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パイオニアで賞
S1000XRのライポジをラクラクに!取付方法も解説!
コストパフォーマンス抜群!
BMWのバイクは日本人でも乗りやすいよくできたバイクです。
しかし、設計そのものは欧米人の体格に合わせて作られていますので、シートが高かったり、ハンドルが遠かったりします。
私の身長は170cmですが、幸い生まれつき他人より手足が長いので大柄なS1000XRでも楽しく乗ることができます。ただ、ツーリングで長時間乗っていると腕や背中に疲労が溜まって痛みに変わってきます。
やはりこれは、ハンドルの遠さが原因だといつも感じていました。どうにかならないか探していたところ、ワンダーリッヒにハンドルアップキット(バーライザー)があることを見つけましたが、同じ車種のインプレッションがなかったことで購入を正直かなり迷いました。しかし、価格が手ごろだったので冒険してみることにしました。
届いた商品は、手のひらサイズの段ボール箱に入っていました。段ボール箱の材質は良くて、輸入品にありがちな低品質の紙ではありませんでした。箱を開けるとクリーム色の再生紙に丁寧に包まれた本体と取付ボルトが入っています。本体はアルミ製のいかにも精工な仕上がりです。さすがドイツ製ですね。日本製品に通じるところが信頼を持てます。
ただ、取付ボルトはステンレスではなくクロームメッキの鉄製だったことが残念でした。
取り付けに関して
注)取り付けに自信のない方は、ディーラーに依頼してください。部品類が高価な輸入車なので、取付後トラブルがあったら大変です。個人取付は、あくまでも自己責任でやってください。
・ハンドルバーライザー自体の取り付けは、ハンドルの下側に挟み込んで付属ボルトで締め付けるだけなので簡単ですが、作業上注意が必要なので下記に列記します。純正ボルトとキット付属ボルトはT45のトルクスレンチが必要です。L型レンチでも良いですが、トルク管理重視ならソケットレンチタイプがお薦めです。
・作業を始める前に、ハンドル両端を上から紐で吊っておきます。(可能ならの話)何もせずにハンドルセットボルトを緩めると、ハンドルがいきなり手前に倒れこんでくることがあるので吊っておいたが無難です。それとキズ防止に、毛布などの柔らかい広めの布でタンク全体を覆っておきます。
・ハンドル取付位置が変わるので、クラッチワイヤーとブレーキホース、配線などの取り回しに無理がかからないように注意しながら作業します。
・クラッチワイヤーとブレーキホースを辿っていくと、ステアリングヘッドの周りから車体右側のフェアリングの中へ入っています。キット取付後、ハンドルを左右へフルロックさせた時に、ワイヤーとホースに無理が生じてないか確認するために右側フェアリングを外しておきます。
・純正セットボルト4本を緩めてボルトのみ抜き取り、アッパーホルダーごとハンドルをフリーの状態にします。この状態でバーライザー付属のボルト4本が軽く締めこめるか確認しておきます。もし、1本でも締めこみが重かったら取り外してその原因(ネジ山潰れ等)を解決します。
注)ステアリングヘッドのハンドルホルダー雌ネジをダメにしたら、とんでもない出費になります。ご用心を。
・ハンドルを注意して持ち上げ(吊り紐が長めになり不安定)、左右バーライザーを挟み込みます。バーライザー前後の向きは英文説明書の絵をよく見て間違えないようにします。
・挟み込みが出来たら、付属ボルトを左右1本ずつ差し込み軽く締めこみます。この時、吊り紐の長さを再調整しておくとハンドル位置調整がしやすくなります。
・残りの2本も追加して4本を仮締めしますが、ボルトが素手で軽く締めこめない場合、ボルト穴が一直線になっていないことがあるので、ハンドルを前後左右に微動させて仮締め位置まで締めこんでみます。
・私の場合、付属ボルトの微妙な歪み(偏芯)があり、アッパーホルダーとバーライザーのボルト穴に軽く接触していたので、一度抜いてボルトのネジが切ってない部分に薄くグリースを塗って再度締めこんだら軽く仮締めできました。
・ハンドルの締付位置を確認します。左右の位置ずれ、ハンドルが後方に倒れこんでないか、または前方に起きてないかなど、シートに跨って実際にハンドルを握って最終位置を決めます。
・私の場合、純正と同じ位置で固定した時が一番しっくりくるグリップ位置でした。
・セットボルト4本を本締めしますが、バーライザー付属の液体ネジロックをネジ山に少量塗布しておきます。アッパーホルダーの車体前方側2本を先に締めつけ、アッパーホルダーとバーライザーがぴったり接触した状態にします。次に後方側2本を規定トルクで締めたら完了です。後方側は隙間が開いた状態が正常です。またこの時、ハンドル位置が若干変化しますので確認して再調整が必要ならやり直します。
・取り付けが完了したら、吊り紐を撤去し、ハンドルを左右のストッパーにあたるまでゆっくり回してクラッチワイヤーとブレーキホースの突っ張り具合を注意して確認します。特に左に回した時に、ブレーキホースが強く引っ張られるようでしたら長めのホースへの交換が必要になります。
・私のS1000XRの場合、クラッチワイヤーとブレーキホースは純正のままでギリギリ大丈夫でした。さすが、ワンダーリッヒ絶妙な塩梅で製品を作っています。
跨ってみると
・取付前は軽く前傾気味でハンドルが遠い感じのライディングポジションでした。取付後はシートに座って手を伸ばしたらグリップに自然に手が届くように感じられます。また、当然ですがハンドルから先が長くなったように思えます。そのうち馴れるでしょう。
実際に運転してみると
・試運転をする時間が取れなかったので、初乗りは妻とのタンデムツーリングになってしまいした。一人乗りと違ってバイクが重たいのに一日乗っても、手首や背中の疲れによる痛みはほとんど感じなくなりました。ライディングフィールも変わりません。これで楽なポジションに一歩近づけたかなと思えます。今後のツーリングが楽しみです。
最後に
取付の容易さ、製品の仕上がり、低価格などコストパフォーマンスの高いものです。
同じBMWのS1000XRにお乗りの方にお薦めの1品だと思います。
ポイント:S1000XRのライポジをラクラクに!取付方法も解説!
僕自身、ハンドルが遠いバイクに乗っていて肩や背中の痛みに悩んでいたので、とても参考になりました。前例が無いなかのチャレンジ、丁寧でわかりやすく取付方法も解説されており、今後多くの人に道を開いてくれるような、まさにパイオニア的な素晴らしいインプレでした!
もぐぅ
etc_kazhikoさん素敵なインプレッションをありがとうございました!
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