
SENAの50シリーズは、メッシュインターコム、Bluetoothインターコム、Harman Kardonオーディオシステムを備えた、ツーリング向けの高機能インカムシリーズです。ラインアップは、ジョグダイヤル操作の50S、スリムボディの50R、4Kカメラ内蔵の50C。さらに最新モデルとして、Mesh 3.0、AIノイズキャンセリング、IPX7防水、マグネットマウントを備えた60Sが登場しています。
この記事では、SENA 50シリーズの機能の特徴、最新モデル60Sとの違い、50S / 50R / 50C / 60Sのスペック比較、そしておすすめしたいユーザーと使い方をまとめてご紹介します。
目次
SENA 50シリーズの機能と特徴
ファームウェアアップデートで最新モデル60Sと同じMESH 3.0を使用可能
SENA 50シリーズは、従来のMesh 2.0世代を代表する高機能インカムですが、ファームウェアアップデートにより最新モデル60Sと同じMESH 3.0を使用可能です。
MESH 3.0は、グループ通信の安定性と音質をさらに高めたSENAの新世代メッシュ通信。従来のMesh製品との接続互換も考慮されており、60SではMESH 3.0 / 2.0の切り替えに対応します。50シリーズを使っているライダーも、アップデートすることで最新世代の通信体験に近づけられる点が大きな魅力です。
他社製インカムの場合は世代が変わると接続の互換性が無いものが多いですが、同一規格で簡単に接続を行えるのがSENAの特徴です。
WAVE Intercom App対応で距離に縛られないグループ通話へ
50C / 50S / 50R / 60SはいずれもWAVE Intercom Appに対応しています。WAVE Intercom Appは、スマートフォンのモバイル通信を利用してグループ通話を行うアプリです。
通常のメッシュ通信はインカム自体の電波の届く範囲で使うものですが、WAVE Intercom Appを使えば、スマートフォンの回線を通じて距離に制限されない通話が可能になります。
ツーリング中に隊列が大きく離れた場合や、現地合流のメンバー、サポートカー、拠点にいるメンバーとも会話しやすくなります。
WAVE Intercom AppはSENA以外のインカムのユーザーも使用できるため、SENAインカムをハブとしてマスツーリングをするのもオススメです。
WAVE Intercom Appの主なメリット
- モバイル通信を利用した距離無制限のグループ通話
- インカムの機種違いを気にせず参加しやすい柔軟性
- MESH通話が届かない時のみモバイル通信へ切り替えられるインテリジェントな使い方
- 50S / 50R / 50C / 60SのMESHボタン操作からスムーズにWAVE通話を開始可能
Mesh & BluetoothインターコムでSENAユーザーとつながる
50シリーズはMeshインターコムとBluetoothインターコムの両方に対応しています。オープンメッシュでは、ボタンを1回押すだけでメッシュ通話を開始でき、9チャンネルから選択可能。グループメッシュでは最大24人のプライベートグループを作成できます。
Bluetoothインターコムでは最大4人、見通しの良い場所で最大1.6〜2.0kmの通話に対応。Bluetoothで通話中のメンバーをMeshネットワークに参加させる使い方もできます。
Harman Kardonサウンドで音楽・ナビ・通話を高音質に
50S / 50R / 50CはいずれもHarman Kardonオーディオシステムを採用。スピーカーとマイクが専用設計され、音楽、ナビ案内、電話、インカム通話をクリアに楽しめます。
最新の60Sでは、第2世代Harman Kardon 40mmスピーカーとAIノイズキャンセリングを搭載。風切り音や道路ノイズがある環境でも、よりクリアな通話を狙った仕様になっています。
50Cは4Kカメラ内蔵。会話も景色もまとめて記録
50Cは、4K 30fpsのビデオカメラを内蔵したカメラ付きインカムです。Mesh / Bluetoothインターコムに加え、走行中の景色、仲間との会話、音楽などを映像として残せるのが特徴です。
モトブログ、ツーリング記録、イベント走行の記録など、インカムとカメラを別々に用意する手間を減らしたいライダーに向いています。
また、内蔵バッテリーが大容量なのでインカム単体での使用が長時間可能な点も特徴です。
60Sとの比較
60Sは「通信・防水・装着性」をさらに進化させた最新プレミアムモデル
60Sは、50シリーズの上位後継的な立ち位置にある最新プレミアムモデルです。Mesh 3.0を標準搭載し、デュアルコアCPUにより、Mesh / Bluetooth / WAVE Intercomなど複数の通信方式を柔軟に扱える点が大きな進化ポイントです。
60Sの主な進化点
- Mesh 3.0標準搭載
- デュアルコアCPUによる柔軟なオーディオマルチタスク
- 第2世代Harman Kardon 40mmスピーカー
- AIノイズキャンセリング
- IPX7防水性能
- マグネットマウントによる着脱性向上
- OTAアップデート対応。PCやWiFiアダプター不要でスマホから更新可能
- ヘルメットクランプキット2セット付属
- RideGlow LEDアレイ搭載
50シリーズを選ぶメリット
一方、50シリーズにも十分な魅力があります。50Sはジョグダイヤルによる直感的な操作、50Rはスリムでスポーティーな装着感、50Cは4Kカメラ内蔵という明確な個性があります。さらにファームウェアアップデートでMESH 3.0対応が可能なため、既存の50シリーズユーザーも最新通信環境へ移行しやすいのがポイントです。
50S 50R 50C 60Sのスペック比較
| 分類 | 項目 | 50S | 50R | 50C | 60S |
|---|---|---|---|---|---|
| モデル別の違い | 位置づけ | ジョグダイヤル操作の定番プレミアムモデル | スリム&スポーティーなプレミアムモデル | 4Kカメラ内蔵のカメラ付きプレミアムモデル | Mesh 3.0標準搭載の最新プレミアムモデル |
| 価格 | シングル:56,980円(税込) デュアル:102,080円(税込) |
85,580円(税込参考) | シングル:64,680円(税込) デュアル:119,680円(税込) |
||
| 共通通信仕様 | WAVE Intercom App | 対応。スマートフォンのモバイル通信を利用し、距離に制限されないグループ通話が可能。 | |||
| Open Mesh | 対応。9チャンネルを切り替えて使用可能。 | ||||
| Group Mesh | 対応。最大24人のプライベートグループ通話に対応。 | ||||
| SENA Bluetoothインターコム | 対応。最大4人のBluetoothインターコム通話に対応。 | ||||
| ボイスコマンド | 対応。SENAボイスコマンド、Siri / Googleなどスマホのデジタルアシスタントにも対応。 | ||||
| FMラジオ | 対応 | ||||
| メッシュ性能 | メッシュ通信世代 | ファームウェアアップデートでMESH 3.0対応可能 標準はMesh 2.0 |
Mesh 3.0標準対応 Mesh 3.0 / 2.0切替対応 |
||
| Mesh通話距離 (見通しの良いところでの理論値) |
最大2.0km | ||||
| Bluetooth通話距離 (見通しの良いところでの理論値) |
2.0km | 2.0km | 1.6km | 2.0km | |
| 通話時間 | Mesh:最大11時間 Bluetooth:最大12時間 |
Mesh:最大11時間 Bluetooth:最大13時間 |
Mesh:最大12時間 Bluetooth:最大21時間 |
Mesh:最大17時間 Bluetooth:最大24時間 |
|
| 充電時間 | 約2.5時間 | 約1.5時間 | |||
| 音質・装備 | オーディオ | Harman Kardonオーディオシステム | 第2世代Harman Kardon 40mmスピーカー | ||
| ノイズ低減 | Harman Kardon設計マイクによるクリアな通話 | AIノイズキャンセリング搭載 | |||
| ファームウェア更新 | 付属WiFiアダプター / ケーブルによる更新 | OTAアップデート対応。Sena Motorcyclesアプリから更新可能 | |||
| 防水性能 | - | IPX7 | |||
| カメラ | なし | なし | 4K 30fpsカメラ内蔵 録画時間:約1時間40分 |
なし | |
| おすすめ用途 | 操作性重視・ロングツーリング | スリム装着・スポーツ/アドベンチャー | モトブログ・走行動画記録 | 最新通信・防水・音質・着脱性を重視 | |
オススメしたいユーザー層とオススメの使用方法
50S:操作性と音質を重視するツーリング派
50Sは、SENAらしいジョグダイヤル操作を好むライダーにおすすめです。グローブをしたままでも音量調整や操作がしやすく、ロングツーリングでの使い勝手に優れます。
おすすめの使い方
- 日帰り〜ロングツーリングでMesh通話を活用する
- WAVE Intercom Appで遠方の仲間や現地合流メンバーと通話する
- Harman Kardonサウンドで音楽やナビ案内を快適に聴く
- WiFiアダプターでファームウェアを最新状態に保つ
50R:スリムな装着感を求めるスポーツ・アドベンチャー派
50Rは、薄型でスポーティーなデザインが特徴です。ヘルメット側面の出っ張りを抑えたいライダー、スポーツバイクやアドベンチャーバイクでスマートに装着したいライダーに向いています。
おすすめの使い方
- 高速走行やスポーツツーリングでスリムな装着感を活かす
- 20分急速充電を活用し、出発前の短時間充電でリカバリーする
- ボイスコマンドやSiri / Googleでハンズフリー操作する
50C:モトブログ・ツーリング記録派
50Cは、インカムと4Kカメラを一体化したモデルです。仲間との会話、ツーリングの景色、ナビ音声などをまとめて記録したいライダーにおすすめです。
おすすめの使い方
- 4K 30fpsでツーリング動画を撮影する
- インカム通話の音声も含めて走行記録を残す
- SENA Cameraアプリでプレビューや動画設定を行う
- モトブログやイベントツーリングの記録用として使う
60S:最新性能をまとめて求めるプレミアム派
60Sは、最新のMesh 3.0、AIノイズキャンセリング、IPX7防水、マグネットマウント、OTAアップデートなど、50シリーズからさらに進化した機能をまとめて使いたいライダーにおすすめです。
おすすめの使い方
- 雨天やロングツーリングでIPX7防水を活かす
- 2つのヘルメットにクランプキットを装着し、本体だけ載せ替える
- AIノイズキャンセリングで高速道路や市街地でもクリアな会話を狙う
- アプリからOTAアップデートし、常に最新状態で使う
まとめ:50シリーズはまだ強い。最新機能重視なら60S
SENA 50シリーズは、Harman Kardonサウンド、Mesh / Bluetoothインターコム、WAVE Intercom App対応を備えた、現在でも十分に高機能なインカムシリーズです。ファームウェアアップデートでMESH 3.0を使用可能になるため、既存ユーザーも最新通信環境へ移行しやすい点が魅力です。
選び方はシンプルです。操作性重視なら50S、スリムな装着感なら50R、動画撮影まで1台で済ませたいなら50C。そして、防水・AIノイズキャンセル・OTAアップデート・マグネットマウントまで含めて最新性能を求めるなら60Sがおすすめです。
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