
痛い思いはしたくない……
ライダーたるもの事故や転倒は絶対に防ぎたいですよね。
しかし、そういったトラブルは予期せぬ時に起こります。
そんな時に生身の自分を守るのはヘルメットとプロテクターです。
特にプロテクター界隈で最近耳にすることも増えた“着るエアバッグ”
一体どんな商品なんでしょうか?
さらに、今回はその中でも人気ブランドのダイネーゼが発売している“SMART JACKET(スマートジャケット)”を紹介していきます!
目次
そもそもバイク用のエアバッグとは?
一般的にエアバッグとしてイメージされるものは車で事故を起こしてしまった時に展開される“白いアレ”。
簡単に言うとそれを身に着けるということです。
ここ数年耳にすることも増えましたが実はレースの世界では10年以上前から用いられています。
スピードの世界の最前線で採用された技術を普段のツーリングで使えるのは心強いですね。
プロテクターをエアバッグにするメリット
プロテクター入りジャケットやインナープロテクターを着たことがある方は多いと思います。
しかし、エアバッグを着たことがある方はなかなか居ないと思います。
では、着るエアバッグのメリットはどんなものがあるのでしょうか?
答えは大きく2つあります。
- 安全性
- 快適性
エアバッグが展開された瞬間ガスの力で大きく膨らむため、一般的なプロテクターと違い大きさの制限がありません。
つまり、カバーできる範囲はプロテクターよりもかなり広いです。
その安全性を立証するように、Moto GPでは2018年から、MFJ公認レースでは2020年から(18歳未満対象)エアバッグの着用が義務付けられています。
プロテクター入りジャケットやインナープロテクターの中にも通気性を意識したモデルはあります。
しかし、常にプロテクターが身に纏っているため動きにくいのは仕方がない部分もあります。
一方エアバッグは展開されない限り薄い素材で出来ており、動きやすさや通気性を犠牲にすることはありません。
ダイネーゼエアバッグの歴史
ダイネーゼがエアバッグシステムの開発を始めたのはなんと20年以上前に遡ります。
2000年、ダイネーゼはD-air®プロトタイプとしてエアバッグシステムを披露しました。
その後、2006年に実地テストが行われ、2007年にはバレンシアGP中に初めて起動し、ライダーの身を守りました。
2011年には一般向けにレーシングスーツ用エアバッグシステムが発売されました。
2015年には初の公道向けエアバッグジャケットを発売し、バイク乗り全体に着るエアバッグというものが認知され始めました。
そして2020年、公道ユースをさらに追求したワイヤレスエアバッグシステム“SMART JACKET”を発売しました。
スマートジャケットのここが強い!
ここからはそんなSMART JACKETの特徴をご紹介!
公道向けにセッティングされた7つのセンサーは毎秒1000回ライダーをモニタリングしており、停車中の衝突や追突があった瞬間にエアバッグを展開します。
加えて、GPSが速度を計測しており時速10キロ以上出ている場合は転倒やハイサイドなどの衝撃が発生する前にエアバッグが展開します。
プロテクターにおけるCE規格は保護部位や用途、仕組みで分類され、欧州統一基準の試験に合格した製品に与えられる規格です。
その中でSMART JACKETはエアバッグ規格(EN 1621-4)にて、胸部レベル2、脊椎レベル1を取得しています。
その保護性能は、なんとバックプロテクター7つ分もあるとか……
7つのセンサーやGPSを起動させているバッテリーですが、1度の充電で再充電することなく最大26時間稼働します。
センサーや充電ユニット、エアバッグシステムが全てベストの中に内蔵されているので、よくあるワイヤーを繋いで乗って降りるときもその都度外して……みたいなことはありません。
バイクに乗る際にインナーとして着たい時も、ベストとして着用したい時も調整ベルト一つで簡単にサイズを変えて利用シーンを選べます!
ベスト本体はメッシュ生地で作られており、優れた通気性を実現しています。
エアバッグシステムは通常時は小さく折りたたまれているので、通気性を邪魔することはありません。
また、GPSやセンサーは完全防水なので安心です。
バイクから降りた後にトップケースやシートバッグに2つ折りにして収納可能、なので持ち運びにも便利です。
→より詳しい機能を確認する(ダイネーゼ公式サイトに移動します)
動画紹介&ウェビックでSMART JACKETを買うと3年保証付!
動画では実際にエアバッグを起動した様子が収録されてますので是非ご覧ください!
ちなみに、SMART JACKETは一度起動するとエアバッグ交換のためにダイネーゼストアにて修理を受ける必要があります。
また、起動しなかったとしても3年に1度の定期メンテナンスを推奨しています。
その際にメンテナンスや補償の対象になるのはダイネーゼジャパン正規販売店で購入した商品のみ。
勿論ですがWebikeは正規販売店&3年保証付き!
是非この機会に自身の安全装備を見直してみてはいかがでしょうか?
とはいえ、一番大事なのは安全運転。
図らずもプロテクション性能を発揮するような事態を避けるのが一番です!
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