文/Webikeバイヤー:あきら

おしゃれは足元からという言葉があるように、どれだけすさまじいスペックを誇る車両でも、優れたデザインの車両でも、タイヤがマッチしていなければちょっと違和感が出るものです。
タイヤ交換時には選べるタイヤですが、純正タイヤは基本選べません。そして、納車してから少なくとも半年、長ければ1年半くらいはお世話になるタイヤです。
というわけで前回に引き続き今回も話題のホンダの新車が履いているタイヤをチェック!

果たしてGB350はおしゃれなデザインに似合うタイヤを履いているのか!

GB350が履いているタイヤは何?


レブルの大成功で勢いに乗っているホンダが放つおしゃれ系バイクGB350。
直立した単気筒エンジンに実にオーソドックスなデザインの車体で構成されるシンプルなバイクですが皆さん「こういうのでいいんだよ!」となったのでは?

搭載される350㏄エンジンもヤマハのSRシリーズ以上の超ロングストロークで、シングルらしい鼓動感とトルク感が味わえそうです。
噂では車両価格もお手頃になるのではという情報もありますし、間違いなく2021年期待の車両です。

GBという過去にホンダに存在したGB250、GB400などとつながりを感じさせるネーミングも非常にグッド!

サイズはフロント19インチ、リア18インチ!


GB350のタイヤサイズは昨今の主流17インチではなく、クラシカルな外見に似合うフロント19インチ、リア18インチの組み合わせ。
この19+18インチの組み合わせは、かの有名なSR400の登場当時と同じ(後年は18インチ+18インチ)。現代ではカワサキのW800やメグロK3が採用するサイズです。

19+18インチは、いわゆる70年代の車両でよく見られたサイズで、軽快なハンドリングという点では17インチに劣るものの、穏やかなな乗り味や、70年代の古き良きバイク感を再現するのにぴったり!
ツーリング用途で考えてもこのフロント19インチのもたらす安定感は車体が小柄な分、高速走行の安定感を得られるメリットがありそう。
SR400のカスタムでも、初期のフロント19インチを再現すべく、18インチモデルを19インチにするというカスタムが存在するので、最初から19インチなのはグッド!

GB350フロント 100/90-19 GB350リア 130/70-18
W800フロント 100/90-19 W800リア 130/80-18
メグロK3フロント 100/90-19 メグロK3リア 130/80-18

そんなGB350の履いているタイヤは……。

ダンロップ:アローマックスGT601


THEスタンダードツーリングタイヤ!
ツーリングタイヤらしく、クセのない自然なハンドリングと穏やかな乗り心地のタイヤということで、様々な車両で履かれています。
今風なスポーティデザインということもあって、最近ではニンジャ250の純正採用タイヤとしても活躍しています。

ロングストロークエンジンを採用していること、ツーリングタイヤを装着していることからも、ネオクラ的なデザインでありながらもツーリング用途を強く意識しているようです。
ツーリングでGB350を使うことを考えるとこの上なくぴったりな選択肢といえるでしょう。

GB350をもっとクラシックにしたい?

さて、GT601といういわば優等生的なタイヤを履いているGB350ですが、せっかくのクラシックなデザイン。
これを最大限生かすのであればタイヤもそれっぽいデザインに変えてしまいましょう!
このサイズのタイヤは前後交換してもタイヤ代2万円ほどですので、マフラーを交換するよりお手軽!そしてわかってる感を醸し出せます。

ということで次の車種のタイヤを調査する前にGB350にきっと似合うタイヤを2つご紹介。

ブリヂストン:ACCOLADE AC03+AC04


見るからにビンテージ!特にフロントの縦にまっすぐ伸びるミゾはが最高。
最近のタイヤではまずあり得ない、タイヤのエッジまで溝が刻まれているのも素晴らしい!

どことなく往年の名車CB250エクスポートの新車写真で見るようなデザインになるのがポイント高いです。
GB350の海外モデルに当たるCB350のツートンカラーなんかはCB250エクスポートに近いカラーリングなので、そういった方向性でカスタムするのであればおすすめ!

ちなみにクラシカルなデザインですが、中身は現代のタイヤなのでグリップ力摩耗性ともに十分あります。

装着イメージ
左:ACCOLADE 右:GT601

ダンロップ:GP SERIES TT100GP


少しカフェレーサー的なカスタムを施すのであればこのTT100GP以上に似合うタイヤはない!
イギリスの高性能バイク向けハイグリップタイヤとして1960年代後半に生まれたTT100の伝統デザインを踏襲した歴史あるタイヤです!
モデルになったTT100はマン島TTをはじめとした当時のレースシーンで大活躍したタイヤ!当時の空気感を再現するには欠かせないタイヤです。

 実際の使用にあたっては、車両のタイヤサイズと干渉の有無を確認してから行いましょう

おしゃれは足元から!


発売前から大人気確定のGB350。
全体的にはこれぞバイクといった感じのシンプルデザインでありながら随所最新を感じさせるいわゆるネオクラシックなバイクです。
ネオクラシックということは今回おすすめしたクラシックなタイヤ以外にも最新スペックのタイヤをはかせても違和感なく似合うはず。
個人的にはミシュランがこれからリリース予定のロードクラシックなんかも似合うんじゃないかと思ってます。

とにもかくにも、バイクは選んだタイヤによってイメージがガラッと変化します。タイヤを選ぶときはカスタム的な思考で選んでみるのもおすすめ!

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