高性能かつリーズナブルなアイテムを多数リリースするカエディアの「モバイルジェットタービン KDR-BL1」は、小型ながら非常に強力な送風が可能なブロワーだ。充電式なのでツーリング先など電源のない場所でも使用できる、便利なこのアイテムを実際にテストしてみた。

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小型軽量、かつ強力な充電式ブロワー

カエディア「モバイルジェットタービン KDR-BL1(6,988円)」。コンパクトなボディにハイパワーなブラシレスモーターとバッテリーを内蔵する。

 

カエディアの製品は多くのバイク乗りに「ああ、こういうのが欲しかったんだ!」と思わせるものばかり。筆者もモバイルバッテリーでバイクのバッテリーが充電できる「スマートバッテリーチャージャー KDR-B12」を使用しており、大変重宝している。

今回紹介するのはカエディアの「モバイルジェットタービン KDR-BL1」で、最近注目度が上がっているモバイルブロワーである。この手の機器はバッテリーやモーターの進化で小型かつパワフルになっており、KDR-BL1も長さ146mm×幅96mm×厚み40mmと非常にコンパクトで、重量も291gと軽量だ。

風量は3段階の切り替え式で、バッテリーは3.7Vを2個搭載した7.4Vの強力仕様。容量は3000mAhで、モード1(弱)で約90分の連続使用が可能となっている。先端ノズルは丸型と平型の2タイプが付属し、用途に応じて風を当てる面積や圧力の使い分けが可能。このノズルはマグネット装着式なので着脱も簡単だ。

バイクでブロワーが活躍するのは洗車時だろう。特にエンジンまわりなどウエスの届きにくい部分や、外装に多用される六角穴ボルトに溜まった水を吹き飛ばすのには絶大な効果を発揮するし、エアブローすることで錆の発生も抑えることができる。

また、野外駐車の場合、雨の日はカバーを掛けていても水分が車体に付着してしまうが、その場合もブロワーがあれば素早く吹き飛ばせるし、砂埃などが付着した場合も、先にブロワーを掛けておけば塗装面の傷つきを抑えられる。

540mlのペットボトルよりも一回り小さく、ポケットの中に入れて持ち歩くことも可能なサイズ。

本体の他に、丸型と平型の2種類のノズルと、充電用のケーブルが付属している。

最高回転数130,000rpmというブラシレスモーターで駆動される、航空機のエンジンのようなファンが強力な風力を発生する。

ノズルはマグネットで装着されるようになっており、位置決め用のピンが設けられている。

丸型ノズルは送風口を狭めることでより強力な風力を生み出す。

平型ノズルは風力は落ちるが、広い面を作業するのに適している。

平型ノズルは縦にセットすることも可能。用途に合わせて使い分けられる。

エアブローで水滴を吹き飛ばすのが爽快!

さて、実際にKDR-BL1を使用してみよう。最弱のモード1は音も静かで、思い切り吹く息よりも少し強いという感じだ。これを中間のモード2にすると、作動音が少し大きくなり、本体が反動で押し返されるような感じがある。小型のドライヤー位の印象だ。

そして最強のモード3にするとさらに作動音が高まり、コンパクトなボディからかなり強力な風が吹き出す。気を付けていないと反動で落としそうになるほどで、これだけの風量なら大概の水滴や埃は吹き飛ばせるだろう。

モード3で腕に風を当ててみると、ご覧のように皮膚に大きな窪みができる。気をつけて使わないと、周囲の物を吹き飛ばしてしまう勢いだ。

 

洗車後、濡れたままのガソリンタンクをまずはモード1でエアブローしてみる。元々水をある程度弾く塗装面だけに、水滴は転がり落ちていく。モード2にすると当然その速度が上がるのだが、当て方によっては周囲に水滴が飛び散ってしまうので注意。モード3はさらに強く、上からブローしないと水滴がタンクの上方に登ってしまうほどだ。

次にエンジンまわり。ウエスでは手が届かない部分も多く、ブロワーを使用すると効率が良い部分だ。ここでは主にモード3を使用したところ「強力に水滴を吹き飛ばす」という爽快感が存分に味わえた。まさにブロワーの本領発揮で、空冷エンジンのフィンなどには最適だろう。

外装の樹脂パーツはモード2でも十分に水滴が飛んでいく。外装を留めている六角穴ボルトはやはり水が溜まりやすいが、こういった部分の水滴を飛ばすのにブロワーはまさに最適。効果的に錆の発生を防げそうだ。モード3を使うと、逆に水滴が中に入ってしまう場合もあったので、場所ごとにモードを使い分けるといいかもしれない。

洗車後のタンクに使用してみる。モード2以上でなければ水滴は飛びにくい。

モード3だと気持ちよく水滴が飛ぶ。まっすぐ当てると360度に広がるので、上から下に落とすように当てると良い。

広い面には平型のノズルも効果的。ただしパワーは落ちるので、丸型と使い分けるようにしたい。

エンジンまわりなどはウエスが入りにくい部分があるので、ブロワーが威力を発揮するポイント。

モード3でブローすると、面白いように水滴が除去されていく。水滴が外に出ていくように、当て方に注意すると良い。

樹脂パーツ部分にも使用してみる。軽く当てただけで、水滴がどんどん転がり落ちていく。

樹脂パーツはモード2でも十分に水滴が飛ぶ。強すぎると合わせ目から中に水が入るかもしれない。

六角頭ボルト部分は水が残りやすいポイント。雨天後などにも水が溜まり、錆が出やすい。

モード3で一瞬ブローしただけで、ボルトの穴や座面の周囲に溜まった水を吹き飛ばすことができた。

 

その他、ウエスで拭くと傷になりやすいスクリーンなどは、ブロワーで埃を吹き飛ばしてから柔らかい布で拭くといいし、コクピット周りのウエスが入りにくい場所も、エアブローしておくと錆や劣化などを防げるはず。カウルの隙間やリアサスペンションまわりなどもブロワーのありがたみを感じられる部分だ。

2種類あるノズルは、奥まった部分には風力の強い丸型ノズルを、平面の仕上げには平型ノズルを使うと効率的。また、筆者の使用環境(四方を建物に囲まれている)もあると思うが、モード3は作動音がそれなりに響くので、使用する時間帯には少し注意が必要かもしれない。

今回は洗車後の水滴を飛ばすのに使ったが、焚き火の火おこしやテントに付着した水分を飛ばすのにも使用できるので、キャンプツーリングなどでも活躍するはず。使い方のアイデアの広がるアイテムなので、1台持っておくと必ず役に立つシーンがあるだろう。

スクリーンはウエスで拭うと傷が付くことがあるので、先にブロワーを使うのがおすすめだ。

コクピット周りには水分が残りやすいので、ブロワーでできるだけ水分を飛ばすと良いだろう。

焚き火の火起こしなどにも便利だが、その場合はモード1で使用すること。テントやタープの水滴を飛ばすのにも便利だ。

操作方法や細部について

充電ポートはUSB-Type-Cで、約3時間で満充電。充電しながらの使用はできない。

充電用のUSBポートの横には、バッテリーの残量を示すインジケーターが設けられる。

グリップ背面に電源スイッチがあり、その上にはモードインジケーターがある。起動時はモード3となっている。

グリップの前面にはスタート/ストップボタンが設けられる。モード1と2は1回押すと作動、モード3は押している間だけ作動する。

起動状態で電源スイッチを1回押すとモード2になる。

モード2からもう1回電源スイッチを押すとモード1になる。

モバイルジェットタービン KDR-BL1・商品仕様

・モーター:ブラシレスモーター
・連続稼働時間:最大90分(モード1)
・電池容量:3000mAh / 3.7V × 2(7.4V)
・充電方式:5V2A(Type-C対応)
・充電時間:約3時間

・サイズ:長さ146mm × 幅96mm × 厚み40mm
・重さ:291g
・ノズル:マグネット式交換ノズル採用
・回転速度:モード3(強):130,000rpm、モード2(中):80,000rpm、モード1(弱):40,000rpm
・モーター出力:モード3(強):52m/s、モード2(中):35m/s、モード1(弱):20m/s
・価格:6,988円(税込)

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