文/Webikeバイヤー:すがこ

MotoGPをはじめ世界最高峰のレースで活躍するブレンボのブレーキシステム。
そのストッピングパワーとコントロール性能、フィーリングはすべてのライダーを虜にします。
カスタムの世界でもブレーキキャリパーやマスターシリンダーと言えばやはりブレンボでしょう。

しかし、正直なところ色々な種類があってどれを付ければ良いのか分からないこともあるのではないでしょうか?
というか僕には分かりませんでした!
なので、ブレンボキャリパー早見表を早速作ってみましたので是非参考にしてください!

ラジアルマウントキャリパー

ブレンボ 主要ラジアルマウントキャリパー一覧

最近のスポーツバイクが殆ど採用しているラジアルマウントブレーキキャリパー。
マウントボルトの向きが変わりピッチも広くなるので大幅な剛性アップが可能になりました。
また、オフセットカラーの変更でブレーキディスク径の変更が容易になるのも嬉しいですね。
主に国産車の多くが108mmピッチ、欧州車や国産車でもフラッグシップモデルでは100mmピッチが採用されていることが多いです。

GP4-MS キャリパー

CNC削り出しモノブロック

ブレンボ CNC削り出しモノブロックキャリパー GP4-MS

スペック
・取付ピッチ:100mm
・ピストン径:30㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(CNC 削り出し モノブロック)
・重量(片側・パッド含):約945g
・表面処理:ニッケルコーティング
・ダストシール内蔵

ハイパフォーマンスキット内での最高峰の製品がGP4-MS。
『削り出し×モノブロック×ニッケルコーティング』と言うすべての技術が詰め込まれた、ブレンボフラッグシップモデルです。
1ピース(モノブロック)キャリパーで究極の剛性を実現しています。
この美しいニッケルコーティングも単なる装飾目的ではなく、レースシーンからのフィードバックにより製造公差を減らしピストンの動きを制御する為のもの。
美しさもさることながら、それすらも機能性を目的としたものになっています。
価格もフラッグシップ級!

GP4-MS キャリパー 108mmピッチ仕様

CNC削り出しモノブロック

ブレンボ CNC削り出しモノブロックキャリパー GP4-MS 108mmピッチ仕様

スペック
・取付ピッチ:108mm
・ピストン径:30㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(CNC 削り出し モノブロック)
・重量(片側・パッド含):約945g
・表面処理:ニッケルコーティング
・ダストシール内蔵

ハイパフォーマンスキット内での最高峰の製品であるGP4-MSが進化して登場。
日本車に多いキャリパーマウントピッチ108mmを採用しています。
100mmピッチモデルから継承された『削り出し×モノブロック×ニッケルコーティング』にさらに冷却フィンを追加!
従来品にはなかったキャリパー下部のフィンは放熱性が15%-20%向上するとのこと。
これぞフラッグシップというモデルです。

GP4-RX キャリパー

CNC削り出し2ピース

ブレンボ CNC削り出し2ピース キャリパー GP4-RX

スペック
・取付ピッチ:108mm / 100mm / 130mm
・ピストン径:32㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(CNC 削り出し2pc)
・重量(片側・パッド含):108mm 約925g /100mm 約830g / 130mm 約1000g
・表面処理:ニッケルコーティング
・ダストシール内蔵

モノブロックを除いたラジアルキャリパーのトップモデルGP4-RX。
このキャリパーはキャリパーボディ内にガイドを直接機械加工することでパッドピンレスを実現しています。
軽量且つ高精度なキャリパーです。
その重量はなんと約830g(100mmピッチモデル)と超軽量な仕上がりとなっています。
また、GP4-MS同様ニッケルコーティングを採用しているのも特徴ですね。
ちなみに2007年から2014年のYZF-R1等で採用されている130mmピッチキャリパーに対応したモデルもあります!

484カフェレーサー キャリパー

CNC削り出し2ピース

ブレンボ CNC削り出し2ピースキャリパー 484caferacer

スペック
・ピッチ:108mm / 100mm
・ピストン径:32㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(CNC 削り出し2pc)
・重量(片側・パッド含):約950g
・表面処理:ブラック アナダイズド
・ダストシール内蔵

その名の通りカフェレーサーやカスタムマーケットに特化したキャリパーです。
数年前までは単に「.484」の名前で販売されていました。
ちなみに「484」はキャリパーのピストン容量をハーレーなどの排気量表記で一般的な「キュービックインチ(cu.in.)」で測定した場合の測定値に由来しているそうです。
有機的なデザインはカスタム感MAX!
100mm/108mm両方のラインナップがありますので、今どきのバイクなら殆どのバイクに取付可能です。

GP4-RB キャリパー

CNC削り出し2ピース

ブレンボ CNC削り出し2ピースキャリパー GP4-RB

スペック
・ピッチ:108mm / 100mm
・ピストン径:30/34㎜(異径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(CNC 削り出し2pc)
・重量(片側・パッド含):約1000g
・表面処理:ブラックアナダイズド
・ダストシール内蔵

ザ・レーシングキャリパーな雰囲気を漂わせる無骨で無機質なラジアルビレットキャリパー。
ブレンボエンジニアによりレーシング技術を用いて、制動力と剛性の最大化を目的に設計されたこのキャリパーは、30/34mmの異径ピストンを採用することにより性能とコントロール性が更に向上しています。
また、108mm/100mmともにラインナップされているので、殆どのスポーツモデルに取付できます。

GP4-RS キャリパー

キャストモノブロック

ブレンボ 鋳造モノブロックキャリパー GP4-RS

スペック
・ピッチ:108mm
・ピストン径:30㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(鋳造 モノブロック)
・重量(片側・パッド含):約930g
・表面処理:アナダイズド チタニウムカラー
・ダストシール内蔵

2016年後半に発表されたGP4-RS。
非常に複雑な鋳造技術によってM4ワンピースキャリパーよりもさらに10%もの軽量化に成功しています。
最大の特徴はMotoGP用システムのコンセプトを受け継いだ『フィン』。このフィンによって外気に触れる表面積が30%も増加しています。
ブレーキフルードに近い部分の30%なので、冷却性能に大きな影響を与えています。

STYLEMA キャリパー

キャストモノブロック

ブレンボ 鋳造モノブロックキャリパー STYLEMA

スペック
・ピッチ:100mm
・ピストン径:30㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(鋳造 モノブロック)
・重量(片側・パッド含):約865g
・表面処理:アナダイズドチタニウムグレー / アナダイズドブラック
・ダストシール内蔵

軽量化のため不要なものを徹底的にそぎ落とした結果、バランスに優れた形状が誕生。
従来のキャリパーと比較してピストンやブレーキパッド周りをスリム化し、ブレーキフルードが占めるスペースをコンパクトにしたため、レスポンスが大幅に向上しています。
また、外寸を全体的に縮小することで、7%もの重量削減を実現しています。

M4 キャリパー

キャストモノブロック

ブレンボ 鋳造モノブロックキャリパー M4

スペック
・ピッチ:100mm / 108mm
・ピストン径:34㎜(同径 4pot)
・ピストン材質:アルミニウム
・ボディ材質:アルミニウム合金(鋳造 モノブロック)
・重量(片側・パッド含):100mm 約1,015g / 108mm 約1,010g
・表面処理:ブラックアナダイズド / アナダイズドチタニウムカラー / ペイント フルオイエロー / ペイントレッド ホワイトロゴ / ペイントレッド ブラックロゴ
・ダストシール内蔵

1990年代にMotoGPで成功を収めたブレーキキャリパーのモノブロック技術が、今では当たり前のように一般向けに販売されています。
M4キャリパーはその性能はもとよりカラーラインナップも優れています。
スーパーカーなどにも採用される多彩なペイントカラーは二輪でもトレンドになるかもしれません!

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    Xからはじまる品番のレーシングのが単体としての性能は上ですぜ

    ダストシールが付いてないから乗りっぱなしには出来ないけど、
    一つ数十万するキャリパー買う人なら、メンテも問題ないでしょ

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