4月発売の新型ヘルメット『アライ/アストロGX』。
前モデルのアストロIQが登場したのは2010年のことで、リニューアルは約11年ぶり。
事前情報でも新しいアストロは、コンフォート性がより強力になったと謳われており、期待しているライダーも多いのではないでしょうか。

果たして、新たにアストロのペットネームを受け継ぐアストロGXの実力は?期待の新型ヘルメットの魅力に迫っていきましょう!

幅広いニーズに応えるアストロGXは、どんなライダーにおすすめか

アライが掲げるアストロGXのキャッチコピーにも、

アストロ史上最高の被り心地、走りを選ばないオールラウンダー

……とあるように、幅広いニーズを想定して、製品開発が行われたことがわかります。

ウェビックスタッフ的におすすめしたいライダー層は、ズバリ、ツーリングライダー。
詳しい理由は後ほど触れていきますが、被りやすさ被り心地など、ツーリング中の使い勝手がよく考え抜かれたヘルメットとなっています。

ピックアップポイント①『ベンチレーションシステム』

■注目度/

アストロGXを手にとってまず初めに気づくのが、前頭部に配置されているブランドロゴが突出していること。

ロゴ部分に通気口が配されていて、ヘルメットの聖域と言ってもいいブランドロゴエリアまでも、ベンチレーションシステムの一部に組み込むというのは、今までのアライラインナップでは見られなかった取り組みです。

またロゴ部分が衝撃を受けた際は、破損し外れる“仕組み”となっているため、アクシデント時に出っ張りが意図しないストレスとなる心配もありません。

新しいベンチレーションシステムは、トップ部分にも採用されており、従来モデルの吸気効率をそのままに小型化を実現しています。


写真は角田選手ではなく、同じアライユーザーのS・ベッテル選手

これはF1用ヘルメットでも使われているエアーダクトを、さらにブラッシュアップさせたもの。
アライユーザーのF1ドライバーといえば、今シーズンにスクーデリア・アルファタウリ・ホンダから参戦している角田裕毅選手!アライサポートドライバーでもあり、今後の活躍に期待がかかりますね!

ピックアップポイント②『GTスポイラー』


■注目度/

2020年に“RX-7X”のオプションパーツとして登場したレーシングスポイラーをベースに、ツーリング仕様に形状を改めたリアスポイラー。
高速走行時のブレが低減し、疲労低減に繋がる一品で、帽体本体に始めから付属されているのが嬉しいポイントです。

ピックアップポイント③『帽体間口・被り心地』

■注目度/

仲間との集合時、休憩時、昼食時など、バイクに乗っている時間が長いツーリングと言えども、ヘルメットの脱ぎ被りは頻発するもので、一回一回の着脱のしやすさは重要なポイントとなり得ます。

新たに開発されたニューフォルムが使われるアストロGXは、この問題を前後左右に5mmずつ開口部を拡張することで解決。
脱ぎ被り動作がよりスムーズに行えるよう工夫が凝らされています。

またアストロGXには、F1用のヘルメットで培われた内装技術が取り入れられており、より長い時間被り続けられる優れた快適性を実現しています。

ピックアップポイント④『インカム特化』


■注目度/

今や仲間とのツーリングでは欠かせないインカム。
帽体の左サイドは、右サイドに比べて違和感のない程度にフラット面となっていて、幅広いインカムが取り付け可能です。

また、ネックパッド部分に余分なケーブルを逃せる収納ポケットが用意されており、余った配線を引っ掛けて破損させてしまうといったトラブルも回避できます。
快適性を突き詰め、随所に散りばめられた、アライならではの気配り嬉しいですね。

気になるアストロGXの価格、カラーラインナップは?

アストロGXのソリッドカラーのデリバリー開始はなんと今日から!
またグラフィックモデルはチェッカー、フェイス、ロックの3種類がすでに発表されており、販売開始が待たれます。

ソリッドカラー



ソリッド グラスホワイト
グラスブラック
フラットブラック
モダングレイ
プラチナグレイF


グラフィック(チェッカー)




チェッカー レッド(艶消し)
ホワイト(艶消し)
イエロー(艶消し)


グラフィック(フェイス)



フェイス レッド
ブルー
グレー(艶消し)


グラフィック(ロック)




ロック マルチ
ブルー


そして気になる価格ですが、残念ながら従来モデルからアップとなっています。
しかし、それを補って余りある程の快適性が、アストロGXには備わっています。

気になる価格(税抜き)は……
  • ソリッド/52,000円
  • グラフィック/60,000円

プロシェードも付けられる!オプションパーツ紹介

アライ帽体に取り付けるオプションとしてお馴染みの、“プロシェードシステム”にもアストロGXは対応しています。
これにより、目が守られるのはもちろん、逆光、夏場の強い日差しの下でも視認性を損なうことなく走り続けることができます。

アストロGXオプション
VAS-V プロシェードシステム

【カラー】クリア
※商品はプロシェードのみの販売です。

また、エアーダクト類のリペアパーツもオプション販売されています。
衝撃時に外れるパーツのため、破損させてしまった際に修復できるのは嬉しいですね。

インプレッション

今回使用したアストロGXの帽体サイズにぴったりだったWebikeスタッフに、詳しい使用感のインプレッションを聞いてみました!


ヘルメットを被った時の軽さは、一度試してほしい。

250ccの車両で、かつ市街地での走行でしたので速度を上げてのテストは行っておりません。

ヘルメットを受け取ってまず感じたのは、被りやすさです。
サイズが緩いわけではないのですが、頭の上に載せる感じでも、スポッと被れます。
かといってサイズ感が他帽体と比べて違うということはなく、実際被った時のフィット感は高かったです。

フィット感の良いヘルメットの場合、内装の質によっては違和感があったりしますが、アストロGXに関してはそんな心配はありません。
気温が高く(20℃以上)市街地を走行していると、軽く汗ばむくらいでしたが、サラッとした印象でした。

走行した当日は風もほぼなく、また速度をそれほど出していなかったこともあり、残念ながらスポイラーの効果を体感することは出来ませんでした。
ただ、予想外だったのが、ヘルメットを被った時の軽さです。
正確には軽いというより、重量を感じないといった感じで、首や肩に負担が掛からないのが好印象でした。

ベンチレーションに関しては、十分に風が通り抜けるのを体感出来ます。
他社モデルでも通気性の良さを謳うヘルメットはいくつかありますが、それと同等レベルと感じました。

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アストロGXの好敵手!SHOEI/Z-8との比較

アストロGXが、アライのツーリング向けヘルメットとあらば、同じくSHOEIのツーリング向けヘルメットZ-8と比べてみたい!というわけで、2大メーカー最新ヘルメットを試しに比べてみました。

サイズはZ-8の方が一回り小さく、持ってみても軽く感じるのはZ-8です。
このままですとZ-8に軍配が上がってしまいそうですが、アストロGXの良さはここから。

先程の通り、ヘルメット重量はZ-8の方が軽いのですが、被ってみての体感重量はアストロGXも、Z-8と同等程度に軽いのでは?と錯覚してしまうほど。
これはヘルメットの重心が、バランス良く違和感のないポイントで落ち着いているためではないでしょうか。

通気性は同等レベル。どちらもベンチレーション性能を極めたモデルなので、その辺は流石日本を代表する2大ブランドといったところです。
ただ、ベンチレーション機構の開閉操作はアストロGXの方が扱い易かったです。

そして今後ラインナップされる(予定の)カラバリが、現時点ではアストロGXの方がカッコいい!
両ヘルメットとも、これからのラインナップに期待が膨らむ、そんな結果となりました。

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