文/Webikeバイヤー:凧(たこ)
新設計のクーリングシステムを採用し、「OGK Kabuto史上最も涼しいヘルメット」として「SHUMA(シューマ)」が登場!
また涼しいだけではなく、今やバイク乗りにとって必需品となるインカムとの親和性も抜群な仕様だったのです。
今回はそんな「最も涼しく、インカムがスマートに取り付けできるヘルメット」をご紹介していきます!
目次
新設計のクーリングシステム
シューマの最大の特徴はコレ。新設計の「ウルトラクールシステム」
OGK Kabutoが長年培ってきた風洞実験やCFD解析によるもので、バイクに乗った時のヘルメットの向きを計算し、その角度から走行風が最適な量で入ってくるようにベンチレーション部分をレイアウト。
それにより、低速走行でも風を感じることができるという優れたシステムを実現することに成功したのです。
また、突き抜ける涼しさの要因はベンチレーションだけではないようです。
内装の形がメロンパンみたいな網目状になっており、取り込んだ風の「通り道」を作ることで効率よくヘルメット全体に行き渡るように計算されているんだとか。
また、吸水速乾性の高いクールマックスを使用しているので、汗をかいてもベタつかずサラッとドライな被り心地が続きます。
インカム取り付けを考えたつくり
今やツーリングなどには必需品となっているインカム。そんな時代に合わせたつくりとなっているのもシューマの特徴。
インカムの取付ステーが収まる専用取付スペースを左右に設定。
また、専用のスピーカーホールはもちろん、スピーカーのケーブルガイドも付いている仕様。
本来なら内装の裏に配線を通すところ、シューマはヘルメットの縁に沿って取りまわすことができます。なので、配線がぐちゃぐちゃにならずスマートにインカムの取り付けが可能なつくりとなっているのです。
その他の快適機能
シールドは紫外線・赤外線をカット
「だけじゃない。TEIJIN」で有名な帝人社と共同開発したUV&IRカットシールド。紫外線(UV)を99%カット、さらに赤外線(IR)も74%カットしてくれるので、日射熱による肌表面温度の上昇を軽減。ヘルメット内の温度も抑制する頼れるシールド。もちろん曇り止めのピンロックシートも装着可能です。
おなじみの「眼鏡スリット」と「ウェイクスタビライザー」
OGK Kabutoといえばおなじみの機能ですね。メガネユーザーにとって嬉しいスリットつきです。
そして、特許技術であるウェイクスタビライザー。乱流をコントロールし、風を受けてもブレにくい帽体に仕上げています。
ワンタッチで脱着可能なあご紐
ワンタッチで脱着、締め具合の微調整も可能なマイクロラチェットバックルを採用。Dリング式よりも簡単に脱着ができます。
実際に使ってみた
OGK Kabuto RT-33と比べた結果
同メーカーのレーシングモデル「RT-33」との違いをちょっとだけ比較。
その前に、毎日使用しているからか少々汚れが目立つRT-33。撮影の前にキレイにします。
「よく汚れが落ちる」と噂のオートグリムでキレイにします……
よし、OK!さすが英国王室御用達のケミカル!
https://www.webike.net/magazine/impression/impression-chemical/73565/
さて、キレイにしたところで帽体比較。全体的な大きさとしては、RT-33よりSHUMAが一回り小さいかな~という感じ。
そして、重さ比較です。実測でRT-33は「1,520g」のところ、SHUMAは+69gの「1,589g」という結果に。
走行安定を狙ったためか、ヘルメット本体の重量はそこまで軽くはないようです。
「まるでワイヤレス」スマートにインカムが取り付けられる
もうTHE・スマート。配線がほとんど見えません。まるでワイヤレスな取り回しができたのは、ケーブルガイドのおかげ。
ヘルメットの縁部分に沿った配線処理なので、内装(後頭部辺り)を伝う配線処理より断然スマート。
縁部分にもツメが設けてあり、その間に配線を通せる仕様となっています。
うまくケーブルガイドに沿って処理していき、内装を戻せばもう見た目はワイヤレス。
スピーカーホールの深さも絶妙で、装着すればジャストフィット。耳も痛くなりにくいです。
これは涼しい!ちょっとの風でも感じるヘルメット
噂のSHUMAはやっぱり涼しかった。特に風を感じたのは口部分と頭部中央のベンチレーション。
顔と頭部に感じる風の量はすさまじく、フルフェイスを被っているとは思えないほどオープンな風当り。
驚いたのが信号待ちで止まっていて、それなりの風が吹くとヘルメット内に入ってくるのが分かるんです。
あとよ~く見たら口部分のベンチレーションの穴から向こう側が見えるといったダイレクト具合。
なるほど、そりゃ涼しいわ……「OGK Kabuto史上最も涼しいヘルメット」として、その本気度がうかがえます。
SHUMA、おすすめです
最終的にアリかナシかで言うと、「アリ」です。個人的に車種問わず幅広い層におすすめしたいですね。
機能面は申し分なく、そしてエッジの効いたデザインは、どんなバイクに乗っていても違和感なく使用できると思います。
価格についてはさすがOGK Kabuto、ソリッドタイプは定価26,000円(税抜)という安価な設定。
「比較的手に届きやすい価格帯、だけどちゃんとした安全性や機能は追及したい」という方にはピッタリなヘルメットです。(特にインカムユーザーにはイチオシ!)
そしてウルトラクールシステムによる突き抜けるような爽快感!夏場はかなり気持ち良いだろうな~……皆さんにもぜひ体験していただきたいです。
フルフェイスでも、風を感じることができるんです!そう、SHUMAならね。
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