ツーリングの積載スタイルは人それぞれ。シートバッグをベルトで固定したいのか、GIVIなどのハードケースを使いたいのか、用途で使い分けたいのかによって、リアキャリアの天板に求められる構造は変わります。
デイトナの定番といえばアルミ天板の「マルチウィングキャリア」ですが、新たに登場したのがクロスリンクキャリアです。一番の注目ポイントは、従来のマルチウィングキャリアにはなかった独自の連結構造。積載力の高さはもちろん、バッグとハードケースの使い分けを視野に入れた新設計により、ツーリングの自由度が劇的に広がる仕様になっています。
今回は、進化を遂げたこの新発想キャリアの魅力と、マルチウィングキャリアとの違いについて詳しく解説していきます!
目次
クロスリンクキャリア:一つの天板から、三つの積載方法へ

新登場のクロスリンクキャリアの強みは、天板そのものを積載システムの起点にしていることです。繊維強化プラスチック製ベースに高密度リブ構造を組み合わせ、バッグやケースの固定方法を一つに限定しません。
また、天板の固定機構だけでなく、水はけを考慮した水抜き穴や、ボルト部への雨水の侵入を抑えるキャップラバーも備えています。積載のたびに目に入る機能ではありませんが、雨天も想定してバッグやケースを使うツーリングでは、こうした天板まわりの細部も選ぶ理由になるでしょう。

HenlyBegins イージーリングベルト対応
天板の凹凸形状を活用し、イージーリングベルトを使うシートバッグの固定に対応します。ベルトの位置を中央に保ちやすく、バッグを外した後もベルトが落ちにくい構造です。荷物量に応じてシートバッグを選びたいときの、扱いやすい積載方法です。
GIVIモノロックケース対応
GIVIモノロックケース用の汎用ベースは、天板の取付穴を使って装着します。ベースの位置決めを行いやすく、ハードケースを使った積載へ移行しやすいのが特徴です。ケース本体、ベース、キャリアの各積載条件は合算せず、もっとも厳しい条件を上限として確認してください。
GIVIタンクロック対応
別売のGIVIタンクロック用アタッチメントを使うことで、タンクロックバッグをリア側へ装着する選択肢も用意されます。日帰りでバッグを手早く脱着したいとき、リアまわりの積載を簡潔にまとめたいときに活用できます。アタッチメントは車種・バッグごとの適合を確認して選んでください。
マルチウィングキャリア:アルミの質感と、シンプルな積載方法を好む人へ

マルチウィングキャリアの魅力は、トッププレートにアルミを用いたウイング形状です。荷物を積まない日にもキャリアだけが強く主張しにくく、車体のシルエットをすっきり見せたいライダーに馴染みます。
シートバッグをベルトで固定する、荷掛けフックを活用する。こうした基本的な積載スタイルを中心に考えるなら、マルチウィングキャリアは今も分かりやすい選択肢です。アルミ製トッププレートならではの見た目や質感を重視する人にも向いています。
マルチウィングユーザーも、天板交換でクロスリンクへ

すでにマルチウィングキャリアを使用している場合には、クロスリンクベース&ボルトナットセットという選択肢があります。適合するマルチウィングキャリアなら、ボルトオンでクロスリンクキャリア仕様へアップグレードでき、GIVIモノロックケース、タンクロックバッグ、イージーリングベルト採用のデイトナ製シートバッグに対応できます。
ただし、このセットには適合するマルチウィングキャリアの品番と、取り付けできない品番があります。また、マルチウィングキャリアからのアップグレードでは水抜き穴は機能しません。購入前に必ず対象品番と注意事項を確認してください。
スペック・特徴比較
マルチウィングキャリアは、アルミ天板の質感とシンプルな積載方法が魅力。一方、クロスリンクキャリアは天板側の機構を活用し、バッグやケースの選択肢を広げられる点が大きな違いです。
| 比較項目 | マルチウィングキャリア | クロスリンクキャリア |
|---|---|---|
| トッププレート | アルミ製トッププレート。商品によってA5052材・板厚5mmの仕様が設定。 | 高強度の繊維強化プラスチック製ベース。PA6-GF30採用モデルでは高密度リブ構造を備える。 |
| 使い方の軸 | ベルトホールやフック穴を使った、バッグ中心の固定。 | イージーリングベルト、GIVIモノロック、GIVIタンクロックへ展開。 |
| シートバッグ固定 | ベルトを用いる基本的な固定方法。 | イージーリングベルト対応。天板の凹凸を活用し、ベルト位置を中央に保ちやすい設計。 |
| GIVIモノロックケース | 汎用ベースを取り付けて固定。 | 天板の取付穴を使い、汎用ベースの位置決めを行いやすい構造。 |
| GIVIタンクロックバッグ | キャリア天板を使った専用システムは設けない。 | 別売アタッチメントを用い、リア側でのタンクロックバッグ運用に対応。 |
| 天板まわりの配慮 | アルミ天板の質感と、荷物非搭載時の自然な見た目。 | 水抜き穴、ボルト部のキャップラバーなど、雨天も想定した細部設計。 |
| 既存ユーザーの選択肢 | 車種・品番により、クロスリンクベース&ボルトナットセットでアップグレード可能。 | ベース&ボルトナットセットは補修部品として展開。 |
| 向いている使い方 | 車体のスタイリングと、シンプルなシートバッグ運用を重視する場合。 | 日帰りのタンクロックバッグ、一泊のシートバッグ、ロングツーリングのハードケースなど、積載方法を使い分けたい場合。 |
※素材のグレード・板厚・対応するバッグ/ケース・最大積載重量・適合車種は、商品品番ごとに異なります。購入前に各商品の仕様と適合情報をご確認ください。
結論:積載スタイルを広げたいならクロスリンクキャリア
キャリアの上で積載方法を使い分けたいライダーに向くのはクロスリンクキャリアです。マルチウィングキャリアは、アルミの質感やシンプルなバッグ固定を重視する方におすすめです。荷物を載せていないときも車体の印象を崩しにくいウイング形状と、ベルト・フックを使うオーソドックスな固定方法が魅力です。
一方のクロスリンクキャリアは、天板側に複数の取付機構を備えることで、日帰りではタンクロックバッグ、一泊ツーリングではシートバッグ、荷物量や天候に応じたツーリングではGIVIモノロックケースというように、積載スタイルを組み替えやすい設計です。キャリア本体を買い替えず、旅の目的に応じて載せ方を変えていきたい人に適しています。
キャリアひとつで、旅の可能性や快適さは大きく広がります。ご自身の普段のツーリングスタイルや「これからどんな走り方をしたいか」に合わせて、最適なアイテムを選んでみてくださいね!
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