
いいものは決して滅びない
「今さらNinjaかよ」、「もはや化石」、「そんなバイクにまだ大金突っ込むの?」、「買い換えたら?」
どれも良く聞く台詞ですし、台詞としては間違っていないのかもしれません。
でも、そういう人は解ってない……。
上っ面のカタログスペックなんて毎年登場する新型車が塗り替えるに決まってますし、Ninjaの性能を凌駕した車両なんていくらでもあります。
でも、それらの車両は今でも尊敬と崇拝と憧れの対象として存在していますか?
そこへ行くとNinjaは違います。
空冷Zでもない、フルカウルのZZ-Rでもない、GPZ900Rでしか得られない魅力があるからこそ、今でもオーナーを魅了して止まないのです。
そこで今回は、現在でも入手可能なカスタムパーツの中から定番とオススメを織り交ぜてご紹介します!
まずはマフラー!
ノーマルの左右2本出しにコダワリが無ければ、やはりマフラーがカスタムの第一歩になります。
スリップオンよりもフルエキゾーストの方が人気なのもNinjaの特徴。
当時のカスタムを再現するもヨシ、最新のチタンエキゾーストにするもヨシ。
元のスタイルが良いので何でも良く似合う!
NITRO RACING(ナイトロレーシング):4in1 機械曲げチタンEXマフラー
ここ最近、一番人気なのがこちら。
ショートテールとロングテールが選択できますが、現在人気なのはショートテール。
ロングテールもステップに置いた靴のカカトがサイレンサーに接触しにくいというメリットがあるのと、後ろ姿が往年のNinjaっぽいのでオススメです。
マーベラスエンジニアリング:フラッグシップモデル コニカルゴルディ フルキット(手曲げ)
取り付けには車体側に加工が必要な場合があるにもかかわらず人気のあるマーベラスエンジニアリンングのゴルディオンマフラー。
特徴は「SCピラミッド」と呼ばれるヒネリを加えた特殊形状の集合部を持つノジマ製のエキパイと集合部を採用していること!
良いエキパイと良い集合部と良いサイレンサーの良いとこ取りが人気の秘訣?!
テックサーフ:オールチタニウムエキゾーストマフラー タイプ2
往年のファンにはお馴染みのテックサーフ製のフルエキです。
装着時のフォルム、特に横から見た際の形状が美しいのが特徴ですが、性能も一級です。
サイレンサーエンドの形状が良いのか「バサバサ音」がほとんど発生しないのが気持ちいい。
大容量サイレンサーで快音ながら現実的な音量なのも人気のポイントかもしれません。
月木レーシング:TR エキゾーストシステム フルエキゾースト マフラー
テックサーフと並んで往年のファンなら誰もが知ってるド定番が月木レーシングのコレ!
90年前後に一世を風靡したので懐かしいイメージが強いですが、今見ても「細くて長いサイレンサー」がめちゃくちゃ似合う!
お値段も今となっては格安なのでは?!
Kファクトリー:フルエキゾースト 「D-Header」
ピカピカ系で人気なのがKファクトリー製。
エキパイからサイレンサーまでフルポリッシュなので、焼け色が非常に美しい!
排気ポートとの接続部分付近のパイプがD型になっており、流速を上げて背圧を下げる最近の設計思想を取り入れているのも特徴です。
ヤマモトレーシング:スペックA スリップオン2本出しマフラー
左右2本出しにこだわるならコレ!
ニンジャで左右出しはメジャーではありませんが、だからこそ珍しいヤマモト製2本出しはありがたい存在。
しかも、下手な集合管よりもイイ音がになるのがニンジャの面白いところ。
カウルを外さずノーマルっぽいフォルムのままイイ音を楽しみたいならオススメです。
吸気系はキャブレター交換が定石!
インジェクション普及前の車両なので、初期型から最終型まで全車負圧式のキャブレターが採用されています。
良く知られたところですが、このキャブレターを交換すると劇的に性能が向上します。
パワーアップ効果はもちろんですが、それはオマケ。
真の効果はスロットルレスポンスの眠さが無くなり、常用する中間域での加速フィーリングが抜群に良くなる事!
車体の縦方向の制御が意のままになるので、お値段以上に感動できること請け合いです。
ビトーR&D(ケーヒン):FCRキャブレター
ニンジャと言えばFCR!
というわけで、一番人気はFCRキャブレターです。
豊富なアタッチメントで様々な仕様に対応できる他、セッティングの幅がマイルドなので少々セッティングが間違っていてもいきなり走らなくなったりしない扱いやすさが人気の秘訣かもしれません。
ファンネル仕様なら浮動バルブのカチャカチャ音が盛大に聞こえるので『只者ではない感』の演出もうれしい!
ヨシムラ:TMR-MJNキャブレター
ミクニのTMRをベースとしながら、ヨシムラ独自のMJN(マルチプルジェットノズル)を採用した特別仕様です。
結晶塗装の赤いヘッドカバーが特徴的で、一目でソレとわかります。
燃料コントロールの精密さがアップするので、キャブレター特有の曖昧さがグッと減るのがメリット。
一度恩恵に預かるともう普通のキャブレターには戻れないかも?!
MIKUNI TMR38キャブレター
ヨシムラTMR-MJNのベースとなっている「素」のキャブレターです。
最大の特徴は何よりも加速感に優れる事。
ドカンと加速したいなら断然コレ。
ガソリンの霧化特性が良いからなのか、セッティングを外してもカブリにくいと言う声もよく聞きます。
弱点であるリヤサスは全交換がおすすめ!
ニンジャの弱点と言えばリヤサス!
ここを高性能な社外品に交換するだけで見違えるような走りになるのはお約束!
純正リヤショックは設計の古さを隠しきれない強烈な見た目(なんと蛇腹のゴムカバー付!)なので、性能とは無関係に「見た目重視」で交換するのもアリでしょう。
苦労して他車純正流用するくらいなら社外品に交換してしまった方が絶対に良いです。
オーリンズ:リアサスペンション
一番人気はオーリンズ製の一番豪華なヤツです。
リザーバータンク別体、フルアジャスト、油圧プリロードアジャスター、車高調整機能付き。
どうせ買うなら一番スゴイ奴!という事なのでしょう。
大昔からの定番リヤショックでセッティングデータが豊富だから、セッティングで苦労しにくい(公開されているセッティングデータが多数ある)という安心感も魅力。
ナイトロン:リアサスペンションモノショック NTR R3 シリーズ
ターコイズブルーのカラーリングが目を引く最近人気のブランド!
※シックな黒いスプリングも選択可能です。
圧縮側ダンパーが高速と低速で別々に調整出来る最新仕様なので、街乗りからサーキットなどのハード走行まで通用する最適セッティングの幅が広いのが特徴です。
ハイパープロ:ストリートボックス モノショック 460 エマルジョン
リヤショック、フォークスプリング、ダンパーオイルがセットになった前後サスペンションのフルキット!
特にフロントフォークスプリングは「コンスタントライジングレート」と呼ばれる縮むにしたがってバネレートが強くなるバネになっており、細かいプリロード調整に悩まされる事無くポン付けで低速から高速まで幅広い荷重に対応できます。
ショック交換で前後のバランスが崩れる事を気にする方ならコチラがおすすめ。
YSS:MONO LINE リアシングルショック 【MZシリーズ】 MZ456
地味ながら知る人ぞ知る性能のYSS製も人気があります。
同じカワサキの空冷Z系では定番中の定番で、ニンジャでも一番シンプルなモデルが人気。
耐久性(オイル漏れのしにくさ)の評判も良く、街乗り中心のユーザーから支持を得ています。
ビチューボ:モノ・ショック
最近急速に知名度を上げてきているビチューボ。
イタリア製特有の細部デザインの良さはベテランライダーならニヤリと出来るはず。
純正ダンパー破損時など、純正をもう一度購入するよりビチューボに交換してしまう方がお値段的にもおすすめ!
隠れた逸品
もともと超高性能ハイスピードスポーツツアラーといったポジションの車体だった事もあり、ニンジャを日本で乗ると特有の弱点が露呈します。
また、生産終了から年月が経過しているので経年劣化が避けられない部品や、カスタムしていくと突き当たる問題もあったりします。
最後にそういった問題を解決するお約束パーツを紹介します。
遅かれ早かれ交換する事になるので、先に交換してしまうのもおすすめですヨ!
ASウオタニ:SPIIフルパワーキット
経年劣化で点火コイルやイグナイターに不安を抱えている車両はかなりの確率で存在します。
また、コツコツと行ってきたカスタムで何時の間にかハードなエンジンチューンに達してしまい、純正イグナイターでは点火時期が最適でなくなっている場合もあります。
そんな不安と悩みを全部可決してしまう人気の点火システムがコレ!
因みに「どノーマル」の車両に装着しても中間域で素晴らしい効果を体感できます。
PMC:ラジエターファンスイッチ
ニンジャと言えばオーバーヒート!
渋滞にハマるとラジエターファンが全開になってしまうのはお約束。
そこでコレ!任意にファンを操作して「停止して熱くなってからファンが回る」のを防止できます。
しかもイグニッションOFFにするとファンも止まるオマケ付きなので、出先でファンが回り続けてバッテリーが干上がってしまう事態を回避できます。
ハリケーン:バーハンドルキット
ニンジャ = バーハン。
普通ならカッコ悪くなるはずのバーハン化ですが、何故かニンジャだけはカッコ良くなるのですよ!!
乗りやすくなるし、遠いハンドルを近付ける事も出来るし、良いこと尽くめ!
延長必須のブレーキホース付きなのがニクイ!
いいものは決して滅びない
名車と呼ばれる車両はどれもそうなのですが、単なる性能だけでは語れない魅力を持っているものです。
これはバイクでもクルマでもそうです。
もっと速くてもっと乗りやすい、最新の電子制御を持つハイパワー車ならいくらでもあります。
でも「そうじゃない」のです。
既にオーナーの方も、憧れている方も、これを期に底無し沼にハマってみませんか?
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