国産インカムの雄、サイン・ハウスのB+COMから最新モデル「7X」が発売される。完全刷新されたプレミアムハイエンド「7X EVO」に準ずる高性能仕様で、通話が途切れないメッシュ+オンライン通信を採用。“ペアリングが面倒で、頻繁に切断される”……といったインカムの不満を解消した注目アイテムだ。

⚫︎写真:真弓悟史
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最高峰「7X EVO」と同じ通話品質を持つ最新モデル

2026年3月に発売されたB+COM 7X EVOに続く、最新モデル「B+COM 7X(ビーコム セブンエックス)」が6月26日に登場する。

この7Xはシリーズにおけるハイエンドモデルの位置付け。約8年ぶりにフルモデルチェンジされたプレミアムな最高峰モデル=7X EVO(5万9400円)と全く同じ通信品質や音声のよさを持ちながら、価格を1万円ほど抑えているのがポイントだ。また、7Xが登場したことで新世代の“7Xシリーズ”が完成したことになる。

高性能インカムの代名詞であるB+COMの最新作がB+COM 7X(4万9500円)。セットには、フルフェイス用のワイヤーマイクユニットやジェット用のハイブリッドアームマイク、スピーカーなどが同梱される。

 

まずポイントとなるのはクリアな音質だ。国内音響メーカーの老舗であり、カーオーディオブランド「カロッツェリア」を展開するパイオニアとソフトウェアを共同開発。スピーカーも新型となっているが、ヘルメット側の制約(=大径化に限界がある)によりハードウェア的に音圧が不足してしまう。

これをパイオニアのカーオーディオ技術で補完。音量の増幅ではなく解像度を追求したことで、ロードノイズや風切り音といった環境音の中でも、明瞭かつ厚みのあるサウンドを実現。走行中のエンジンの鼓動や風の音と共存しながら、音楽を楽しむ「ライドオーディオ」という新ジャンルの確立を目指した。

音響面は「カロッツェリア」ブランドを展開するパイオニアが担当。これまでもロードノイズを減らすべくハードウェア面での進化を続けてきたが、今回はパイオニアとの協業によってソフトウェア面からの進化も果たした。

パイオニアの「音響デバイス特性補正技術」「サウンド明瞭度向上技術」「低音補強技術」の3つの信号処理技術により、走行ノイズにかき消されがちな低音域を豊かに再現。走行中でも快適かつ臨場感あふれるサウンドを実現した。

よりスリム化を実現、着脱はワンタッチだ

外観は、7X EVOより一段とスリムになった。横幅111.3mmと厚み24.4mmは両者とも同じだが、縦幅が5.7mm小さい46mmに。状態を示すLEDランプもコンパクト化されている。

上が7X、下が7X EVO。ボタン配置やエッジの効いたデザインは同様ながら、7Xはよりスマートだ。3つのボタン配置や操作ロジックなどは、従来のトップモデル=SB6Xを踏襲。

アンテナはメッシュ通信化で内蔵物が増えたことと、通信の安定性を考慮したため従来の格納式から常時露出型に。柔軟な素材を用い、操作の妨げにならないよう配慮されている。上下ボタンはSB6Xより大型化され、クリック感もアップ。

 

新たに採用されたマグネットクレードルも非常に便利だ。ワンタッチでインカムを着脱できるシステムで、インカム本体をツメに合わせてクレードルに近づけると、磁石の力で確実に固定。外す際は、レバー操作だけでOKだ。

従来モデルでは、本体を外すと配線が露出していたが、7Xではマイクやスピーカーの配線をクレードル側に集約したため、本体を取り外しても配線がブラブラすることがない。

なお、B+COMの伝統である3ボタン構成や操作ロジックは踏襲。既存SB6Xシリーズのユーザーであれば操作を覚え直す必要がなく、スムーズに移行できる。

装着する際は、前側のツメをひっかけて本体をクレードルに近づけるだけで、マグネットの磁力が正しい位置に誘導。スマートにカチャッとロックされる。外す時は後部のレバーを奥に倒せばOK。

配線をクレードル側に集約し、本体とは電気接点で接続する方式。保持面がフラットなため、脱着しやすく、外した際の美観もマル。

プレミアムモデルの「B+COM 7X EVO」(シングルユニット5万9400円、ペア11万4400円)。7Xでは非搭載のボイスコマンドをはじめ、スマホの電話通話を混在できる「モバイルミックス」、オンラインモード時の「聴きトーク」(ナビ案内や音楽再生を並行して利用できる機能)といった機能を持つ。

人数無制限で接続をキープし続ける! 新通信方式「B+FLEX」とは?

メッシュとオンラインの併用で通話切れナシ!

7Xおよび7X EVOの最大の特徴は、新採用された通信システム「B+FLEX(ビーフレックス)」だ。従来のB+LINKはブルートゥース接続だったが、B+FLEXはより便利な「メッシュ通信」と「オンライン通信」を組み合わせたハイブリッド方式を採用している。

これにより、通信圏内にいればメッシュ通信、遮蔽物や距離が開いて電波が途切れればスマホのモバイル回線を利用したオンライン通信へ自動的に切り替わる。つまり、携帯の通話圏内なら理論的に通話が途切れることがない。自宅を出た瞬間から帰宅まで、ツーリング仲間とずっと通話できるのだ。

B+FLEXでは、通常はメッシュ通信を使用し、電波が途切れるとオンライン通信へ自動移行、近づけばメッシュ通信に再復帰するため、携帯の通話圏内なら理論的に“通話切れ”ナシ。

なんとペアリング不要! 瞬時に接続&通信スタート

さらに、メッシュ通信での“オープンチャンネル”では人数制限ナシで接続可能。専用アプリで招待したメンバーがつながる“プライベートチャンネル”では、最大20人のグループ通話に対応している。

加えて、面倒なペアリングも不要に。インカムの上下ボタンを同時に押すとメッシュ通信のオープンモードが始まり、自動接続される。厳密には、事前に一度設定するだけ(8チャンネルのうち同じチャンネルに合わせるだけ)で、他の利用者が通信圏内に入った瞬間、自動で通信がスタートするのだ。

今までのB+COMが採用していた通信方式・ブルートゥース接続のB+LINK(ビーリンク)では、ユーザーが集まってペアリングが必要なことに加え、接続までに早くても数十秒かかっていたが、B+FLEXでは最短1アクションでカンタンに即通話できる。

このように、B+FLEXは様々な点で従来の通信方式から大きく進化しているのだ。

専用アプリ「B+FLEX APP」も新開発。面倒なボタン操作がスマホの画面上で完結する。プライベートチャンネル時のペアリングは、親がスマホ上にQRコードを作成し、他者はそれを読み込むだけでOK。

様々な制約を突破、インカムツーリングのスタイルが変わる

気になるのは、従来のB+LINK方式インカムと、7X/7X EVOは通話できるのか? という点だが、もちろんB+LINKを使う従来型B+COMシリーズとも問題なく通話OK。B+FLEXは利用できないが、搭載される“ユニバーサル通話”機能を使うことで、従来型B+COMや他社製インカムとも安定した接続が可能になっている。

B+COM 7Xシリーズは、接続の人数や距離、環境ノイズという様々な「制約」を突破し、ペアリングまで不要に。新しいインカムツーリングが体験できるモデルだ。

B+COM 7X・スペック

・商品名:B+COM 7X
・価格:4万9500円(税込)
・発売予定日:6月26日
・Bluetooth Ver.:Bluetooth 5.3
・Bluetooth Class:Class1
・バッテリー:Li-Po 3.7V 1150mA
・充電時間:約2時間
・充電インターフェイス:USB Type-C
・本体重量:63g(マイク・スピーカー除く)
・サイズ:W 111.3mm×H 46.0mm×D 24.4mm(アンテナ、クレードル除く)
・取付方法:マグネットクレードル
・防水性能:IP67相当
・保証期間:購入から1年

・対応プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
・スピーカー:外径40mm×D 10.7mm ネオジムマグネット、インピーダンス16Ω
・連続使用時間:最大約14時間
・接続可能人数:オープンモード時 人数無制限/プライベートモード時 最大20人
・グループ通話方式:B+FLEX【MESH/ONLINE】
・ユニバーサル接続:対応

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コメント一覧
  1. z より:

    6xより安くはなってる けどインカム乱立のご時世とまぁ使えればいいと思ってる人達には全く売れないのでは? むしろもっと高値で売れば高級志向の人の心を鷲掴みにできるんだと思う いわゆる昭和クラウンからずっと乗り換え続けるような人達を作れるかどうかが存亡のポイントになりそうな気がする もしくは安価な派生グレードのラインナップを充実させるか?だけどコストが難しいんだろうな

  2. 匿名 より:

    Mesh netやるなら先行していたSENAと相互接続できるようにすれば良いのに。共通規格としてBluetooth SIG提案してさ。

  3. 匿名 より:

    すでに指摘されてるけど、高価格帯インカムの競合品はアマゾンとかで売ってる安価な中華製。
    高価格帯のブランド同士で鎬を削ってる場合じゃない。
    すぐにでもメッシュで共通規格を設立し一斉に採用しないと、早晩、中華製に駆逐されます。

    マスツーで全員がBコムだのセナだので揃ってることはありえないし、結局ブルートゥースで通信することになる
    それならわざわざ高額品である必要もないってなるんだよ。

  4. 匿名 より:

    提灯記事ですね。
    B+LINKが使えずユニバーサル接着ってことは、過去モデルは他社扱いということ。
    そこを誤魔化すように問題無いというような書き方は駄目でしょう。

  5. 匿名 より:

    これから新規に集まってマスツーやろうと言うならともかく、現実的には全員同じメーカーの最新機種で揃えるなんて不可能でしょ
    最近旧機種買った人やヘルメット内蔵型買った人は絶対買い替えないよ

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