。

ヒートマスター|HM12V_ヒートグローブ SPORTS

10秒発熱のヒートマスター。こちらは商品名にもある通り、スポーツ寄りのデザインとなっています。
ウインターグローブでありがちなのが「操作性の低下」。当然防寒対策で生地を厚く作るのが常識とされていますが、
ヒートマスターは指の間まで暖めるため、他メーカーと比べて生地を薄くし、迅速なアクセルワークや繊細なブレーキ操作を妨げない設計となっています。
つまり操作性と防寒性をうまく両立させた電熱グローブなのです。特にシビアなブレーキ操作やアクセルワークを必要とするスポーツバイクに乗るライダーにはおすすめです。

コミネ|EK-215 デュアルヒートプロテクトエレクトリックグローブ

3段階の温度調整機能だけでなく、発熱箇所の切り替えができる電熱グローブです。
例えば「手の甲だけ」「指先だけ」など……特定の箇所だけ暖めることができるのです!
ツーリングウェアに精通しているメーカーならではの工夫が光る商品ですね。プロテクターも内蔵しているので、安全性も十分です。

コミネ|GK-804 エレクトリックヒートグローブ カシウス

従来型の電熱線の配置を見直し、冷えやすい指先の暖かさを強化したモデルとなります。
グローブ単体としても保温性・防風性が高く、電熱性能を使用しなくとも普通のウインターグローブとしても使用することができます。
給電方法は、別売りの専用バッテリーまたはシガープラグによる車体電源の両方に対応しているので、使用用途によって使い分けが可能です。

コミネ|EK-204 ヒートインナーグローブ12V

インナータイプの電熱グローブです。
通常の電熱グローブを購入するより価格が安く抑えられ、今持っているグローブが事実上、電熱グローブになるという優れもの。
ただし、車体給電タイプなので配線作業が発生します。電源取り出し用のハーネスが付属するので比較的簡単に作業が可能かと思いますが、いずれにせよ電熱グローブに給電できるように配線処理が必要です。

まとめ

冬の寒さ対策として電熱グローブを紹介しました。
手を暖めるということは、事故防止にもつながります。
手が冷えてうまく動かせなくなり、アクセルやブレーキ操作ミスをするなどのリスクを回避できます。
安価な電熱グローブも世の中には出回っていると思いますが、バッテリーの持ち時間が短かったり、発熱量が十分でなかったり……
最終的にバイク用のものを買った方が幸せだったりします。(経験アリ)
この冬、電熱グローブで快適な環境を整えてみませんか?

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