文/Webikeバイヤー:あきら

タイヤって高いと思いませんか?

安全のためにもスリップサインが出たタイヤや、年数が経過したタイヤは即交換をオススメしたいのですが、そうはいってもタイヤの価格は「はいそうですか」と出せる価格ではないでしょう。
実際僕もこの数か月タイヤを交換しようと思い悩んで、Webikeのカゴに入れては削除し、入れては削除しを繰り返しています。
やっぱり1セット5万とかされるとお財布に響くんですよね。車も趣味にしているとなおさらバイクのタイヤ価格は気になる……。

そこで今回は、いつものハイエンドタイヤいいぞぉではなくて、安くて性能も悪くない、コスパに優れたラジアルタイヤをご紹介!

そもそもタイヤって2本でいくらするの?


タイヤの価格って実際どのくらいでしょうか。
前後セットで交換した場合のお値段を見ていきたいと思います。
参考にするサイズは大型スポーツバイクでおなじみのフロント120/70ZR17、リア180/55ZR17というサイズ。
価格は2020年12月現在の一般的な価格を参考にしていきます。

最新ハイグリップタイヤ フロント22,915円 リア 33,792円 合計56,707円!

おぉ…改めて見るとインパクトあります。5万円を超えて6万に届こうというところ。

最新故に、非常に満足度が高く基本的にはこっちを履いてほしいのですが、そうも言ってられない僕は見送らせてもらって……。
例えば同じメーカーのタイヤでコスパを重視して探してみると……。

フロント 14,839円 リア 22,155円 合計36,994!

これなら手が届く!前後合わせて4万円くらいです!ちょっと選び方を変えるだけで、およそ2万円安く購入することができそうです。
ということで今回紹介していくタイヤは前後合わせて予算4万円以内の3万円台で安心できるタイヤ!
もちろん性能や発売時期も加味して現実的に満足できそうなタイヤを選んでみました。

最新ハイグリップタイヤ コスパ重視
フロント 22,915円 14,839円
リア 33,792円 22,155円
合計 56,707円 36,994円
差額 -19,713円

安いタイヤが安い秘密


最もポピュラーな安いタイヤ探しの方法は、最新の少し前の世代のタイヤを探すこと!
タイヤというのはほぼ毎年最新モデルが登場しますが、旧モデルというのは往々にして値引きして継続販売されるものです。
そういったタイヤを狙うというのが安いタイヤハンターの技です。よく用品店の店先にセットでおいてあるタイヤもこのケースが多いですね。

もちろん最新性能とは行きませんが、ここ数年に登場したタイヤであれば、十分満足できる性能を発揮できます。そうでなくては売りません!
さらに数世代前といっても生産は現在進行形で行われているので、どこかの倉庫に眠っていたタイヤというわけでもありません。

ツーリング向けコスパ最強タイヤ


コスパ最強タイヤで最もねらい目なのがこのジャンル!
最新のツーリングタイヤは、ウェット/ドライともに高次元で完成されていますが、攻めるような走りをしないのであれば、アンダー4万円クラスのタイヤでも十分満足できます。
耐久性についても体感的にはほぼ同様の距離乗れるので、ベーシックなタイヤとして楽しめます。

PIRELLI|ANGEL ST

前後価格:35,000円クラス
ユーザー評価:

7つの世界記録を樹立したタイヤ

ロングツーリング主体で楽しむなら、地続きの広大な土地を移動することの多い欧州のツーリングタイヤがおすすめ!
グリップ力のあるハイグリップタイヤが人気のピレリですが、ツーリング向けのANGELシリーズも根強い人気があります。
このANGEL STはシリカを配合したコンパウンドを使用しており、突然の雨でも安心して走れるウェットグリップがあります。
ライフに関してもかなりモチがよいと評判で、インプレッションでは18,000kmという驚異的ライフを実現したユーザーも!

トレッドのデザインも、スポーティでかっこいいので、スーパースポーツやハイスピードツアラーなどスポーティな車両によく似合います。

ちなみにタイヤが減ってくると、タイヤに書かれたエンジェルが消え、深い溝で描かれたディアブロが現れるというちょっと面白い要素もあります!

最新はANGEL GT2ですがSTもまだまだ現役!

MICHELIN|PILOT ROAD 2

前後価格:33,000円クラス
ユーザー評価:

今でも根強いファンがいるタイヤ

最新のROAD5はウェット性能の高さから非常に高評価を得ています。そこから考えるとこのタイヤは2なので3世代前。
結構昔のタイヤといえそうなのですが、今でもラインナップされています。その理由はこのタイヤのファンがいるから!
パイロットシリーズは一見同じコンセプトで世代を重ねたように見えますが、実は微妙に目的が違い、最新の下位互換というわけではないという特徴があります。

そのため、PILOT ROAD 2が好みのライダーは長きにわたってリピートしているというのが今でもラインナップされている秘密。

さて、肝心の性能のほうは、路面環境を問わないニュートラルな特性と超ロングライフな耐久性が魅力。言葉にすると普通かもしれませんがこの普通が高い次元でまとめられたベーシックなタイヤです。
そこそこの性能で長持ちするツーリングタイヤをお探しのライダーにオススメしたい!

IRC|TOURING RADIAL RMC810

前後価格:33,000円クラス
ユーザー評価:

乗り心地がソフト!

ここまで紹介したタイヤと違い、IRCのラインナップでは最新のラジアルタイヤですが驚異のコスパを誇るタイヤがRMC810!
このタイヤは、小排気量~250CCクラスを中心に圧倒的なシェアを誇るIRCが満を持して登場させたツーリングラジアルタイヤです。
特徴は、バイアスを得意とするIRCならではの乗り心地の良さ!荒れた路面のギャップをタイヤが吸収することで、疲れにくく、落ち着いたツーリングを楽しむことができます。

ハンドリングも穏やかで、急に切れ込んだり、タイヤに急かされる感じがしないのも実にツーリング向け。

最新スペックがこの価格で買えるというオトク感も含めてオススメです!

ハイグリップ系コスパ最強タイヤ


週末は峠に通う。サーキットを走るというのが目的の場合は最新ハイグリップタイヤがやはりおすすめです。
ただし、ツーリング先で軽く流すという用途の場合は、ある程度コスパを重視してもいいタイヤに巡り合える可能性高し!

METZELER|SPORTEC M5 INTERACT

前後価格:34,000円クラス
ユーザー評価:

自走して、サーキット「膝すり」

ワインディングを楽しめるハイグリップタイヤで安価なタイヤというと選択肢はかなり絞られます。
そこでオススメしたいのがメッツラー!特にこのM5は比較的安価ながら、サーキット走行会も楽しめるスペックの高さが魅力です。
また、万が一雨に降られた場合や、路面温度が低い場合でもシリカ配合のDura Silコンパウンドは温まりやすく、安心できるグリップ力を発揮します。

乗り味としては、安定感重視のハンドリングと、倒しこんだ際のしっかりとした接地感が特徴です。

ちなみにタイヤの端っこにはゾウのマークが入っているので、それを目安にバンク角を確認するという楽しみ方もできるちょっと面白いタイヤです。

MICHELIN|PILOT POWER 2CT

前後価格:36,000円クラス
ユーザー評価:

万能の「名作」

ミシュランのスポーツタイヤの中では名作と評価されることの多いPILOT POWER 2CTも実は4万円切りタイヤだったりします。
このタイヤは、しなやかな構造のおかげで温まりやすいので、雨に強く、グリップして、耐久性もある。という公道で使う分には申し分ない特性のタイヤです。
2CTとは、耐久性が重視されるセンターのコンパウンドとグリップ力が重視されるサイドでコンパウンドを使い分ける技術のことで、このおかげで耐久性とグリップ力を両立しています。
この特性は現代では当たり前になりましたが、その始祖ともいえるタイヤでありながら、完成の域に達していたPILOT POWER 2CTは現代でも十分楽しめるタイヤです。

こちらのタイヤも比較的リピーターの多いタイヤで、発売開始からすでに14年は経過しますが根強い人気を誇るタイヤです。

街乗りメイン!コスパ最強タイヤ


通勤通学などコンスタントに距離が伸びる街乗りとたまにツーリングを楽しむならこのジャンル!
交換スパンも短くなりがちで、ハイグレードタイヤのおいしいグリップ力を街乗りで消化しがちな街乗りの場合、こっちのほうが都合がよかったり……。

比較的設計が新しいが、安いタイヤが多いというのもこのクラスの特徴。

DUNLOP|SPORTMAX GPR300

前後価格:39,000円クラス
ユーザー評価:

お米のようなタイヤ

クセがないタイヤ。特徴がないのが特徴。という言葉を使いたくなるほど自然で万能なタイヤです。
軽すぎず重たすぎないハンドリングとギャップを吸収することで生まれる乗り心地の良さ。そして不足のないドライ/ウェットグリップと耐久性が魅力です。
温度に依存せず安定したグリップ感が発揮されるので、冬時期など路面温度が低い環境ではハイエンドハイグリップタイヤよりもグリップするように感じることもしばしば。

総じて、路面や環境に合わせてライディングを考える必要がない、スニーカーのようなタイヤです。

BRIDGESTONE|BATTLAX TS100

前後価格:37,000円クラス
ユーザー評価:

名前は違うけど知ってる子!?

デザインは人気のあったS20EVOを踏襲しています。
評価の高かったS20EVOは、グリップ感や耐久性のバランスもとれており、非常によくできたタイヤでした。
もちろんこのTS100でもその特性はそのままのようで、街乗りから週末のツーリングまでいい相棒になってくれるはず!

交換頻度は絶対厳守

最新=最善ではありませんので用途に応じて選んでみるというのは間違っていません。
性能に関してもここ数年登場したタイヤであれば、すでに多くの皆さんが満足できる性能を持ち合わせているので、危険な思いをすることはほぼないでしょう。

その代わり絶対に守らなくてはいけないのが交換タイミング。例えば高級なタイヤを履いていたとしても、スリップサインが出ていたり、時間がたって固くなってしまってはその性能は今回紹介したタイヤに大きく劣ります。
安全なバイクライフを送るためにも交換頻度は絶対に守るようにしましょう。
どんなタイヤを選んでも交換タイミングだけは守りましょう

 当記事で紹介している価格は2020年12月現在の価格です。価格は予告なく変更になる場合がございます。

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そこで、ここでは皆さんのタイヤ選びについて重視する項目や、要望を調査しています。
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