HJCより新型フルフェイスヘルメット「RPHA(アルファ) 1N V2カーボン」が発表された。従来モデルのデザインや構造を踏襲しながら、美しいカーボン地を帽体全面に露出させたのが最大の特徴だ。さらに従来型比で約5.4%の軽量化を達成し、待望のアジアンフィットを採用することで日本人に適した被り心地も獲得している。

⚫︎写真:関野 温
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カーボン化で5.4%の軽量化を達成

RPHA 1N V2カーボンと従来モデル(RPHA 1N)を比較した際、最も目を引く違いは外観にある。従来からHJC独自の複合積層シェルであるP.I.M.構造を採用していたが、本作ではカーボン素材を大量使用し、しかもその美しい織り目を外面に露出させたのが特徴だ。シェルの名称も「カーボンシェル」と改めている。

カーボン素地のソリッドカラーはもちろん、グラフィックモデルもカーボン模様を露出させたデザインとしており、視覚的な高級感は大幅に向上。さらにカーボン製というだけあり、従来型からは5.4%の軽量化も達成している(欧州仕様比)。Lサイズで約1450gという驚異的な軽さは、手に取ると誰もが実感できる大きな進化だ。

HJC RPHA 1N V2 CARBON(SOLID・MATTE BLACK)

HJC RPHA 1N V2 CARBON(SOLID・MATTE BLACK)

 

機能面のアップデートも多岐に渡る。シールドロック機構のパーツは樹脂から金属製に変更され、さらなる上質感とより確実な操作感を獲得。内装の縁にはカーボン柄が採用されたほか、頬パッド付近にはワンポイント的にHJCのタグも追加。さらにあご紐のDリングはチタン製とされ、肌触りの良さと所有欲を満たす仕様とされている。

もうひとつ、今回のモデルチェンジで日本人の頭部形状にマッチするアジアンフィットを採用し、海外製ヘルメットでありがちな側頭部への当たりを解消したのもRPHA 1N V2カーボンの大きなトピック。従来モデルで取得していたFIM公認こそ外されているものの、これは快適性を優先させた、名よりも実を取った改良と言えよう。

シールドの金属製ロックパーツ。強固なロック機構で転倒時も不意のシールド開放を防ぐ。

内装の縁にはカーボン調生地を使用。オーナーの所有満足度を高める、ちょっとした遊び心だ。

 

 

頬パッド付近に小さなHJCのロゴを配置。こうした細やかさが全体の質感向上につながる。

Dリングはチタン製。肌への攻撃性も低く、かつ所有欲を満たしてくれる仕様だ。

付属品多数のカーボン製で8万円台の最強コスパ!

一方、前作からの美点は余さず継承。シールドはクリアとダークスモークの2種が同梱されており、曇り止めのピンロックシートも標準で1枚付属する。後頭部の大型エアロスポイラーが標準装備され、しかも装着する/しないをユーザーが選択できるのも従来型と同様だ。

このスポイラーは、MotoGPでRPHA 1N V2カーボンを使用するファビオ・クアルタラロ選手やブラッド・ビンダー選手も、セッティングパーツのひとつとして状況ごとに有無を選択しているとのこと。そんな部分もしっかりレプリカしているわけだ。

シールドの着脱機構に工具を一切必要としない、ツールレススクリュー方式を継続採用するのもポイント。ネジのノブを起こし、手で回すだけというシンプルな着脱構造は、凝ったシールド固定メカニズムよりもむしろわかりやすいため、シールド交換時間の短縮にも直結するはずだ。

特大のエアロスポイラーもRPHA 1N V2カーボンの特徴。従来よりも暗いダークスモークとなり、ヘルメットとの一体感がUPしている。

とはいえ、公道ではさすがに大きすぎ…という向きは非装着でもOK。ストリートでも違和感のないエアロフォルムを楽しめる。

取り付けネジのノブを起こし、指で緩めればシールドは着脱可能。もちろん工具は不要で、ロジックもシンプルで使いやすい。

前頭部には3箇所の開閉式インテークを備え、後頭部のアウトレットから効率よく熱気を排出する。

口元にも2箇所のインテークを備え、シールドの曇りを抑制する。

インナーライナー、チークパッド、チンカーテンは着脱可能(単品販売もあり)。内装にはインカム用のスピーカーホールも備える。

価格はカーボン地を活かしたソリッドカラー(ツヤあり/なしの2色あり)で8万5800円。カーボン製で、しかも豊富な付属品を標準装備するヘルメットとしてはかなりのコスパ仕様と言っていい。さらに、11万9900円でクアルタラロ選手のレプリカカラーも3種設定。他社のヘルメットでは省略されがちなモンスターエナジーなどのスポンサーロゴも忠実に再現されており、憧れの選手とほぼ同一の仕様を楽しめるのだ。

HJCが高品質な製品を適正価格で提供できる背景には、世界トップクラスのシェアを背景とした圧倒的な生産能力にある。また、1971年にバイク用衣料メーカーとして韓国で創業した同社は、日本のヘルメット企業から内装製造を依頼されたことを契機にヘルメット開発をスタートさせた歴史も持つ。日本へは2005年にRSタイチが正規代理店として導入しており、そのサポートは既に20年以上に及ぶなど、何かと日本との縁が深いヘルメットでもあるのだ。

カーボン地はツヤ消し/ツヤありの2色。グラフィックモデルは左下の「クアルタラロ ルマンⅢ」と右下の「スノーディアブロ」という、2つのクアルタラロレプリカを設定。

グラフィックモデルには新色の「ファンキーディアブロ」も登場。9月頃発売予定だ。

RPHA 1N V2 CARBON〈詳細〉

・価格:8万5800円(ソリッド)/11万9900円(グラフィック)
・サイズ:S/M/L/XL
・規格:SG/JIS/MFJ(取得予定)
・付属品:スペアシールド(ダークスモーク)/ティアオフフィルム/エアロスポイラー(ダークスモーク)/チンカーテン/アンチフォグレンズ/ブレスガード

小型&軽量化した多機能フルフェイス「RPHA 72」

HJC RPHA 72(GOLDY・PURPLE/GREEN)

HJC RPHA 72(GOLDY・PURPLE/GREEN)

HJC RPHA 72(GOLDY・PURPLE/GREEN)

HJCからは他にも新作ヘルメットが登場。「RPHA 72(アルファ72)」はインナーサンシールドを備えたツーリング向きのフルフェイスで、従来モデル・RPHA 71のモデルチェンジ版となる。

最大の変更点は大幅な小型軽量化だ。帽体が大きくなる昨今のトレンドに逆行し、シェルサイズを3.9%小型化。HJC独自のP.I.M.(複合積層構造)製法を用いて手作業で仕上げられる帽体は、従来比マイナス150gもの大幅な軽量化を実現している。

静粛性も飛躍的に向上している。これは自社の風洞実験施設でベンチレーション構造を見直したほか、内装の首元に「ネックロール」を新採用。下からの風の巻き込みを防ぐことでノイズを5.2デシベル低減している。

また、新開発のサンシールド「DMS(ダイナミック・マルチステップ・サンシールド)」も特筆すべきポイント。深く下がるだけでなく“前方に伸びる”独自の軌道を描くことで、顔との隙間を極限まで減らし日差しを強力に遮ってくれる。

前作のRPHA 71同様、アジアンフィットを採用しており日本のライダーでも被りやすいのも美点。専用インカム「SMART HJC」への対応やチタン製Dリングの採用、曇り止めのピンロックシートが1枚標準で付属するなど、機能も装備も満載のヘルメットだ。

S字を描くグレーの部分がネックロール。内部への走行風の侵入を効果的に防ぐ。

格納式サンバイザーは下がりつつ前方へせり出すように可動。ヘルメットとの隙間も非常に少なく、日差しをしっかりと防いでくれる。3段階の位置調整も可能だ。

ソリッドカラーは全3色。黒はツヤ消し、パール白とグレーはツヤありだ。

グラフィックモデルは上段の「PHYTA(フィタ)」がツヤありのイエロー×ブルーとツヤなしのブラック、下段の「GOLDY(ゴルディ)」がツヤ消しのパープル×グリーンとツヤありのブルー×レッドを設定。計4色だ。

RPHA 72〈詳細〉

・価格:4万8400円(ソリッド)/5万7200円(グラフィック)
・サイズ:S/M/L/XL
・規格:SG/JIS
・付属品:アンチフォグレンズ/チンカーテン/ブレスガード

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