東京モーターサイクルショーの目玉の一つであるカスタムは、今年も盛りだくさん。新作CB1000Fのカスタム関連は別記事で特集しているので、当記事ではZ900RSや4ミニなどのカスタムを中心に厳選して紹介したい。異例のチタン削り出しステップを展示したARCHIや、モンキー125向けの片持ちスイングアームを展示したGクラフトなど、注目のカスタムが目白押しだった!
目次
【ARCHI】贅の極み、高価&高強度な“チタン”削り出し!
カワサキZ系をはじめ様々なバイクパーツをトータルプロデュースするPMC。同社が2020年から展開するブランド「ARCHI(アーキ)」は、往年のZ1に深い敬意を払いつつ、Z900RSの本質を見つめ直し、設計、素材、仕上げの全てにこだわり抜いた商品展開が特徴だ。
今回は、新たな挑戦として技術の粋を注ぎ込んだ、チタン削り出しの「チタニウムシリーズ」を発表。Z900RS用の「フットレストシステム」と「サスペンションリンクプレート」を展示し、話題を呼んでいた。
64チタンという高強度で加工が難しい素材から削り出し、複雑な造形美を実現。特にステップは「44万円」という価格も大いに注目された。鋭く深いローレット加工を施したステップや、ガタつきが少ないダブルベアリングを採用し、ステップとしての性能も最上級だ。

ARCHIが初公開したチタニウムシリーズの「フットレストシステム」(試作品)。高価かつ加工が困難な64チタンから削り出し、圧倒的な存在感を放つ。予定価格44万円! 発売は夏頃の予定。https://archi-gi.com/
「目指せ1番いいステップ」同社初のラジアル調整も採用
チタニウムシリーズ開発の背景には、Z900RSのカスタム市場が成熟したことにある。PMCの正本賢将社長は「“乾式クラッチ70万円”といった超高額なパーツが一部のZ900RSカスタム界隈で流行しています。私達も今まで様々なアルミ削り出しの部品を出してきましたが、加工が難しく高級なチタンの削り出しはやっていなかった。今ならこうした製品が受け入れられ、もっと面白いものができるんじゃないかと思い、シリーズを立ち上げました」と話す。
素材の64チタンとは、チタンにバナジウムとアルミを配合した合金で、通常のいわゆる純チタンより引張強度は1.7倍以上。アルミと比べても約1.5倍の強度を誇る。硬い分、削るのに時間が非常にかかり、もちろん材料も高価だ。
比重はアルミより若干重いが、硬い分アルミより4割ほど薄く作れるのがメリット。今回は同社初のチタン削り出しだったため、アルミと同程度の肉を残したが、市販版はより薄く、軽くできる見通しという。
今回、ステップの調整方式に同社初のラジアルタイプを採用したのもトピックだ。PMCでは10年以上前にZRX1200ダエグ用に試作した過去があるが、高額すぎて断念。今回は値段を気にせず「1番いいステップ」をつくるべくゴーサインを出した。
今後はシリーズ化し、アクスルのガードなど軽さを求められるバネ下のパーツをメインに開発。ラジエターキャップやハンドルポストといったドレスアップ系のほか、焼け色や陽極酸化も検討している。
「カスタムは、ついに工芸の域へ。」との解説文があったが、確かに驚愕のクオリティであるチタニウムシリーズ。発売は夏頃の予定で、チタニウムシリーズ取扱店での販売となる。価格は通常のステップの4倍以上となるが「4倍以上の価値を感じてもらえると思っています」と正本社長は自信を窺わせた。
ブラックボールエディションに最適な漆黒のパーツ群
ARCHIブースでは、2026年型Z900RSブラックボールエディションのカスタム車も展示していた。ボルトオンで気軽にカスタムできるのがコンセプトで、ブラックボール向けに、黒で統一したパーツをふんだんに装着した。

新登場の「ハニカム バックステップ Premium Model」(試作品 11万円)。緻密な切削デザインを随所に施したフルマシニング仕様だ。銀、金、黒の3色展開だが、今回は黒が展示に間に合わず銀を装着している。

ボルトオンで装着できる「マルチリフレクターヘッドライト」(3万7400円)が新発売。純正のLEDに対し、H4バルブが使えるマルチリフレクタータイプにカスタムできる。展示車は車検非対応のスモークレンズだが、クリアレンズもあり。
【Gクラフト】モンキー125を片持ちに! アルミスイングアームを初公開
高品質なアルミ削り出しパーツで知られる4MINIスペシャリストのGクラフトは、モンキー125用の片持ちスイングアームと、モンキー50用のアルミ削り出しフレームで来場者の度肝を抜いていた。

ブースの奥に鎮座していたモンキー125のフルカスタム車は、既に発売済みのアルミフレームに片持ちスイングアームを装着! https://www.g-craft.com/
モンキー125用の片持ちアームは試作品で、既に発売済みのアルミビレットフレーム「GC-026」(41万8000円)に装着可能。目立ち度満点のルックスと素早いタイヤ脱着を可能にする。
「全く値段出しできていない段階ですが、市販予定」とのこと。続報に期待したい。
豪華絢爛! モンキー50のアルミ削り出しフレームとホイールも市販化へ
さらにモンキー50用の超豪華なアルミ削り出しフレームも展示。全てアルミ切削部品で、純正フレームと同等サイズに仕上げた。ダウンチューブ、ステアリングダンパー、社外イグニッションコイルなどをボルトオンで装着でき、純正ルックなハイエンドカスタムに最適という。こちらも試作品だが、市販予定だ!
装着されていた8インチビレットホイールの「SPITFIRE REVO」は、鍛造10インチのスピットファイヤー/EVOに続く新製品。8インチで主流のチューブタイプではなく、チューブレスタイプを採用。タイヤ選択の自由度を広げ、パンク時の対応が簡単になる。排気量アップに伴う駆動系およびホイールベアリングへの負担を軽減するハブダンパーも採用。スプロケットはNSR50系でセッティングの自由度も広がる。

8インチビレットホイールの「SPITFIRE REVO」(試作品 市販予定 価格未定)。強度と軽さ、機能美を高次元で両立するため、5本スポークを採用。フロント2.75、リヤ3.0のサイズ展開で豊富なタイヤ選択と軽快な走りをもたらす。
【SP武川】CT125の二本出しスクランブラーマフラーや快適アイテムを披露
4ミニパーツを代表するブランドの一つ、SP武川は様々なホンダ系125ccのカスタムモデルを展示していたが、中でもCT125ハンターカブの新作「CLスタイルマフラー」に注目。往年のスクランブラー=CL72などを彷彿とさせる右2本出しに惹きつけられる。
従来のスクランブラーマフラーは、1サイレンサーに2つの排気口を設置していたが、新作はセンターパイプも2本設置し、より往年のCLに近い設計なのがポイントだ。

CT125ハンターカブのフルカスタム仕様。145ccにボアアップできる「スーパーヘッド4V+Rコンボキット145cc」(27万5000円)や旅に便利なアイテムを満載している。http://www.takegawa.co.jp/

モンキー125用の新作は、オイルクーラー装着車用ステアリングダンパーセット(4万9280円)、アジャストハンドルクランプ(1万3200円)、モバイルホルダー(7480円)、アルミ削り出しバーエンドミラー(左右セット7480円)など。

ADV160用ではアルミビレット4POTキャリパーフロントセット(3万6300円)が新登場。スモークスクリーン(7480円)やバーエンドミラー(左右セット7480円)、USBタイプC対応のヒートシート(4950円)も発売される。
【EIGHT】YZF-R9のストリート向けカーボン外装を多数展示
手作業による高精度なカーボン&FRP外装で知られるEIGHT。ショー会場では、昨年10月にデビューしたYZF-R9用のカーボン外装カスタムを展示していた。
EIGHTではYZF-R9向けのストリート用カーボン外装を今年2月から順次発売しており、タンクカバーをはじめ、タンデムシートカバー、シートベース、リヤフェンダー、アンダーカウル、フロントフェンダーが揃った。Fフェンダーなどはカーボン綾織または平織、白ゲル、黒ゲルを用意。2026年8月からレース用のフルカウルやシングルシートも発売する予定だ。

EIGHTのストリート向け外装パーツを装着したYZF-R9。R9はR1に代わるフラッグシップだけに、EIGHTも力を入れて開発しているとのことだ。http://www.saitaniya-f.com/

タンクカバーは、オス型とメス型を用いるコールドプレス製法で生産。一般的なカーボン製品と違い、裏側が平滑なゲルコート面となるため、密着性に優れ、傷もつかない。また、タンクエンドをSTDより盛り上げ、上体が伏せやすい。価格4万4000円(白ゲル、黒ゲルもあり)。
この記事にいいねする

























































