
過給機機構を備えたH2シリーズのニューカマーZ H2 SEの登場や、スーパーバイクモデルZX-10Rのフルモデルチェンジなどのニュージェネレーション攻勢だけでなく、メグロブランドの復活やコンパクトモデルまで、勢いに乗るカワサキから目が離せない!
目次
気軽に、楽しく、カッコよくの三拍子がすべて出揃う
他に類を見ない怒涛の加速感、超速ネイキッドの特別バージョン
スーパーチャージャーを採用したエンジンを搭載し、一躍市販量産オートバイ最速の座に躍り出たニンジャH2、それと同等のエンジンを搭載したモンスターネイキッドモデルZ H2 SEが発表された。
バランス型スーパーチャージドエンジンを搭載する既存のZ H2をベースに、電子制御サスペンションやブレンボ製Stylemaモノブロックキャリパーなど上級装備を組み合わせ、新たに設定されたZ H2 SE。
最高出力200馬力、最大トルク137Nmというスペックは、一般的なスキルのライダーではとても扱えないと思えるスペックではあるが、高い性能を誇る装備で固められた新型で、多くのライダーが官能的なパフォーマンスを体感することができるだろう。
往年のプレミアムブランドが、平成をスキップして令和に復活
大戦後まで日本を代表するバイクブランドとして存在したメグロ製作所。
その後経営状況の問題などから現川崎重工と合併し、最終的にはその名は使用されなくなっていたのだが、昨年末、55年ぶりに突如復活することが発表された。
新型車として登場したのはメグロK3。
高度な技術が求められる銀鏡塗装が施されたタンクは深みのある輝きを放ち、そこに備わるメグロエンブレムは職人による手塗りとされている。
パイピングシートや手前に絞られたハンドルバーの採用など、W800をベースとしながらも、各部に専用パーツがふんだんにあしらわれており高級感が持たされている。
往年の名機を今に蘇らせた注目の一台だ。
軽量コンパクトで扱いきれるパワー、日本の道路事情にベターマッチ
スペックから追いかけると、より大きな排気量やパワーを求めてしまいがちではあるが、実際に乗り回してみると持て余してしまうということも多い。
そのような中、600~800ccクラスのいわゆるミドルバイクは、日本の道路事情にベターマッチするクラスだ。
ニンジャ650は高張力鋼を使ったトレリスフレームに649cc並列2気筒エンジンを搭載。
低回転から豊かなトルクを発生させ、高回転まで伸びやかな上昇を楽しむことができる。
自然なライディングポジションが取れるハンドルやシートの位置関係と、防風効果の高いフェアリングで、ロングツーリングも快適。
WSBKで戦うZX-10RRをイメージした新色を採用するKRTエディションが追加された。
扱いやすく楽しさ凝縮、モダンクルーザー界の牽引役
有機的な柔らかいボディラインが特徴的なモダンクルーザー、バルカンS。
低く設定されたシートや、手前に大きくプルバックしたバーハンドルなどで、リラックスしたライディングポジションをもたらすほか、フットペグやレバー位置を調整でき、ライダーの体格にマッチさせることができる。
搭載する649cc並列2気筒エンジンは、低速から粘りがありレスポンスも良好。
日常使いから長旅まで楽しめるクルーザーとなっている。
ネオクラシック系も良いけど、実はこっちのモデルがコスパ良好
いまだ人気の冷めやらぬZ900RSがネオクラシックスタイルの看板モデルとするならば、モダンストリートファイターの看板となっているのがZ900だ。
カワサキが提唱するsugomiデザインが用いられたスタイリングは、低く構えたフロントマスクから跳ね上がるようなテールエンドまで美しいラインが描かれており、強い存在感を発している。
強烈な見た目とは裏腹に、とても乗りやすく、万人受けするキャラクターとなっている。
市街地や普段使いには、このサイズ、このエンジンで
2000年代後半の250ccスポーツモデルブームの火付け役としても知られているニンジャ250。
昨年は4気筒エンジンを搭載したニンジャZX-25Rが登場したこともあり、その陰に隠れてしまった格好だが、実際のところは、低回転から太いトルクを得られる2気筒エンジンを搭載するニンジャ250の方がストリートでの使い勝手が良いと見直されている。
スリッパークラッチやLEDライトなどの充実した装備にも注目だ。
通勤通学さらにはレジャーまで、何にでも使える楽しいミニバイク。
カワサキのネイキッドモデルであるZシリーズの末弟にあたるZ125プロは、コンパクトなボディの中に、Z特有のアグレッシブさを凝縮した本格的ロードスポーツだ。
ランニングコストに優れた125ccモデルでありながらも、倒立フロントフォークやオフセットレイダウンサスペンション、前後ディスクブレーキなど、ハイスペックパーツがふんだんに採用されており、所有感を満たしてくれる。
よく調教されたシングルエンジンは高回転まで伸びやかで機敏な走りを楽しめる。
Z125プロは、メインバイクとしてはもちろん、セカンドバイクとしても魅力的なモデルに纏められている。
この記事にいいねする