文/Webikeバイヤー:あきら

工賃には工賃なりの価値がある

僕がタイヤ交換をするにあたって、必ず悩むのがどこで、どうやって交換するかということ。
もちろん自分で交換してしまうのが、一番安上がりですし、やっぱり長く乗ってる先輩ライダーは自分で交換しちゃいなよ!って言ってきます。
でもでも、本当にそうでしょうか。少なくとも僕はタイヤ交換苦手すぎて多大なる時間をかけてしまいますし、それは果たしてショップに任せた時の工賃と比べてオトクといえるのでしょうか。

ということで、タイヤ交換の賢いやり方を徹底調査していきます!

タイヤ交換をする方法


タイヤ交換をする方法は大きく分けて3つあります。

タイヤの交換方法

  1. 自分で交換
  2. タイヤ専門店/バイクショップで交換
  3. 用品店で交換

この3つ。僕はこのすべての方法で交換をしているので、今回はその体験談も含めて、理想的なタイヤ交換のやり方を探っていきたいと思います!

交換にかかる費用を比較

前後交換工賃 注意
自分で交換 0円 初めての場合は初期投資が必要
タイヤ専門店 4,000円
用品店 約6,000円 持ち込みの場合は10,000円超になる場合多し

タイヤの交換を自分で行う場合は、もちろん工賃は発生しませんのでゼロ円です。

ただし、ここで気を付けるべきなのが、交換工具が必要になるということ。
まずタイヤ交換の前にタイヤを車両から取り外す必要があるので、前後分のメンテナンススタンドと、各種レンチ類が必要となります。
さらに、その後タイヤをホイールから外すために、ビードブレイカーやタイヤレバーといった工具が必要です。

まったく工具を持っていないと仮定すると、この初期費用が掛かることが考慮しなくてはいけません。
もちろん多くの工具がほかの作業でも使えるので、長い目で見れば無駄な投資にはなりません。

次にタイヤ専門店やバイクショップ。
こちらは店舗数が多く一概には言えませんが、工賃は最近Webikeスタッフが取材したタイヤショップGriffさんの工賃を参考にさせていただきます。
Griffさんの場合、車両の状況にもよりますが、一般的なチューブレスタイヤの場合工賃4,000円(フロント:2,000円/リア:2,000円)。
タイヤ交換を自分でやったことがある方の場合この工賃は決して高くないということがわかるかと思います。

最後に全国津々浦々にあるバイク用品店。
こちらはHPを確認したところ、前後セットで6,000円前後というのが相場のご様子。※ただしタイヤをネットなどで購入する持ち込みの場合は工賃が跳ね上がります。
今回比較した中での工賃は最も高いものとなりました。ただ、多くのライダーが通う店なだけに交換に至るまでの敷居は低い方だと思います。

交換工賃まとめ

  • 工賃は自分でやるのが一番安い。ただし初期投資が必要
  • 店舗によるが、タイヤ専門店の工賃は安い

交換にかかる時間を比較


続いて時間です。
タイムイズマネーという言葉があるように、時は金なりです。つまり貴重。

作業時間
自分で交換 1時間40分(慣れれば数十分)
タイヤ専門店 50分
用品店 60分~

上の表は、タイヤ交換が決して得意じゃない僕がMT-09のタイヤ交換を自分でやった場合に要する時間と、ショップ、用品店で交換した場合の時間を比較したもの。
これによると最も時間が短いのは、僅差ではあるもののタイヤ専門店ということがわかります。

次に早いのが用品店。
用品店のメリットとしては、この待ち時間の間に店内を見て回れるということ。
ただ僕は待ち時間の半分は店内グルグル。あとは飽きてスマホポチポチになっています。

なので、用品店を選ぶ場合は大きくて、待ち時間を快適に過ごせそうな店舗がおすすめ!?

ちなみに、タイヤ専門店や用品店は作業の待ち時間を店内で過ごす必要がない場合がほとんどですので、店外で用事を済ませて戻ってくるという使い方もできます。

自分でやった場合の時間は1時間40分と設定しましたが、正直車両状態によってはエンドレスです。また慣れれば数分で完了します。
つまり最短の可能性と最長の可能性があるということ。
もしも初めて自分で作業する場合は念のため1日は時間をとっておきたいところです。

交換時間まとめ

  • 待ち時間はタイヤ専門店が最短
  • 自分で作業する場合は時間に余裕をもって!

安心して作業を任せられるのは?


タイヤ交換というのはメジャーな整備ですが、作業を誤ると非常に危険が伴うものです。
タイヤ交換をお店に任せる場合それは、自分の命を預けるのと近い意味を持ちます。

そこで気になるのが作業を任せていいのかどうか、つまり信頼できるかどうかです。

この分野において最も信用ならないのが自分でやった場合です。もちろんプロ級の作業ができる方は除く。
僕も今まで何度かタイヤ交換にトライし、いずれも工賃払えばよかったと思いながら成功していますが、やっぱりいきなり気持ちよくは走れません。
僕の場合不安に感じるのは、ホイールを外す際に触るブレーキ回りと、アクスルです。ここミスると大惨事まっしぐらですからね。

逆に最も信頼できるのはタイヤ専門店でしょう。
これ、一度行けばわかりますが、やはりプロのメカさんです。
まず店員さんのオーラが違いますし、質問に確実に答えてくれます。「ちょっと待ってください」「確認します」という不安になりそうな回答をもらうことはほぼないでしょう。
続いて、作業に使用する工具類です。タイヤ交換の専門家であるため、いずれも一流の工具を使っています。
お店ではタイヤチェンジャーという大型の機械を使ってホイールとタイヤを外したり付けたりしますが、この機械もイタリアのCEMB社製をはじめとする高級なものを使っていることが多いですね。

また、タイヤ交換に関連して、足回りの調整や消耗品のチェックなどもしてくれるもポイント。

同じように、バイクショップもこの分野のプロです。
車両を販売してるので、もちろんメンテナンスもできます。いわば車両にまつわるすべてのプロフェッショナルです。腕前は疑う余地がありません。

さて用品店はというと、僕個人の意見としては、専門店やショップには劣るものの信頼できます。
店舗数が多いので、利用者数もかなりのもの。
そのため悪い噂が立っていることもありますが、少なくとも僕の近辺ではそういった事件に巻き込まれた人はいませんので十分信頼していいでしょう。
また、用品店のピットは多くの店舗でガラス越しに作業を見学することができるので、不安な場合は見ておくこともできます。

信頼できるお店まとめ

  • 一番信頼できないのは自分!?
  • タイヤ専門店は腕前も機材も超一流

タイヤが一番選べるのはどこ?


お金や時間の話も重要ですが、何を履くかというのももちろん重要です。
タイヤは星の数ほどはありませんが、世界の国の数くらいの選択肢はあります。
そこで自分にピッタリのタイヤと出会うには大量の選択肢を前に吟味するというのが一番。
だって、「これしかない」より「これがいい」で選びたいですよね。

そうなってくるとやはりラインナップ最強はインターネット通販です。手前味噌ですがWebikeとかおすすめです。
なぜそうなるかというと、店舗には場所の制約があるからです。
スペースが限られている以上、世界中のタイヤを取り扱うことはできないので、一部の人気タイヤが並んでるというわけ。
その点、インターネットの世界は広大なので無限に選べるのです。

ただし弱点もあって、それは買ったその日には手元にこないこと。つまり今日交換したい!というご要望には残念ながら答えられないのです。
配達の時間があるので、最短でも1日はかかってしまいます。

でもでも、例えば次の土日に交換しようとか今月中に交換したいという場合は十分選択肢に入るはず!

次にタイヤ専門店ですが、こちらも専門家。ラインナップの量はかなりのものがありますし、何より専門家と相談しながらおすすめのタイヤを選ぶこともできます。
これは大きなメリットですね!

用品店はというと、店舗数も多いので一概には言えませんが、決して少なくはありません。
大多数の車両はすんなり交換できるでしょう。ただし、特殊なサイズの場合は取り寄せとなることがあるので事前に確認しておくとスムーズ!

バイクショップの場合もタイヤの在庫があるとは限りませんので事前に確認しておくことが重要です。

タイヤを選べるお店まとめ

  • 一番選べるのはネット通販
  • 用品店やショップなどの場合でもお取り寄せになるタイヤやサイズがあるので注意

タイヤ交換できるお店の探し方がわからない!


ここまで見た限りでは、やはりタイヤ専門店やバイクショップにお願いするのが一番正解な気がしてきました。
でもそこで困るのが、バイクのタイヤ交換してくれるお店がわからない!という問題。

そこで使うと便利なのがバイクショップ情報検索サイト バイクショップNAVIです。
ここでは、作業内容でお店を検索することができるので、タイヤ交換ができるお店を探すのも楽ちん!

さらにお店によっては、Webikeポイントが使えたり、利用したライダーからの評価やレビューも見れるので、安心して任せられるお店が見つかります。

ためしに、今回タイヤ専門店の例として紹介したタイヤショップGriffさんの評価を見ると……。5点満点中★4.7!高評価です!

番外編:持ち込みってできるの?


インターネット通販などでタイヤを購入した場合で交換だけお店に依頼する際に気になるのが持ち込み可能かどうか。
タイヤ専門店や、バイクショップの場合はお店によってことなりますので確認してから行うようにしましょう。
冒頭で紹介したタイヤ専門店Griffさんの場合は、持ち込み可能!
さらに事前に作業依頼をする際に相談しておけば、お店にタイヤを配送して当日まで保管してもらうことも可能だそうです。

詳しくはスタッフのレポートをご覧ください。

用品店では、持ち込み可としている店舗が多く見受けられますが、追加の工賃が必要なケースもあります。
今回調査した店舗ではタイヤ持ち込みの場合の工賃は13,200円となるそうで、用品店でタイヤを購入する場合の2倍の工賃となります。
こうなってくると持ち込みのメリットは殆どないので、おとなしく店頭で購入するほうがいいかもしれません。

いずれにしても持ち込みには事前の確認は必須ですが、傾向として持ち込みは専門店やバイクショップのほうがオトクなことが多いです。

持ち込みについてまとめ

  • 持ち込みの場合、用品店では特別工賃を取られるケースが多い
  • タイヤ専門店など対応可能なお店でも事前に連絡しておくとスムーズ

番外編その2:事前の予約は必要?


タイヤ交換をお店に任せるにあたって、予約する必要があるかという点については僕は予約したほうがいいと考えます。
理由としては、必ずしもほしいタイヤや、車両に合うサイズがあるとは限らない。そもそもいきなり行っても作業できない可能性がある。
という2点があげられます。では詳しく見ていきましょう。

ほしいタイヤ・サイズがあるとは限らない


まず、必ずしも店頭に行けばほしいタイヤやぴったりのサイズがあるとは限らないという点は覚えておきましょう。
一般的なサイズでもその日お店の想像以上に交換依頼があれば在庫がなくなってしまうことも珍しくありません。

僕も昔、カワサキのGPZ900Rにブリヂストンのタイヤを履きたいと思って電話を掛けたところ、近所のお店では在庫がなく、結局ちょっと遠いお店に交換に行ったことがありました。
このように必ずしも最寄りの店舗に在庫があるとは限らないので、事前に連絡して、用意してもらうということが必要なのです。

その日に作業してもらえるとは限らない

特に混雑しやすい土日にありがちですが、運よくお店にタイヤがあっても交換の順番待ちでとっても待ち時間が長くなるということは珍しくありません。
とくに用品店ではタイヤ交換以外にもさまざまな作業を行っており、飛び込みでお願いしても待ち時間が長くなりがち。
場合によっては行ったはいいけど、自分の希望の時間に終らなくて交換を断念せざる得ないなんてことも起きます。

そんな悲劇を起こさないためにも、事前に予約して、時間を決めておくことが大事なのです。

さて、そんなこんなで予約する連絡をするのであれば、タイヤを事前にインターネット通販で買って持ち込む、もしくは配送してもらうというのも難しくない話だというのがわかります。

事前の予約についてまとめ

  • 時間や在庫の面からも事前の予約はしておこう

結局どこで交換するのがオトクなの?


ここまでいろいろな観点から比較してみましたが、僕のおすすめの交換方法は、ズバリ!タイヤ専門店にお願いする!です。
もちろん工賃はかかりますが、それを補って余りある確実な作業と安心感、そして時間を得ることができます。

専門店であれば、持ち込みを許可してくれる店舗も多いので、ソファーでゴロゴロしながらインターネット通販を利用して好きなタイヤを選べますし僕はタイヤ専門店推し!

ちなみに、一番安上がりはやっぱり自分で交換する!です。
習得するまでの時間と努力は必要ですが、ひとたび習得してしまえば、いつでも工賃ゼロ円でサクサク交換できます。
やり方を詳細に解説した記事もあるので、きっとみんなできるはず!

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    ウェビックピットインでもタイヤ交換工賃は持ち込みタイヤと同様の額になるのでしょうか?

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