2026年3月4日、イタリアの老舗モーターサイクルアパレルブランド「SPIDI(スピーディー)」の国内正規代理店として、株式会社山城が取り扱いを開始するにあたり、ローンチイベントが開催された。本場ヨーロッパのレースシーンで培われた高い品質とデザイン性が、日本のライダーにどのような変革をもたらすのか。イベントの模様とともに、注目の新ラインナップや独自技術に迫る。
日本市場との高い親和性! アッパーミドル層を狙う上質なモノづくり
今回のローンチイベントには、SPIDI本社のセールスディレクターを務めるシモーネ・フィン氏が登壇した。同氏は、日本のライダーが求める基準とSPIDIの目指す市場が非常にマッチすると熱弁。特に、上質なアイテムを好むアッパーミドルの層から強い支持を得られるはずだと自信をのぞかせた。
1977年にイタリアのヴェローナで創業して以来、同ブランドは職人による高度な技術を受け継いできた。そのこだわりは並大抵のものではない。多くのライディングウェアは内蔵されるプロテクターのみが安全基準を満たすことが多い中、SPIDIの製品は生地そのものに厳しいシーイー(CE)規格を採用するほどだ。自社内に「セーフティーラボ」と呼ばれる独自の研究開発機関を設け、最新のテスト機器を駆使して安全性を追求する姿勢こそが、世界中のライダーから信頼を集める理由と言えるだろう。
元MotoGPライダー・中野真矢氏が語る「マメができない」グローブの真髄
イベントには、長年にわたり日本の正規代理店を担ってきた有限会社オフィスフォーエイトの代表であり、元MotoGPライダーの中野真矢氏も駆けつけた。中野氏は自身のレーシングライダー時代から同ブランドのギアを深く愛用してきた経緯を持つ。
さらに、自身が手掛けるアパレルブランド「56design(フィフティーシックスデザイン)」を立ち上げた際にも、SPIDIから多大な協力を得たという裏話を披露した。両者の絆の深さがうかがえるエピソードである。
なかでも中野氏が手放しで褒め称えたのが、ブランドの原点でもあるグローブの完成度だ。世界最高峰のMotoGPで戦っていた過酷な環境下であっても、SPIDIのグローブを使っている間は手にマメがほとんどできなかったと当時を振り返る。レザーの縫製やパターン設計、素材選定に至るまでを一貫して管理する徹底したクラフトマンシップが、トップライダーの繊細な操作を支えていた証左だ。
季節を問わない「ステップインウェア」と洗練されたシルエット
今後の日本展開において、同ブランドが強力な武器として推し進めようとしているのが「ステップインウェア」である。これは、アウタージャケットとインナーウェアを自由に組み合わせることができる独自の構造を指す。
日本のバイクシーズンは寒暖差が激しく、ツーリング先での天候変化も珍しくない。このシステムを活用すれば、季節や走行シーンに合わせて最適なレイヤリングを自在に構築できるため、ライダーにとってのメリットは計り知れない。シモーネ氏も、この画期的なシステムを日本の市場へ広く浸透させていきたいと意気込みを語った。
今回撮影した「SPIDI PIT LANE」は、都会的なルックスと高い安全性を両立した軽量なライディングジャケット。本モデルはステップインウェア及びアーマーは非対応だが、上位グレードの「PITLANE H2OUT」は対応モデルとなる。

都会的なルックスと、高い安全性を両立する「SPIDI PIT LANE」。軽量かつ高通気性を備えたライディングジャケットだ。※上位グレードの「PITLANE H2OUT」はステップインウェア及びアーマー対応モデル
また、機能性だけでなく、イタリアンブランドならではの洗練されたデザイン哲学も見逃せない。SPIDIのジャケットは単に見た目が美しいだけでなく、実際に着用してライディングポジションをとった際に、脇の下あたりに余分な生地がたまらないよう緻密に計算されている。ライダーの動きを一切妨げない優れたシルエットは、長距離のツーリングから日常の街乗りまで、あらゆる場面で極上の快適性をもたらすはずだ。
山城という新たなパートナーを得て、いよいよ日本市場での展開を加速させるSPIDI。確かな安全性とイタリアの美意識が見事に融合した最新アパレルから、今後も目が離せない。
イタリアの名門アパレル「SPIDI」が山城から本格上陸! 中野真矢氏も絶賛するその魅力とは ギャラリーへ (8枚)この記事にいいねする





























