
こんにちは!ウェビックスタッフの銀です。今回は私の通勤快足、ヤマハNMAX125が履いているミシュラン シティグリップ2を見て、タイヤ担当が「ぜひインプレを!」ということで、とっても難しいタイヤのインプレをレポートします。
ちなみに、ミシュランのシティグリップ2に交換する前は、NMAX純正タイヤのダンロップ、スクートスマートで約9000kmほど走行しました。今のシティグリップ2は交換して約3000kmほど走行しています。
目次
NMAXの利用用途はほぼ通勤と週末の買い物で100%街乗りです。
通勤ルートは片道約30kmで、交通量の多い幹線道路をメインに走行しています。
日常の足と通勤がメインのNMAXなので、タイヤチョイスは「安心」や「安定」といったポイントを最も重視しました。雨の日でも寒い日でも安心して走れる。これが一番。通勤中にスリップダウンなど、誰も褒めてくれません。
そこで、ここ数年ロード5やパイロットロード4など、サイプ入りの大胆なパターンが生むレイングリップが評判のミシュランをスクーターにも履かせてみよう! と、シティグリップ2をチョイスしました。
もう乗り換えてしまいましたが、過去の愛車、GSX-S1000FにはパワーRS。Vストローム650にはアナキーアドベンチャーと、いずれもタイヤ交換の際にミシュランを選んでおり、最近のミシュランタイヤのパフォーマンスに満足していたのも大きいです。
それで、肝心のシティグリップ2の印象ですが、とにかくウェット路面の安心感がすごい! 純正タイヤと比較して溝とサイプが多いおかげか、路面に対してゴムが柔軟に動く、とでも言えばよいのでしょうか。路面からのインフォメーションがウェットでもしっかり伝わってきます。
シティグリップ2のフロントタイヤ。スクータータイヤなのにロード5のようにサイプが刻まれています。
路面の状況が伝わりやすいので、滑りそう、とかまだ大丈夫そう、といったことが雨の日でも分かりやすく、安心して雨の日も走ることができる、というのがこのミシュランのシティグリップ2というタイヤだと思います。
よほど古いタイヤと比較でもしない限り、実際にはウェットグリップといえるほどの性能は、通勤レベルではあまり体感できないというのが現実だと思います。私のNMAXも新車で購入しているので、交換前でもウェットグリップに不満や危険など、特に感じてはいませんでした。
それでも私にとって、雨天の通勤での「安心感」が増えたということで、シティグリップ2へのタイヤ交換は大満足でした。
ドライ時でも、前述したようにタイヤのゴムがよく動く感じがするので、乗り心地もノーマルより若干ソフトになり快適性も増した気がします。この点も通勤バイクとしては嬉しいポイントですね。
人によってタイヤに求める性能は様々ですし、正解もないと思います。ですが、「通勤」という極力トラブルフリーで乗り切るべき利用状況では、安心、安全に走れるミシュランのシティグリップ2はとってもおすすめできるタイヤだと思います。(ウェビックスタッフ・銀)
リアも溝の間にサイプが刻まれていて安心感が高いだけでなく、3000㎞走行して溝も十分残っているので耐摩耗性も期待できそうです。
独自のサイプ「シャークトゥース」のメカニカルなルックスに大満足!
ウェビックスタッフのもぐぅです。私も愛車にミシュランのシティグリップ2を装着したのでそのインプレッションをお届けします。私が乗っているのはホンダPCX(2012年式)です。自宅から職場までは2kmほどで、曲がり角が多い住宅街を抜けるルートで通っています。
今回、シティグリップ2を装着してまず感じた変化は、まるで尖ったタイヤを履いているような感覚になったこと。今は随分慣れてきて、いい意味でひらひらしている印象です。じゃあ「直線は安定しないのか?」というとそうではありません。通常の走行ではまったく問題ありません。
次に、感じたというより少し驚いた変化は、少しのキッカケでギューンとバンクしていくキレの鋭さ。コーナー手前で体重移動をはじめるとそれを察知したのか、タイヤから引っ張られてバンク”させられている”ような感覚を味わいました。はじめはちょっぴり怖かったのですが、ココ! という角度にくるとピタリと安定して、これまでになくスムーズに、楽にコーナリングできるようになったのには二度驚きました。
MotoGPの公式タイヤメーカーでもあるミシュランのキレのあるスムーズなコーナリングにビックリしました。
そしてついにやってきました、雨によるウェットコンディションです。
結論から言うと、コーナーリングでさすがのグリップ力を示してくれました。コーナリング時はサイドのメカニカルなトレッドパターンがしっかり機能しているようで、不安感なく走行できました。
一方、タイヤのセンターのみが接地する、バイクをまっすぐ立てた状態で急発進、急制動を試してみると、もちろん新しいタイヤだからということもあるのですが、少しスリップしやすい方なのかなという印象を受けました。シティグリップシリーズのトレッドパターンは、前後ともセンターに排水用の溝が少なく、そのためだと思われます。
私の通勤しているルートは曲がり角やコーナーなど、一番走りやすいライン上にマンホールなど雨の日に出会いたくないギミックがあちこちにあります。
最後にルックスですが、ここが一番気に入ってるかもしれせん。シティグリップ2には「SHARK TOOTH(シャークトゥース)」、直訳すると「サメの歯」というまるでサメに噛みつかれたような特徴的な細い切れ込み状のサイプがあります。私にはこれが回路図の記号の様に見え、カクカクとした溝の形状とも相まり、メカニカルな感じででとても好みです。このサイプはトレッド面の硬さのコントロールやウォームアップ、グリップ力の向上といった機能があります。
スクータータイヤで、機能性とひと目でこのタイヤだと識別できるアイコニックなデザインが両立されており、ミシュランというメーカーの底強さが伺えます。(ウェビックスタッフ・もぐぅ)
タイヤの溝(=グルーブ)よりも細い溝がサイプ。前作のシティグリップにもあったサイプが2になってシャークトゥースデザインに進化しました。
シティグリップ2は雨の日に恐怖となるマンホールや白線で耐スリップ性能が向上!【解説】
シティグリップ2は、2020年春にミシュランが発売したスクーター用タイヤです。2010年に発売されたシティグリップの進化版で、ドライ路面での高いグリップ性能を確保しながらウェット路面における耐スリップ性能を向上させています。
最もユニークなのは、サイプがSHARK TOOTH(サメの歯)デザインに進化していること。従来のシティグリップにもサイプが刻まれ、ウェット路面やマンホールなどでの耐スリップ性を追求していましたが、ギザギザがつけられることによって更なる安全性を追求しています。
また、方向性のあるトレッドパターンが雨水を外側に逃がすことで効率的な排水を促し、新開発のシリカコンパウンド採用とともにウェット路面での耐スリップ性能向上に寄与しています。
サイズは30種類以上ラインナップされているので、大抵のスクーターに装着可能。ヤマハやプジョーで純正装着されている車種もあります。
ウェビックで購入したタイヤを直送して取り付けもOK【タイヤショップGriff(グリフ)】
今回PCXのタイヤ交換を行ってくれたのは、神奈川県横浜市都筑区にあるタイヤショップGriffさんです。
もともと東京都世田谷区にあるタイヤ専門店を立ち上げた店主が、2019年に横浜市に新たにオープンしたショップです。タイヤ専門店というだけあって交換したいタイヤについてのアドバイスも受けられるだけでなく、自分で購入したタイヤを持ち込んで作業してもらうこともできます。
もちろん、ウェビックで購入したタイヤを直送して取り付けをお願いすることもできます。
電話かWEBで作業日を予約し、事前にタイヤをお店に発送します。後は当日約束の時間までにお店に行くだけです。
お店に着いて予約していた旨を伝えると後は車両を預けて待機です。近くにファミレスがあるので時間を潰してもいいですし、店内にも待つ場所があります。今回私は撮影などがあったので店内で待機させていただきました。プロの作業を見るのも楽しいですね!
イタリア・CORGHI社製の最新のタイヤチェンジャーとホイールバランサーを導入しており、とてもスムーズに交換作業が進みます。
今回私はタイヤの交換をお願いしましたが、それ以外にも対応してもらえる作業があります。
・タイヤ交換+ホイール塗装
・ホイールベアリング交換
・ブレーキパッド交換
・チェーン、スプロケット交換
・エンジンオイル交換
・車検
など、タイヤのみならず様々な作業を依頼することができます。詳しい工賃はホームページを確認して下さい。
https://grifftire.jp/
タイヤショップGriff
■住所:神奈川県 横浜市都筑区 荏田南4-1-6
■電話番号:045-530-0555
■営業時間:【平日・土曜】9:00~19:00【日曜・祝日】9:00~18:00
■定休日:月曜日(月曜祝日の場合は営業、翌火曜休み)
https://grifftire.jp/
https://moto.webike.net/shop-navi/shop/24226/
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