ウェビックコミュニティ「MOTO HACK!カスタムバイクコンテスト」キャンペーンに、投稿いただいたカスタムバイクを紹介!
今回は、 TDM900に乗る「すけすけ」さんのカスタムバイクをご紹介!
車両と自己紹介
バイク歴はおよそ30年。今まで乗ってきたバイクはヤマハ・チャンプ50 → カワサキ・AV50 → カワサキ・エリミネーター400LX → ホンダ・XL250ディグリー → ヤマハ・TDM900 → ヤマハ・TDM900
バイク好きが高じて仕事でバイクに乗ってます。バイクで現場に駆けつけて色んな作業をする仕事で、ディグリーからライダー稼業が始まり60万キロ以上走っています。バイクはご飯を食べていくための道具であり、楽しさに浸るためでもあり、互いに高みに向かっていける頼もしい相棒でもあります。
カスタムのこだわり
【目指す方向性】
理想的な仕事専用機、駆け付け業務で都内を走るということに特化した仕様にしました。
荷箱に40kgぐらいの仕事道具を積んでいるので重心高く不安定なんですが、リヤサスをオーリンズに変えることでかなり改善されました。それとブースタープラグで低中速の底上げ、NAG内圧バルブとクラッチ板の軽量化、クイックシフターとスコットオイラー等で極力エネルギー損失を減らしつつ、ストップ&ゴーの多い環境でも軽快に走れることを目指しました。
特にこだわったのは電装系です。現場へ向かってる最中の事故リスクを減らすべく、バイクに出来る防衛策としてウインカーポジション化とウインカーブザー、フォグランプ等で自分の存在をアピールしつつ、車用のBSM(ブラインドスポットモニター)を流用したり、ドラレコを3個も付けたり色々やってます。
たくさん電装品を付けていますが、いかに接点不良等起こさず良いコンディションを維持させるか、バッテリーへの負担をどこまで減らせるかという課題にとことん向き合いました。
電装品の数が増えていくと限られたスペースに配線を結束させていくだけでも大変ですが、接点のコンディションを長期間持続させるということも大きなテーマでした。
よくエレクトロタップよりもギボシのほうが優れていると言われますが、絶えず振動&高温多湿の中で走るのでギボシでも役不足なわけです。色んな端子やコネクター、ハンダ接続等を試して最も安定したのはボルト締めでした。
配線の先端を丸型端子に入れ替えてアルミボルト&緩み防止ナットで締め付けることで「取り外し可能+耐久性UP」の両方が手に入りました。
取り付けに難ありなので万人にはオススメはしませんが、同じ悩みを持たれている人には一考の価値ありです。
最もこだわったところは配線の取り回しで、バッテリーへの負担をいかに減らせるかという課題と向き合いました。
これだけたくさんの後付け電装品を付けていますが、ほとんどの機器がエンジン始動後に点灯するようにしています。
普通はキーONにしたときに点灯すると思うんですが、このTDMはキーをONにしただけでは電圧計と燃料計しか点灯しないようになっています。
セルモーターが回った後、エンジンに火が入って発電機が回り出してから一斉に起動するというか、要はセルモーターに全集中させているバッテリーの電気を削らなくて済むわけです。
さらに常時電源が必要な電子機器(スコットオイラーEシステム等)が増えてきたので、常時電源専用のサブバッテリーを取り付けました。
メモリーを維持させるだけなので大した消費電流にはならないと思いますが、長時間考えると心配なので本体のメインバッテリーを減らないようにしています。こちらも停止時は完全分離させておいて、始動後に(発電機が回ってから)連結するようになっています。
それと、せっかくなので、メインバッテリーがバッテリー上がりを起こした際に一時的に連結(バッテリージャンプ)出来るようスイッチを取り付けてあります。
サブバッテリーのもう一つの可能性としては、自由に使えるバッテリーを1個積載しているので使い放題というか、例え空っぽにしても走行することで充電されるわけです。用途は限られますが、非常時に備えられるアイテムかもしれません。
これだけの後付け電子機器をどうしたら始動後にONになるか試行錯誤したんですが、ヤマハ車の場合ヘッドライトが始動後に点灯することに着目しました。結果ヘッドライトリレーから分岐させて、後付け電装品を動かすリレーの作動電源(リレー内のコイルに流れるプラス線)としたわけです。ヘッドライトリレーから分岐させたところにスイッチを付けた理由は、何か異常を感じた際に全ての電装品をオフに出来る緊急停止スイッチです。
ちなみに後付け電装品を動かそうとするなら、バッテリーから直接配線を引いて(新設して)リレーを挟むのが鉄則です。リレーの作動電源(コイルに流れるプラス線)に利用するならどこでもOKかと思いますが、電装品本体を動かす電源を取り出す際には配線の太さがとても重要になってきます。元からあるハーネスは計算された太さになっているので割り込ませないが吉です。
もう一つこだわった部分はサブバッテリーとメインバッテリーをつなげるリレーを50Aにしたこと。これだけ容量あれば緊急時のジャンプ始動(メインの不足をサブで補う)に耐えられるかなと思います。電流計にこだわらなければ、シャント抵抗が必要なくなるので配線がもっと簡単になるんですが、全ての容量をタイムリーに確認したかったのでこのような配線図になりました。
それと2つのバッテリーをそれぞれ個別に電圧やCCA値をチェックしたり、充電出来るようにしたくて、結果一つのスイッチで目標を達成することが出来ました。ここはすごく頑張ったというか、無い知恵を絞り出して工夫したポイントになります。
【かっこいいと思うポイント】
パニアケースもかっこいいんですが、あえて市販のツールケース等を自作でサイドケースにしているカスタムに憧れていました。なので念願叶ったときは嬉しかったです。ケースの選択肢が増える効果も良いんですが、そもそもツールケースと融合している全体のデザインが好きなんですよね。
それと、自作チェーンカバーも気に入ってます。元々は実用性だけを重視して自作してみたんですが、完成してみればデザイン的にも悪くないんじゃない?と思い始めています。
他にないカスタムというだけで特別感=かっこよさが増す感じがしますね。自作サイドケースも少数派ですが、自作チェーンカバーはさらに少数派だろうと思います。
ちなみにチェーンカバー付けると雨天走行でも油切れを起こさないんです。
元々スコットオイラーの飛び散りを防止する為に自作したんですが、結果的に全天候ヌラヌラチェーンになったのは嬉しい副産物でした。注油状態が長持ちするということはパワーUPや燃費向上はもちろん、チェーンやスプロケも長寿になるので恩恵がテンコ盛りになります。
【性能が変化したポイント】
素の状態から変化したポイントは多いんですが、まずはモード選択が出来るというところ。後述するブースタープラグにいつでも純正に戻れるON/ONスイッチを自作して、さらにTDM900独自の可変吸気ダクトのキャンセルスイッチも入れたので、合わせて4段階の乗り味が楽しめるようなりました。
元々持ってるTDMの良い部分を伸ばすために導入した内圧バルブやアルミ製クラッチ板、スコットオイラーの恩恵は大きいと思います。エンジンから駆動系のガサつき(抵抗や摩擦)の大部分が消えて、シルキーな鼓動感が際立つ乗りやすいバイクになりました。
カスタムポイント紹介
1.ブランド:DAYTONA デイトナ
・品名:MOTO GPS RADAR LCD 3.0 (モトジーピーエスレーダーLCD 3.0)
2.ブランド:TOURATECH ツアラテック
・品名:Scottoiler(スコットオイラー)Eシステム
自動的にチェーンオイルを注油してくれる装置ですが、注油タイミング等細かな設定が出来るようになっています。オイル残量、温度、時間等も表示されるので、何気に多機能なモニターになっています。
3.ブランド:PROTEC プロテック
・品名:デュアルガストリップメーター 12V FI車用精密燃料系
4.ブランド:KOSO コーソー
・品名:KOSO Mini3デジタル【電流 電圧計】
シャント抵抗があるので取り付けに難ありです。もし取り付けを検討される人はコネクター部分が腐食するので、事前にカットして直接ハンダ付けをオススメします。
5.ブランド:不明
・品名:elfin203 防水ミニデジタル電圧計 青 3.50V~30.0V
・アマゾンにて購入
とにかく小さくて余計な機能がない電圧計が欲しくて取り付けました。機能は充分です。
6.ブランド:不明
・品名:TPMS タイヤ空気圧監視システム 2輪オートバイ用
・アマゾンにて購入
7.ブランド:不明
・品名:M6 バイク用ドラレコ オートバイ用 車載カメラ ドライブレコーダー
・アマゾンにて購入
前後同時録画の中華ドライブレコーダーです。バックモニターが防水じゃないのでスクリーンの中に入れて雨のかからないようにしています。ミラーでは後方車両の人と目が合ったりしますが、バックモニターがあるとそうしたバツの悪さを回避出来るようになります。
8.ブランド:不明
・品名:ユニバーサルブラインドスポットモニターBSMレーダー
・ebayで購入
車用のBSMを流用しました。都内では左折時に後方から突進してくる自転車が多いので、これがあると安心というか、雨天でも音と光で警告してくれます。センサーはサイドケース内に入れて、基盤は防水処理しました。
全ての電装品は前方からの雨の影響を直接受けないようにしています。いくら防水仕様と言っても何年も水圧をかけ続けるのは良くないだろうと思って、全てスクリーンとカウルの中に隠すように配置しました。これは昔のバイクならではというか、今どきのスッキリしたメーター回りでは難しいと思います。
これだけチンドン屋みたいな感じでも、全てカウルの中に隠れているので遠目では気づかれないという・・ 成り行きでこのようになったものの、想定以上にまとまることが出来ました。
たまに「メーターがたくさんあって混乱するでしょ」などと言われますが、当の本人は必要なときに必要な情報しか見ないので数は関係ないわけです。走りながらジーッとメーターを見続ける人がいないように、その都度訪れるシチュエーションに合わせて一瞬見るだけです。グリップヒーターONと同時に電流計を見るとか、高速道路へ入るときにチェーンオイルの注油タイミングを変更するなど、その都度最適な状況判断かどうかを楽しんでいるような感じです。
・ブランド:不明
・品名:電流計デジタル クランプ DROK 0.56”DC 100A 0-99.9A
・アマゾンにて購入
後付け電装品だけの電流を見るために取り付けました。防水仕様じゃないのでケースと基板の隙間をコーキングで埋めたり、コネクターを切り取って直接ハンダ付けして対策しています。基本的にコネクターがあるものは経年劣化で必ず接触不良を起こすので、始めからハンダ付けしてしまうほうが吉です。
メリットとしては一度に大量の電気を使わないように自制する目安になるところ。例えば消費電流の多いグリップヒーターとフォグランプを同時点灯させると数値が一気に上昇していくので、個別に使用する等調整する感じですね。
自分のバイクにどれだけの電気が流れているか知りたい人などいないと思いますが、あると色々勉強出来て面白いんですよ。
・ブランド:デイトナ(DAYTONA)
・品名:バッテリーテスター 75505 ※完売
これはバッテリー電圧の他に簡易的なCCA値が測定出来るテスターになっています。CCA値が見れるものって中々無いんですよね。
スイッチ群です。左上がブースタープラグのON/ONスイッチで、左下が可変吸気ダクトのキャンセルスイッチON/OFFスイッチ、右上が電装品を一度に消せる緊急スイッチ、右下がキーOFF状態でもカーナビが見れるスイッチになっています。
・ブランド:NKKスイッチズ(日本開閉器)
・品名:防水形トグルスイッチ Mシリーズ 機能動作 ON-OFF、回路 単極単投、M-2011 ※外部サイトが開きます。
ON/OFFのタイプです。可変吸気ダクトのキャンセルスイッチはこちらを使用しました。
・ブランド:NKKスイッチズ(日本開閉器)
・品名:防水形トグルスイッチ Mシリーズ 機能動作 ON-ON、回路 単極双投、M-2012 ※外部サイトが開きます。
ON/ONのタイプです。ブースタープラグのスイッチはこちらを使用しました。
・ブランド:NKKスイッチズ(日本開閉器)
・品名:防水キャップ(超小型トグルスイッチ用) ※外部サイトが開きます。
上記トグルスイッチには防水キャップが付属していないので別途購入する必要があります。
防水スイッチですが、直接水のかからない場所に設置するのが望ましいです。スイッチと配線はハンダで固定しました。微量な電流ならスイッチだけでOKですが、ライト類やグリップヒーター等はリレー介したほうがベストです。
・ブランド:DAYTONA:デイトナ
・品名:2.1バイク専用電源 USB2ポート
防水のフタ付きですが、ここにケーブルを差し込んでいる最中は防水関係なくなりますね。よってスクリーンの一番奥に設置しています。よほど豪雨でない限り前方と上からの雨には耐えられる感じです。
・ブランド:不明
・品名:車用の極めてシンプルな灰皿(小物入れとして代用)
・オートバックスで購入
まだETCを導入する15年前に高速チケット入れとしてビルトインしました。カウルにハンダゴテ(先端がカッター状のもの)で丸くくり抜いて灰皿を入れて裏側を固定するだけです。所々隙間が出来るので外周にウレタン貼ってゴマカシ&防水しました。灰皿の上にはプラ板貼ってあるのでフタを開けたままでも防水するようになっています。
昔とは入れるモノが変わってきましたが、手元にちょっとした小物入れがあると何かと便利だったりします。
・ブランド:DAYTONA デイトナ
・品名:ホットグリップ ヘビーデューティー ビルトイン4Sn
急いで買い物していて太さだけ確認してポチったら、残念ながら長さが不足していました。足りない隙間は塩ビパイプをカットして埋めました。
見た目は少々残念な感じですが、グリップのイボイボ形状が秀逸でグローブがしょぼくても滑りにくくて満足しています。こうした電化製品は新しいものが正義で、モデルチェンジするたびに省電力高効率になっています(電流計が付いてると良く分かる)。
古いモノを直しながら使うよりも丸ごと買い換えたほうが四方八方良くなるのでオススメします。
・ブランド:SEIKOU Technology
・品名:THETA(シータ)I ※外部サイトが開きます。
シータアラームの良いところはバッテリーに無害なところ。セキュリティONの状態でも消費電流がゼロなんです。仕組みは小さな箱の中にボールが入っていて、ボールが動くと警報が鳴るようになっています。
例えばサイドスタンドで斜めに停車させてるバイクを水平に起こすと、中のボールが転がって警報が鳴るわけです。キーONとともに解除されるんですが、吊るしのままでは整備中などに扱いづらいので、スイッチを自作する必要があるんですが、バッテリーに負担を掛けたくない人には打って付けのセキュリティかと思います。
オプションで離れた場所に通報するシステムもあったりして、すごく良いところを追求しているセキュリティです。
・ブランド:YAMAHA Europe ヤマハヨーロッパ
・品名:LEDウインカー
先端のエッジが効いてると、バイク全体のデザインが洗練されたように見えるので、例えばウインカーを尖らせるだけで全体が少し若返ったように見えます。
・ブランド:POSH Faith ポッシュ フェイス
・品名:ウインカー延長ステー
古いバイクに新しいデザインのウインカーを付けた際、ウインカーはカッコイイのに自分のバイクに合わないなーと感じる場合はステーで延長させてみて下さい。ほんの数mmでも全く違って見ると思いますよ。ポイントは純正と同じようなサイズ感に合わせること。洋服と一緒で1にサイズ感、2にデザインという感じで、これが逆になると残念な感じになりやすいです。
・ブランド:デバイス販売テクノ(パナソニック代替品)
・品名:電子ブザー ホロホロ DSEB2132 ※外部サイトが開きます。
ウインカーを出している最中にピロロ、ピロロと鳴ります。子供たちや耳の遠い人へのアピールと消し忘れ防止というメリットがありますが、鳴らしたくないシチュエーションも多いので手元にスイッチを後付けしました。
・ブランド:SEIKOU Technology
・品名:ウインカーポジションキット ※外部サイトが開きます。
せっかくウインカーをLEDにしたからにはポジション化しないと損ですね。遠くからでも大きく見せる(存在感をアピールする)ことが出来るので、対向車から強引に右折されたり(右直事故)、突然Uターンされるリスクを減らせる効果があります。
・ブランド:TrailTech:トレイルテック
・品名:A182-SS Equinox ブラック35mmLED デュアルライトキット
・USアマゾンにて購入
10Wのフォグランプです。購入当初レンズとケースの隙間から浸水しましたが、シリコングリスを裏の合わせ面に塗って組み付けたら止まりました。かれこれ10年目です。グリスって意外に防水効果高いんですよ。
・ブランド:MRA エムアールエー
・品名:ヴァリオ ツーリング
TDMにはロングスクリーンは必須になります。高速道路の防風効果が高いので疲労がかなり軽減されます。
・ブランド:TANAX NAPOLEON
・品名:シャークミラー4
デザインはシャークミラー3のほうが好みなんですが、なぜか塗装がはげてしまいました(ガラスコートが良くなかったのかも)。急きょ4に買い換えたんですがまぶしさ軽減ミラーで視界良好です。
・ブランド:ユピテル(YUPITERU)
・品名:バイク専用ドライブレコーダー BDR-2 WiFi ※外部サイトが開きます。
購入した当初は種類が少なくてこちらを購入したんですが、今では安いドラレコも多いので「これは絶対オススメ」というわけでもない感じです。ちなみにこの他にも中華ドラレコも付けているので合計3つ付いてます。
・ブランド:Pyramid Plastics ピラミッドプラスチック
・品名:エンデューロ フェンダー
前輪の水しぶきを軽減出来るのでバイクのきれいな状態が長持ちします。
・ブランド:NAG racing service ナグレーシングサービス
・品名:内圧コントロールバルブ サーキット用内圧コントローラー「Superb Force R レース&ストリート(NAGバルブ)NAG01-012SFR
数ある内圧バルブの中で唯一エマルジョン対策されていてメンテフリーになっています。ワンウェイバルブの可動部分に負圧ホースが取り付けられていて、ブローバイガスのミスト等の残留物を吸引するような仕組みになっています。
TDMの泣き所でもあるスロットルバルブの汚れも軽減出来るかなという期待も含めて取り付けました。
・ブランド:CMP
・品名:クラッチプレートCP-14510021-01 ※外部サイトが開きます。
CMPのアルミ製クラッチ板は純正の1/3の重さになっています。軽いとクランクの力を削らずに動力側に伝えられるので吹け上がり向上、加速UPにつながるわけです。
それと部分的に穴が開いてるのでクラッチのキレも良く操作性の向上も図られるという・・良い部分だけを見れば素晴らしいパーツなんですが、価格は純正の4倍です。
ちなみに13万キロで純正クラッチ板を交換したんですが思っていたよりも減ってませんでした。前のTDMでは短距離移動が多かったせいかすごく減ってたんですよね。一般の人が10万キロ以上走破することはマレなのでクラッチは半永久的に交換しなくて大丈夫だと思います。
・ブランド:BoosterPlug (ブースタープラグ) ※外部サイトが開きます。
・品名:YAMAHA-B391
ブースタープラグの仕組みは吸気温センサーをマイナス補正して燃調を+6%濃くするようになっています。ちなみにTDMは-22度の設定でした。TDMは元々メーター内でCO調整が出来るので、ブースタープラグが無くても自由に変更出来るようになっているんですが、走行中に手軽に変更出来るようにしたくて購入しました。
配線図を参考にしてもらえれば分かると思うんですが、工夫すれば純正ハーネスを傷つけることなくスイッチを入れられようになっていて、古いバイクでも今風のモード選択みたいな感じになれます。
・ブランド:HEALTECH ELECTRONICS ヒールテックエレクトロニクス
・品名:クイックシフターイージー
クラッチを使わずギアチェンジ出来る範囲は(違和感ない範囲で)3から6速になります。価格もそこそこするので乗車頻度の低い人には高価なパーツになると思いますが、加速の落ち込みが一切無くシフトUP出来るのは気持ち良いです。
純正配線を一切傷つけることは無く取り付けられて、スマホアプリで点火カットのタイミングを細かく調整出来るので自分好みの設定を突き詰めることが出来ます。
・ブランド:OHLINS:オーリンズ
・品名:リアサスペンション ※完売
オーリンズの良いところは普通に一般道を走るだけでも恩恵が大きいこと。純正サスと比べて余計な微振動がかなり軽減されます。反面スピード感覚が鈍くなる(実際より遅く感じる)のがデメリットかもしれません。
・ブランド:DIRTSKIN:ダートスキン
・品名:リアショックカバー
サスのシャフトやシールを守るために取り付けました。バイクは車のようにダストブーツが無いので簡単に傷が入るんですが、これは純正、オーリンズ関係ないですね。良いコンディションを長くキープしたい人にはオススメのアイテムです。
・ブランド:SKF エスケーエフ
・品名:フォークシールキット
SKFシールはフリクションが軽くなるので、純正シールと比べて微振動が軽減されます。腕から肩、上半身の疲れが軽減されるので重宝しています。摩耗の少ないインナーチューブでないとオイル漏れ起こすかもしれないので、ある程度距離を走ったバイクには不向きかもしれません。
・ブランド:kriega クリーガ
・品名:Fork Seal Covers フォークシール
フォークオイルの交換サイクルを伸ばしたい目的で取り付けましたが、結果大正解でした。気軽に出来ない整備ほど、ちょっとした工夫でメンテサイクルを大幅に伸ばせることが出来るようになります。
今後やりたいカスタム
この記事を書く前に「書くネタはあるものの、なんか憂鬱だなー」と思っていたんですが、書いてみて良く分かりました。単に長いわけです。かなりの長編になることを身体が知っていたので憂鬱だったわけです。
それもそのはずTDM900だけで20年近く乗り続けているので上記全て20年分のカスタムになります。今年は頑張ったからご褒美にオーリンズ入れようとか、来年の目標はクイックシフターなどとワクワクさせていたら、20年経過していたという…
ここ数年はカスタム欲もないまま過ごしていたんですが、今回振り返ってみて腑に落ちたというか、すでにバイクいじりの欲求すら薄れるほどの進化の帰結というか、題名そのまんまですね。
カスタム内容が一般的でないものが多いですが、これだけエネルギーを注いだものなら個人の中で埋もれさせるにはモッタイナイというか、こんなカスタムもあるよと紹介することも意義のあることかなと思い頑張ってまとめてみました。まだ紹介しきれてないものもありますが、いずれ別の機会で紹介したいと思います。
今後やるとしたらノンシールチェーンを入れてみたいですね。スコットオイラーとチェーンカバーの組み合わせで実現出来ないかなと考えています。とことんフリクションを減らした先に待っているのものは何なのか… 一度体験してみたいなと思います。
■すけすけさん、カスタムバイクコンテストへの参加ありがとうございました!
今回紹介させていただいた、すけすけさんには、ウェビックで使える500ポイントをプレゼント!
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