1970年に登場したXS1の鮮やかなキャンディグリーンや、サンバーストカラーが印象的なSR400に代表されるように、ヤマハ発動機はライダーの心を揺さぶる数多くのカラーリングやグラフィックを生み出してきた。その一方で、製造業全体が避けて通れないカーボンニュートラルへの対応において、塗装工程からその課題に挑戦。2025年、「CN1」によりバイク業界初のカーボンニュートラル塗装ラインを操業した上で、圧倒的な輝度と彩度を放つ「ウルトラ-ミラクリエイト」を実現。ワイズギアから数量限定で発売される「MT-09用Vio-Mirage外装セット」は、MT-09の魅力を引き立て圧倒的な美しさを実感できるスペシャルパーツである。

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塗装工程におけるカーボンニュートラルという課題

2025年2月に操業したバイク業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」。塗装現場らしからぬクリーンでオープンで洗練された空間は、繊細な色の見極めに有効な漆黒と鈍色(にびいろ)の2トーンでまとめられている。

 

製造業において気候変動への対応として「待ったなし」とされるカーボンニュートラルへの取り組みが加速する中で、塗装工程は特に大きな課題を抱える分野となっている。

バイクや自動車の製造工程において、塗装は製品の美観や耐久性を左右する重要な工程である一方、前処理、塗装、乾燥といった各工程ごとに多くのエネルギーを消費する。なかでも焼付乾燥炉や空調設備は化石燃料への依存度が高く、工場全体のCO₂排出量に占める割合も決して小さくない。また塗料についても、揮発性有機化合物(VOC)の排出、塗装時の飛散ロスなど、改善の余地は少なくない。

こうした背景から塗装業界では近年、「美しく塗る」のはもちろんのこと、「より少ないエネルギーで塗る」「より少ない資源で塗る」という考え方も重要視されている。つまり、塗装工程におけるカーボンニュートラルとCO₂排出量を削減することだけではなく、塗料、設備、生産方式までを含めた全体で環境負荷を低減する取り組みに注目が集まっているのだ。

しかし現実には、環境性能と塗装品質の両立は容易ではない。エネルギー消費を抑えれば乾燥条件に制約が生まれ、塗料使用量を減らせば塗膜性能や外観品質に影響するおそれがある。

キャンディカラーやサンバーストなど、エポックメイキングな塗装技術を量産化してきたヤマハ発動機は、この課題にいち早く着目した。そして塗装工程そのものを根本から見直すという大胆なアプローチを選択したのである。

新規塗装ライン「CN1」に見るヤマハ発動機の先進性

その答えが、2025年に稼働を開始したバイク業界初となるカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」だ。

CN1最大の特徴は、前処理から乾燥、焼付までの全工程で化石燃料を一切使用しないオール電化塗装ラインであること。これまでのように化石燃料へ依存するのではなく、工程全体の電化を進めることでCO₂排出量の削減を目指している。
しかしCN1の価値は環境性能向上だけではない。

ヤマハ発動機が注目したのは、環境負荷低減と品質向上を両立させることだった。
一般的に環境対応設備というと、「環境のために導入するもの」というイメージが強い。しかしCN1は作業環境の改善、生産性、品質、柔軟性といった複数の価値を同時に生み出している点で大きく異なる。環境負荷低減を制約と捉えるのではなく、むしろ技術革新の起点になっている点にヤマハの塗装に対する並々ならぬこだわりと先進性がある。

ウルトラ-ミラクリエイトが実現する圧倒的品質

研磨によって厚く塗ったクリア層を平滑にするのではなく、精密な膜厚コントロール技術によって可能となったウルトラ-ミラクリエイト。CN1による環境性能向上は、同時にかつてない高輝度、高彩度の仕上がりを実現する。

 

ヤマハ発動機独自のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」の価値をさらに高めているのが、新たに開発したプレシジョン(精密)塗装「ウルトラ-ミラクリエイト」である。

塗装工程において、スプレーガンと塗装面の位置関係や距離、ガンの角度や移動速度などは、仕上がりを大きく左右する重要な条件となる。ヤマハ発動機では1991年からSR400向けに、クリア塗装の塗膜を既存の2倍以上として深みと光沢を与えるミラクリエイト塗装を採用してきた。

熟練のクラフトマンや塗装技術部門のエンジニアたちが磨き上げてきたミラクリエイトに対して、ウルトラ-ミラクリエイトは自動塗装機のCN1によって実現した超精密塗装である。その最大の特徴は精密な膜厚コントロール技術であり、塗膜表面の㎛レベルの凹凸を極限まで低減することで超平滑な塗装面を実現し、かつてない高輝度と高彩度を実現。

ガンと塗装面の距離や移動速度など、塗装機の方が人の手より厳密で再現性も高いのは確かだが、機械を動かすにはプログラミングが不可欠。そこで大きな力となるのが熟練技術を持つ技術者の能力である。

手吹き塗装の匠のガンさばきを数値化してプログラムすることで膜厚を絶妙にコントロールすると同時に、自動塗装機ならではの安定した滑らかな動きによって、ロスを最小化することで塗料の使用量も従来比で約30%も削減することに成功。ウルトラ-ミラクリエイトは単に最新塗装技術というだけではない。美しさを追求した結果として、環境性能の向上にも貢献する生産技術でもあるのだ。

ウルトラ-ミラクリエイトを体感できるワイズギアMT-09用「Vio-Mirage(ヴィオ・ミラージュ)外装セット」

Vio-Mirage外装セット

ワイズギア Vio-Mirage外装セット 希望小売価格148,500円(税込)
発売時期 2026年10月より順次発売予定

※予定数量に達し次第、受注受付を終了
適合機種 MT-09 ABS/SP ABS(2024~) MT-09 Y-AMT(2024~)

 

大阪・東京モーターサイクルショー2026に展示された、Vio-Mirage外装セットを装着したMT-09のフロントまわり。照明の当たり方によって、タンク上面と側面の色味が全く異なることが分かる。

 

バイク業界初のカーボンニュートラル塗装ライン「CN1」と、CN1によって生み出された精密塗装「ウルトラ-ミラクリエイト」が単なる技術実証やコンセプトに終わらず、実際にライダーが手にできる製品として結実した。

それが大阪・東京モーターサイクルショー2026のヤマハ発動機ブースにも参考展示された、ワイズギアのMT-09用「Vio-Mirage(ヴィオ-ミラージュ)外装セット」である。

光源の位置や見る角度によって紺にも紫にも見える、ウルトラ-ミラクリエイトの幻想的なカラーリングは、ヤマハMTシリーズの原点でもあるMT-01コンセプトが1999年の東京モーターショーに登場した際に纏っていた「紫紺」のオマージュであり、再解釈によって生まれたもの。

いわゆる鏡面仕上げといえばクリア塗装を平滑に研磨するもので、こうした特殊表現はカスタムペイントの範疇に含まれ、ショーバイクやワンオフ製作の世界に属するものだ。しかしヤマハは量産品質の安定性と耐久性を確保しながら、この独特の表現力を実現している。「Mirage(蜃気楼)」の名にふさわしく、見るたびに表情を変える唯一無二のカラーリングはMT-09に新しい個性と存在感を与える外装と言って良いだろう。

セット内容は
・ヘッドライトアウターカバー
・フロントフェンダー
・フューエルタンク
・サイドカバーL/R
・YAMAHAエンブレム

で、この他にフューエルタンク用ダンパやコーションラベルも含まれる。もちろんすべてのパーツはボルトオン装着できる。

MT-09/MT-09SPユーザーは、上記パーツがすべて揃って148,500円という製品価格にも注目すべきだ。ウルトラ-ミラクリエイトのクオリティをカスタムペイントで実現しようとすれば、とてもこのコストには収まるまい。またフューエルタンクのスペアが手に入ると考えても、この価格は間違いなくバーゲンプライスとなるに違いない。カスタムペイント級の高品質塗装にも関わらずリーズナブルな価格が実現した背景には、CN1とウルトラ-ミラクリエイトの見事なコンビネーションがある。

この外装セットは予定数量に達し次第、受付終了となる数量限定品なので、プレシジョン塗装による幻想的なヴィオ-ミラージュの高輝度と高彩度を体感したいオーナーは、この機会を逃さず早めにワイズギア取扱店にオーダーしてもらいたい。

面が大きいフューエルタンクは鏡面仕上げの美しさが際立つ。

シャープなイメージを強調するヘッドライトアウターカバー。

シート下のアクセントとなるサイドカバー。

フロントフェンダーのツヤも抜群だ。

 

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