
昨今“テレビなどでもあおり運転”が取り沙汰されることが多く、危険運転の一部始終を目にする機会が増えましたね。
どこか他人事のように思っていても、いざ自分の身に降りかかると怖いものです。
筆者自身煽られた経験はないものの、“信号待ち前方の車両達がバトルしていた”なんてことがあります。
なので、ドラレコをつけていて良かった!と実感する未来は、そう遠くないかもしれません。
今回は、バイク用ドラレコとして2020年9月に登場したばかりの超新星『デイトナ:Mio MiVue®M760D』をインプレッションしていきます。
話のオチを先に言ってしまうと、書いた後に自分もM760Dを買ってしまいました(笑)。
さて前置きはこの位にして、Mio MiVue®の凄さを紐解いていきましょう!
目次
盗難防止にも役立つ!ドラレコが必要なワケ
4輪社会では装着する人増えつつあるドライブレコーダー。国交省が2020年1月に発表したアンケート結果によると、既に搭載しているクルマに乗る人は約46%。
導入理由として……、
- 事故の証拠映像として
- 犯罪・いたずら行為の記録映像として
- ヒヤリハットを共有するため
などが挙げられる様です。
しかし、こと2輪界隈では、ドライブレコーダーはまだまだ黎明期といったご様子。
アクションカメラをバイクに取り付ける人は居ても、それを本来のドラレコ的用途で使用している人は多くありません。
バイク乗りが多く在籍するWebike内でも、数えるぐらいしかドラレコを付けているスタッフいないのが現状です。
理由は取り付けスペースが必須な点や、耐振動性や防水機能ゆえの高価格ラインナップといったところでしょうか。
それでも、筆者的にはライダーこそ、ドラレコを付けるべきと考えます。
だって、クルマに乗っている時よりバイクに乗っている時の方が、ヒヤリと感じる場面が多くないですか?
例えば信号待ち
クルマに比べてバイクはサイズが小さいため、後続車から実際より遠くにいると錯覚されることがあります。
バイクで信号待ち中、突っ込まれないかヒヤヒヤしながらミラーで見ている人も多いのではないでしょうか?
追突されてから「バイクも少し動いていた」なんて証言されたら目も当てられません!
例えば走行中
国道等を走行中、無理な幅寄せや無理な追い抜きをされた経験ありませんか?
先の通り、車体が小さく錯覚を起こしているのか、原付きナンバーと同じ白だから遅いと思っているのか理由は定かではありませんが、こういったケースからトラブルに発展してしまうこともあります。
ぶつかった衝撃で転倒してしまっても、“気づかず”に走り続けるクルマも居ます。そんな時に、転倒前後の記録映像が保存されるドライブレコーダーはとても心強いでしょう。
例えばフルバンク
バイクはバランスして乗る乗り物。
Uターン中油断して転倒してしまったなんてのもライダーあるあるですよね。
しかし、それが笑い話となっているのも、たまたま対向車が居なかったり、たまたま後続車が気付いて停まってくれたから。
自分の恥ずかしい一部始終も一緒に記録されることとなりますが、万が一の証拠映像となる可能性も秘めています。
クルマと違って加速力や機動力もあるので、トラブル回避能力が高いバイク。
しかし同時にトラブルに見舞われるリスクも高まっていることを自覚して走りましょう。
あなたはどっち派?2種のMio MiVue®【ヘルメットマウントタイプもあり】
ドライブレコーダーが事故や転倒から守ってくれるワケではありませんが、必要なワケも分かって頂けたでしょうか。
さてここでは、デイトナの新しいドラレコ『Mio MiVue®』シリーズにラインナップしている「M760D」、「M777D」の機能をご紹介しましょう。
同じシリーズのドラレコながら、見た目や細かいスペックは異なりますので、ご自身のバイクライフに合ったドラレコを選びましょう。
M760D | M777D | |
---|---|---|
動画サイズ | 衝撃録画・自動ロック機能 | なし |
レンズ | F1.6 大口径 | F1.8 大口径 |
GPS | 搭載 | なし |
WiFi | 搭載 | 搭載 |
Webike商品ページ |
採用されているカメラのイメージセンサーや、使うスマホアプリやパソコンソフトは一緒。
M777Dは使える機能こそ制限がありますが、その分リーズナブルな価格設定が魅力ですね。
また本体ユニットがないため、場所の確保がいらない分、配線の取り回しに自由度があります。
- 一般的なドラレコ利用向け!
- データロガーを活用して思い出作りも◎
- 自由度広がるヘルメットマウントOK!
- リーズナブルで配線取り回しもシンプル!
デイトナMio MiVue®のスゴイ機能あれこれ!
モデルの機能とスゴイポイントを説明していきます。
この章を読み終わる頃には、きっとあなたもMio MiVue®シリーズを欲しくなっているハズ!
イメージセンサーにはSONY製STARVIS™CMOSセンサーを採用
Mio MiVue®のイメージセンサーは、SONYのSTARVIS™CMOSイメージセンサーを採用しています。
またM760Dレンズには、前後F1.6の大口径レンズが搭載されているので、暗所でも明るい映像録画ができるのはもちろん、白飛び、黒潰れも発生しにくいのが特徴です。
※M777Dは、前後F1.8レンズを採用。こちらも大口径。
例えば夜間走行中でも相手のナンバーが鮮明に記録できるのは、ドライブレコーダーの機能としても重要視すべきポイントでしょう。
フルHD 200万画素
前後カメラ共に、フルHD、200万画素で記録することが可能で、フレームレートもLED信号機の点灯をしっかり記録できるよう配慮されています。
※M760Dは前後29.1fps、M777Dはフロント55fps・リア29.1fps。
一般的なフレームレートの30fps、60fpsが採用されていないのは、LED信号機の明滅と同調し点灯状況の記録不良を防ぐため。
また東日本(50Hz)、西日本(60Hz)とでは交流周波数の帯域が別れるため、どちらにでも対応できるようこのような一見“中途半端”なフレームレートが採用されています。
走行前のカメラ角度調整、録画チェックはスマホでOK
今や誰しもが当たり前の様に持っているスマートフォン。
走行前のカメラ画角の調整も、撮れた映像の確認もスマートフォンで行えます。
またそこからSNSで映像をシェアすることもできるので、使い方の可能性が広がりますね。
M760DはGPS付き!走行ログをはじめ各種情報を自動記録
こちらはGPSを内蔵している、M760Dならではの機能となります。
パソコン専用ソフトMio MiVue®Managerを使うことで、録画ファイルと一緒に記録されている走行データを同時に視聴・確認することができます。
Google Mapと連携した地図機能もあるので、ツーリングの記録にもオススメ。
またM760DにはGセンサーも搭載されており、衝撃を感知した際は自動的にその前後記録を専用フォルダに保存します。
撮り忘れる心配もないので安心ですね。
スタッフの車両にM760Dを取り付けてみた!
物は試し。さっそくM760Dを使ってみました。
モニター車両はPCX125。
外装がある車両やラゲッジスペースのある車両は、本体ユニットを隠す場所に困りませんね。
対してネイキッドなどは限られたスペースしかないので、M777Dを選ぶというのも手です。
取り扱い説明書によると配線(+)は、イグニッションキーON時に電圧が12Vとなる場所ならどこから分岐を作ってもOKとのこと。今回はテールランプに行く配線から電源を確保しました。
そして配線(-)はバッテリー(-)に繋げてあげるだけ。簡単ですね。
さて接地場所のセンス問われる前後カメラユニットの取り付け。
もちろん本体ユニットとカメラへのケーブル間にはアダプターが用意されているので、ケーブル取り回しに自由度があります。
今回はフロント側をフロントフェンダーとアッパーカウルの隙間(フルボトム時に干渉しないよう要注意!)。リアはトップケースベースに接地してみました。
取り付け場所に困る人は、デイトナから出ているオプションステーがオススメです。
M760Dを実際に使ってみた!【インプレッション】
パソコンの専用ソフトを使って再生すると、地図上でどこを走っているかと(画像下)、Gセンサーの感知状況(地図表示の右)がリアルタイムでわかる。
また、画像右上でリア/フロントビューの切り替えができるほか、その下から記録映像をカレンダー単位で読み込むことが可能。
使ってみての感想はもうおわかりですよね?結果として自分用を買ってしまったほど。
テスト中、幸いにも事故に遭うことはありませんでしたが、撮影した映像を地図、加速度情報とともに確認できるのが楽しくてしょうがない!またフロント/リアカメラの切り替えもスムーズに行えます。
フロント(画像上)とリアカメラ(下)では映り方が異なる。逆光かどうかで変わるのかと思いましたが、夜間映像を見る限りそうでもなさそうです。
すれ違い様の対向車のナンバーを確認できたり、LED信号機の状況もしっかり写っています。
またアクションカメラを車体に固定したことがある人ならわかるかと思いますが、エンジン鼓動から伝わる映像の揺らぎもありません。
夜間にシチュエーションを移してもその性能は変わらず、周知の状況がしっかり記録できていました。
ただ対向車のヘッドライトが直当たりしていると、ナンバーの視認は難しいですね。
地面に近いフロントカメラ取り付け位置と、対向車のロービームの光線がバッティングしてしまったように感じます。
対策として、ハンドル付近など、高い位置にカメラを接地することで視認性は上がりそうです。
あえてナンバーは隠していますが、20~30m離れた状態で一連指定番号は判別できました。
ヘッドライト直当たりによる視認難はリアカメラでも起きていました。信号待ちなどで近寄られるとナンバーが見えなくなってしまいます。
そしてドラレコを付けて1番体感した効果ですが……、
“自分の運転が紳士になったこと”
今までも、あおり運転はしない、させない、関わらないをモットーに走っていましたが、さらに乗り方がマイルドになりました。
理由は、Gセンサーを使ってスマートな乗り方を数値化できる点と、綺麗な映像を撮りたいという2点。
自分の運転を客観的に見られるので、普段の走り方を見つめ直せるいい機会となりました。
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