東京モーターサイクルショーで初披露された注目の新作アパレル&アイテム、展示の数々を厳選してお届け。快適さを高める用品から、ユニークなアイデア商品まで、ピックアップしてみた!

【IXON】涼しさかスポーティか、選べる新作メッシュジャケット&パンツ

フランスで生まれ、幅広い二輪向けアパレルを手掛けるIXON(イクソン)。モトGPをはじめとしたレースで培ってきた技術に、フランスならではのデザインを融合させたプロダクツが特長だ。

東京MCショーでは、春夏物の新作アイテムを公開。ブースの目立つ位置に展示されていたのが、新作のメッシュパンツとシューズだ。

メッシュパンツはシンプルで街着でも違和感のないフルメッシュの「PARK AIR PT A」と、よりスポーティな部分メッシュを採用した「IONIX PT A」の2タイプを用意。シューズの「VYPER WP」は、従来のスポーティなBULL2 AIRに対し、よりスニーカー風のデザインとしている。

フルメッシュでカジュアル路線の「PARK AIR PT A」(写真右 1万9800円 黒 S~3XL)。外側には強化メッシュ、インナーにはソフトメッシュを配置し、ヒザにfanom CEプロテクターを装備。臀部にはパッドが入るポケットを備える。

モモやスネ、ふくらはぎにメッシュを採用した「IONIX PT A」(2万3760円 黒、黒×白 M~2XL)。ヒザにCEプロテクター、臀部に形状記憶フォームプロテクターを標準装備する。

CE認証済みの防水シューズ「VYPER WP」(2万4750円 黒、黒×白 サイズ40~44)。ATOPダイヤルクロージングシステムでイージーに着脱でき、シフトレバーガード、抗菌インナーソールも採用する。

 

さらに2タイプの新作メッシュジャケットを展示。こちらもフルメッシュと部分メッシュの2タイプが選べる。フルメッシュの「HOODIE AIR 2 A」は、素材を変えたメッシュを使用し、涼しい上にデザイン性も秀逸。

部分メッシュの「IONIX A」は、肩・腕・腰に600Dのポリエステルを採用し、複数の内蔵パッドで立体感を持たせることで、スポーティさを高めた。

透湿防水仕様のウインドブレーカー「WINDSTOP A」も新登場。メッシュ系などライディングジャケットの上に羽織り、暑くなったら脱いで温度調節が可能だ。単体でアウトドアウエアなどにも活躍できる。

フルメッシュの「HOODIE AIR 2 A」(2万8380円 黒、ライトグレー S~3XL)。素材を変えつつ全体に強化メッシュパネルを採用し、フードも備える。

前面・背面・袖に大型のハードメッシュパネルを配置した「IONIX A」(2万6950円 黒×白、黒×白×緑、黒×灰×青 S~3XL)。肘と肩にCEプロテクターも装備。

「WINDSTOP A」(1万6390円 黒×白、クリーム×黒 S~3XL)。防水透湿素材のXDRYメンブレンや止水ジッパーを採用したストレッチジャケットで、アウターとしてもインナーとしても使える。

A-PEX 25(8580円)はIXON初のウエストバッグ。収納力と多数のポケットが自慢で、防水のカバーが付属。IXONロゴを意識したバックルも凝っている。

IXONと同郷であるフランスの格闘技ギアブランド「VENUM」(ベナム)とのコラボも全世界でスタート。「VENUM TOUCH-R」(2万9700円 黒 M~XL)は、ベストセラーのTouchdown Airをベースにストリートテイスト溢れるVENUM限定デザインを採用した。

中上貴晶が来場! 限定生産ジャケットをお披露目した

ショー2日目の3月28日には、IXONがサポートしている中上貴晶が来場し、“中上モデル”のWINDSTOP Aを公開した。日本オリジナルのグラフィックをプリントした、4月30日までの受注生産モデルなので、欲しい人はお早めに!

2024シーズンまでモトGPに参戦し、現在はHRC開発ライダーの中上貴晶がブースに来場。多くの観客で賑わう中、コラボモデルを初公開した。

中上がデザイン監修した「WINDSTOP A 30TAKA EDITION」(1万9800円)。カラーはベージュと黒の2色だ。

2024年以来、中上のヘルメットに施されているグラフィックを右胸にあしらう。

腰や袖にゼッケンの「30」と「TAKA EDITION」ロゴを採用。

【SPコネクト】スマホマウントがより高機能に、将来的にステムから充電も!?

SPコネクトは、オーストリアを拠点に置くSP United社による高機能スマホマウントシステム。元々はスノボのビンディングを展開していたが、2016年からスマホ関連事業を開始。欧州でシェア2位を誇るメーカーに成長した。

バイクや自転車向けに特化した軽量&高耐久な設計に加え、専用ケースを装着したスマホをマウントに当てて90度回すだけで強固にロックできるシステムが特徴。さらに、スマホを素早く正確に固定できるマグネット式ガイド機能の「MAG-ALIGN」が自慢だ。マウント接続部に組み込まれた精密設計の磁気リングがスマホをマウントへ正確に導き、取り付けが圧倒的にラクになるのだ。

会場では、リニューアル版の「アンチバイブレーションモジュール」をはじめ、新作のBMWやドゥカティのロゴ入りスマホケースを展示した。

リニューアルされた「アンチバイブレーションモジュール」(4900円)。最新の振動吸収ダンパーで振動を最大60%減らし、スマホの故障リスクを低減する。同時に耐久性も向上した。マグネット位置調整機能を標準装備。

公式ライセンスを取得したBMWスマホカバーを市販化。現在は正規ディーラーのみの取り扱いだが、今後はECサイトでも発売予定だ。BMWにはSPコネクトのマウント技術が採用されている。

ドゥカティのスマホカバーも国内登場。SPコネクトは2019年から同社と提携しており、海外では既に発売中だ。車体にマウントすると、意外と目立つ部分だけにロゴ入りは嬉しい。

 

新技術として、フロントのステムにスマホマウント&充電システムを合体した製品も展示されていた。ステム内部に充電ケーブルを通すことで配線が露出せず、非常にスマート。現在は自転車用で、バイクへの導入は未定とのことだが、ぜひ実現してほしい。

電動自転車用の「E-Capステムマウント」。バイクメーカーと協議しながらアップデートを検討しているというから、バイク用にも期待したい。

【ミツバサンコーワ】真夏にシートの熱を45℃緩和! メガネの曇り止めシールも登場

ETC車載機やドラレコなどの電子アイテムで知られるミツバサンコーワ。今回のショーでは、ライディングが快適になる便利アイテムの新製品が発表された。

真夏の炎天下にバイクを放置すると、シートやタンクが熱くなりすぎて“乗れない!”となりがち。こうした事態を回避してくれるのが「サンカットアーマー」だ。日産の純正塗料で採用されるナビクールと同様の放射冷却素材を用いた日除けカバーで、車体に被せておくことで熱を抑えてくれる。

「サンカットアーマー バイクシェードL」(試作品)。タンクとシートを覆う日除けカバーなので、携帯性に優れる。ヘルメット向けのサンカットアーマーも開発中だ。

畳むとコンパクトで、重量もわずか280g。会場ではライトを当て一般の布と温度を比較していたが、表面温度はサンカットアーマーの方が17℃低かった。

 

気温37.3℃の日向で行った実験結果では、シート表面温度が80.3℃、タンク表面温度が56.8℃に達したが、サンカットアーマーを装着すると7分でシートが-35.5℃の44.8℃に、タンクは-18.5℃の38.3℃にまで下がった。

携帯性も優秀なので、荷物に忍ばせておけば、夏場の外出先やツーリング先で活躍しそうだ。

メガネ用の曇り止めシール「EZ-Tag」も気になる新商品。シールド用の曇り止めフィルムと同じ素材を使用したシールをメガネの内側に貼ることで、高い曇り止め効果を発揮するという。曇り止めシールドを使ってもメガネは曇ってしまうが、これなら解消できそうだ。

メガネ用曇り止めシール「EZ-Tag」(550円)。写真はシールを貼り付けた状態だが、ほぼ違和感なし。マスク着用時のレンズの曇りを防ぐことが狙いだが、ヘルメット着用時にも役立ちそうだ。

【ワークマン】冷暖房ベストがより強力に! 限定バージョンが新登場

バイクウェアの充実ぶりでも知られるワークマンからは、冷暖房ベスト「ウインドコア ICE×HEATER」の新バージョンが登場した。

この製品は、電流を流すことで冷却も加熱も可能なペルチェ素子デバイスを採用。スイッチを押すだけで、最速1秒で冷やすことも暖めることも可能だ。本来は作業用アイテムだが、バイク用としても効果があり、人気が高まっている。

2026年版は、従来品よりペルチェデバイスの能力が向上。さらにペルチェデバイスが5個だったが、新たに7個版のスペシャルエディションが登場する。会場のブースではスペシャルエディションの限定予約がスタートし、大いに賑わっていた。

写真右の「ウインドコア ICE×HEATERペルチェベスト7個式スペシャルエディション」(2万9800円)は、バッテリーが2個付属。通常の5個版「WindCore ICE×HEATERペルチェベストPRO3」(1万9800円)はバッテリーが1個付属だ。

デバイス7個式のベスト。左胸にバッテリーとスイッチを搭載し、温熱モードではファンが赤色に、冷却モードでは青色に光る。

7個式の背面。上側の大型デバイスは可動式で、好みに合わせて4段階に位置調整できる。バッテリー2個でフル稼働させると最大6.6時間、背中5個モードなら8.8時間持つ。

【コミネ】バイクを降りても安心、畳めて積めるカーボン杖!

多種多様なバイク用品を擁し、コスパも優秀なコミネ。ニューアイテムとして、ライダー向けのカーボン杖が展示されていた(!)。

超軽量&高強度のドライカーボンシャフトを採用し、安全基準のSGマークも取得。自立式と折り畳みタイプがあり、特に後者はコンパクトに持ち運びでき、バイクを降りた際でも活躍できる。

開発の狙いは「今、バイク乗りのコア層は50代が中心ですが、10~20年後に体力が落ちてくる方は多くなると思います。杖に抵抗のあるライダーは多いでしょうが、バイク乗りが好きな“カーボン柄”の杖なら持ってくれるのでは、と開発しました」と担当者は話す。

ライダーの高年齢化は進む一方。やがて必要になるかもしれない杖にこだわりたい人はきっと多いはずだ。

写真左が「KK-700 折り畳みドライカーボン杖」(1万4000円)、右が「KK-701 自立式ドライカーボン杖 クアッド」(1万8000円)。ともに近日発売。

折り畳みタイプは、コンパクトに運搬可能。長さは84~95cmまで調整できる。重さは約265gと軽量。自立式も約430gと軽い。

KOMINEロゴも落ち着いたタイプ。

「HK-506 UV 調光アンチフォグシート」(3850円)。従来品は縦方向に曲率があるシールドだと貼り付けにくかったが、新作ではこれに対応した。濃度は変化に30秒~1分程度かかるが、シールド1枚で昼夜に対応できる。

【アライヘルメット】独自の高度な“技”を目に見える形で展示

日本が誇るヘルメットメーカーのアライ。既に新製品の「X-SNC」は別記事で紹介済みだ。

東京MCショーのブースでは、大阪会場とは一味違う展示で注目を集めていた。実際に使われている、ヘルメット内部の衝撃吸収ライナーをパネルに展示していたのだ。

実際の製品に使われている衝撃吸収ライナーを展示。各モデルごとに形状や枚数が異なっている。

最高峰RX-7XとX-SNCのライナー。一つのヘルメットに膨大な数のライナーが使用されていることがわかる。

 

こうした試みはアライとしては初。ある意味、企業秘密を明かすことになるわけだが、アライ独自の技術をアピールするのが狙いだ。

アライは転倒時などの衝撃を受け流すため、卵型のフォルムを採用しているが、この形状は一般的に四隅のライナーの厚みが確保しにくく、ヘルメットの安全規格で必要な衝撃吸収試験のクリアが難しい。

一方、ヘルメットが均一な厚みであれば衝撃吸収試験は通りやすいが、衝撃を受け流す理想のフォルムにはならない。そこでアライは、ライナーの厚みを部位ごとに変え、強度を調整。これはアライ独自の技術で、職人が多数の工程を手作業で仕上げることで理想のカタチを実現している。

アライが、スネルなどの安全規格の要件を満たすために、どれほどのパーツと労力をかけているかがよくわかる展示だった。

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