【PR】ワイズギア:文/栗田晃
ヤマハ発動機が絶版車向けに展開する「部品復刻プロジェクト」の第一弾として、初代RZ250(4L3)用の復刻外装パーツが登場した。長年にわたり供給が途絶えていたサイドカバーとテールカウルを、当時の図面解析と最新の3Dスキャン技術を駆使して現代に蘇らせた注目の製品である。ラインアップは塗装とグラフィック貼り付けまで完了した完成品セット、自由なカラーリングが楽しめる未塗装セット、そして補修やレストアに最適なグラフィックセットの3種類で、すべてワイズギアから購入できる。メーカー自らが名車の維持と再生を支援する、新たな取り組みとして注目される。
目次
ヤマハが挑む絶版部品復刻。その意義と狙い

東京モーターサイクルショー2026のヤマハブースに参考出品されたRZ250復刻サイドカバー&テールカウルセット。これまでにもワイズギアからガソリンタンクが復刻されたこともあり、来場したRZ250ユーザーの期待は大いに盛り上がった。

「青焼き」と呼ばれる1980年当時の図面をモチーフとしたパネルに、サイドカバーとテールカウルをディスプレイ。Iconic Collectionを掲げた部品復刻プロジェクトが正式に立ち上がったことは、ヤマハ車ユーザーにとってビッグニュースとなった。
絶版車にとって純正補修部品の供給終了は深刻な問題である。機能部品はもちろん、外装部品ひとつ手に入らなくなるだけでも車両の修復や維持が困難になり、場合によっては車両そのものを動態保存できなくなることもある。
そうした中でヤマハ発動機カスタマーエクスペリエンス事業部が主導する「部品復刻プロジェクト」は、多くの絶版車ユーザーにとって朗報と言える取り組みだ。
「Iconic Collection」の第一弾として企画されたRZ250のサイドカバーとテールカウルは、今春開催された東京モーターサイクルショー2026に青焼き図面とともに参考出品され、RZユーザー界隈を中心に大きな話題となった。
今回の復刻プロジェクトは、単に絶版純正部品の再生産にとどまるものではない。オリジナル図面が現存していても、当時と同じ部品を再現するのは容易ではない。そこで当時の図面解析に加え、現存パーツの産業用CTスキャンや3Dデータ化、リバースエンジニアリングなど最新技術を投入することで、質感やデザインを可能な限り再現している。また、当時から40年以上を経て培われたノウハウを活用し、見た目に影響を与えず各部に改良が施されているのも注目すべきポイントだ。
人気絶版車用パーツの中には、サードパーティメーカーが復刻を行っているものもある。ユーザーにとっては社外品を選ばざるを得ないという事情もある。ヤマハ発動機が開発し、ワイズギアが販売を行うRZ250用復刻外装パーツは正真正銘のメーカー製であり、「純正部品の確保」という絶版車オーナーの大きな悩みを解消してくれる存在と言えるだろう。
車体に取り付ければ新車の雰囲気が蘇る塗装済みセット
ワイズギア RZ250復刻サイドカバー&テールカウルセット 希望小売価格88,000円(税込)
適合機種 RZ250(1980) 型式:4L30
カラー:ニューパールホワイト 塗装済み
グラフィック:貼り付け済み
部品復刻プロジェクトの中心となるのがRZ250復刻サイドカバー&テールカウルセットだ。1980年式RZ250(4L3)の外装を対象とした製品で、ニューパールホワイトの塗装とグラフィック貼り付けまで完了した状態で販売される。
単なる補修部品ではなく、当時の雰囲気をできる限り再現することを目的に、細部にまでメーカーならではのこだわりが詰め込まれている。
開発にあたっては当時の設計図面を読み解くだけでなく、現存する部品を産業用CTでスキャンし、3Dデータ化して検証。サイドカバーは経年劣化による割れが発生しやすいことから、外観を変えずに肉厚を調整して強度もアップ。そのデータをもとに新たに金型を製作し、完全新規部品として製造している。さらに経年劣化で硬化した純正グロメットによる取り付け時の破損リスクを低減するため交換用グロメットも同梱するなど、配慮が行き届いている。
見た目の鍵となる塗装工程にも妥協はない。SR400のサンバーストタンクも手掛ける熟練職人による3コート塗装を採用し、素材色の黒とニューパールホワイトの塗り分けも手作業で再現。熟練スタッフが一枚ずつ施工しているグラフィックの貼り付けも見事だ。
ちなみにRZ250が市販されていた当時の純正部品は、サイドカバーやテールカウルとグラフィック、RZ250やYAMAHAのロゴには別々の部品番号が設定されており、今回のようなコンプリート状態では販売されていなかった。だが実際にパーツを装着することを考えれば、大半のユーザーにとってはグラフィック貼り付け済みの方がありがたいはずだ。
見えない部分には現代の知見を盛り込みながらも、完成した姿は当時そのままのRZ250を目指したこだわりの仕上がりであり、レストア中の車両を純正同等の外観へ戻したいオーナーにとって、また当時モノのパーツを温存してリフレッシュしたいユーザーにとっても待望の復刻パーツと言えるだろう。
ユーザーの好みに応じてペイントできる未塗装セット
ワイズギア RZ250復刻サイドカバー&テールカウルセット(未塗装) 希望小売価格44,000円(税込)
適合機種 RZ250(1980) 型式:4L30
RZ350(1981、1982) 型式:4U00
サイドカバー(未塗装)
テールカウル(未塗装)
グラフィック別売り

ナチュラル(ベージュ)の成型色は現行のヤマハ車では使用していないが、当時はこの色だったという理由からこのテールカウル用に材料を調達。外側を塗装した後でシートを外した際にチラリと見える内側にまでこだわった。
オーナーそれぞれのこだわりを反映できるよう用意されたのが、未塗装仕上げのサイドカバー&テールカウルセットだ。サイドカバーは黒、テールカウルはベージュの樹脂成形色となっており、購入後に好みのカラーリングへ仕上げることができる。テールカウルの原料は現行のヤマハ車では使っていない成型色をこのために調達したもので、塗装すれば見えなくなる部分にまで復刻精度を高めたいという開発陣の思いを感じ取ることができる。
塗装済みとして発売されるのはニューパールホワイト仕様だけなので、ヤマハニューブラックやYSP限定車のチャピィレッドを再現したいオーナーはこちらを購入するのが良いだろう。
純正色にこだわらずカスタムペイントベースとしても最適なことに加えて、ニューパールホワイト外装のRZでもガソリンタンクやフロントフェンダーの経年変化に合わせたいというこだわり派のオーナーにとっては、未塗装で入手できるこちらに魅力を感じるかもしれない。
当時の部品事情に触れれば、純正部品が未塗装で販売されることはなかったので、これもまたヤマハのIconic Collectionならではの販売形態となる点にも注目したい。
貼り付け作業を配慮したサイドカバー&テールカウル グラフィックセット
ワイズギア RZ250復刻サイドカバー&テールカウルグラフィックセット 希望小売価格16,500円(税込)
適合機種 RZ250(1980) 型式:4L30
グラフィックは外装レストアの完成度を左右する重要な要素である。今回発売されるグラフィックセットは、1980年式RZ250(4L3)のニューパールホワイト仕様を対象に、当時のデザインを忠実に再現したもので、経年劣化や再塗装によって失われたオリジナルデザインを取り戻したいユーザーはもちろん、未塗装セットの仕上げにも最適な純正復刻アイテムである。
開発では単純に色や形を合わせるだけではなく、当時の図案を細部まで検証。ロゴフォントやライン形状、分割構成に至るまで綿密な調査を行い、オリジナルの雰囲気を再現。一方で素材には現代の技術を採用し、品質や耐久性にも配慮されている。つまり見た目は当時そのままでも、実際には現代品質のグラフィックとして仕上がっているのだ。
また、RZのグラフィックは複雑な曲面へ貼り付ける必要があり、位置決めの難しさも課題となった。当時の製造現場では専用治具を使用して正確な位置決めを行っていたが、このグラフィックセットでは型崩れを抑えるアプリケータの形状を見直し、治具を使わず貼り付け精度を高める工夫を実施。慎重に作業すれば一般ユーザーでも挑戦できる仕様としているため、オリジナル外装の補修はもちろん、未塗装セットと組み合わせて理想のRZを再現できる。
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