デイトナが独自に開発したオリジナルヘルメット・DNシリーズ。その中にはジェットヘルメットも2モデルがラインナップされている。今回はそのひとつ、空力性能を重視したスタイリングを採用した、スポーティな「DN-006SJ」の被り心地と機能性をチェックしてみた。 

空力性能とコストパフォーマンスの両立 

 フルフェイスタイプと比べるとプロテクション性能で及ばない点は否めないが、軽さ、開放感のある被り心地といったメリットは、ジェットタイプならではのものだ。 

「DN-006SJ」は、シェル(帽体)の側面を空力性能を重視したシルエットとすることで、スポーツモデルでのライディング時にも安定感のある被り心地を実現。そのシェル素材には高強度ABSが採用され、日本の安全基準SG規格をクリアしているのも特徴だ。頭頂部には大型エアインテークを設置し、シェル内部の換気性能を向上。UVカット効果のあるインナーバイザーを装備するなど、快適性能も充実している。

シールドは曇り止めに高い効果を発揮するピンロックシートの装着が可能となっているが、ピンロックシート自体は別売。オプション設定とすることでヘルメット本体価格を抑え、税込価格は1万7380円と、性能とコストパフォーマンスを両立させている。 

 カラーはブラック、マットブラック、ホワイトの3色。サイズはS、M、L、XLの4サイズ。シールドのオプションカラーとして、クリアー2200円、スモーク・ダークスモーク2750円、シルバーミラー3300円をラインナップ。ピンロックシート4840円、トップエアベンチ1650円、内装セット4400円が補修パーツとして設定されている。 

DN-006SJ。カラーは光沢のあるブラック。アイポート(開口部)が大きく、ジェットタイプならではの開放感のある被り心地を実現している。

後部を「く」の字に切り落としたような、立体的なシェル形状を採用。シェル下部のレバーでインナーバイザーを上下する。

走行風による抵抗を軽減するように、空力性能を考慮した特徴的なサイドシルエットになっている。

ホールド性がよくズレのない装着感 

 国内メーカーのMサイズを普段使いのヘルメットとしているので、「DN-006SJ」もMサイズ(57-58cm)を着用。Mサイズの実測値は1370gと、インナーバイザーを装備しつつも軽量に仕上がっている。 

手に持っても軽く、着用しても軽い被り心地で、首や肩にかかる負担も少ないと感じられた。ただ、サイズ感もやや小さめで、とくに頭頂部のフィッティングはタイトだ。その分、頭頂部がしっかりとホールドされ、さらにチークパッドのホールド性もいいので、頭を上下左右に振ってもシェルがズレなかった。頭の一部が締め付けられるような痛みを感じることはなかったので、タイトめなフィット感が好みのライダーにオススメしたい。 

あご紐はDリングで留める方式で、着脱はバックル方式より一手間かかるが、個人的には細かなフィッティング調整と確実な固定ができるメリットのほうが大きいと思った。ズレのない装着感が、安心感の高さとしても感じられたからだ。 

頭入れ部もタイトに見えるが、あご紐でチークパッドを広げられる。ジェットタイプなので着脱はスムーズに行える。

確実にあご紐を固定できるDリング。あご紐を留めるスナップと、固定を解除しやすいタグも装備。

チークパッドの内側にはイヤーホールを設置。インカム用スピーカーの装着に対応している。

後端部のフタを外すと、インカム用スピーカーのワイヤーを収納できそうなスペースがある。

衝撃吸収ライナーには、走行風を取り入れる穴と、その走行風をエアアウトレットへ導く溝が設置され、換気性能を高めている。

内装は肌触りのいいメッシュ素材。3ピース構造で、すべて取り外して洗濯ができる。

幅広いシーンで使い勝手のよさを感じる

 「DN-006SJ」はジェットヘルメットらしい開放感と視界の広さを持っているが、歪みがなく、クリアなシールドも走行中の視界確保に大きく貢献している。内蔵されたインナーバイザーはスライドスイッチの操作性も良好で、逆光や日差しの強さを感じても瞬時に対応できる。

その一方で、「DN-006SJ」のインナーバイザーがカバーする領域は広いけれど、ジェットタイプなのでチンガードがなく、アイポートの全域はカバーされていない。走行中に手前側を目視するような際は、インナーバイザーがカバーしているところとしていないところのコントラストが気になる瞬間もあった。 

 頭頂部エアインテークのシャッターは大きめで操作しやすい。開けた状態にすると50km/h以上で走行風がシェル内を流れていくのをハッキリと体感できる。後部エアアウトレットは常時開放なのもあって、シェル内は蒸れにくくなっている。さらに、チンガードがないことが口元スペースの余裕にもなっていて、息苦しさも感じない。

ただ、フルフェイスタイプのような密閉性はなく、シールドを閉じた状態でもアゴ下から走行風が流入してきた。シェルは空力性能を重視したデザインで、実際のライディング中も不快な風切り音は抑えられていた分、アゴ下からの流入音が少々気になった。 

コントラストと流入音が気になる瞬間があったのは事実だが、どちらも不快というほどではなく、軽さ、広い視界といったジェットタイプらしい開放感と、「DN-006SJ」ならではのフィット感のよさが強く印象に残っている。

特徴的なサイドシルエットは走行中の安定感にも貢献しつつ、スポーティなイメージもあり、スポーツモデルとの相性もよく思えた。また、軽量なのでスクーターや街乗り用ヘルメットとしても使いやすい。街乗りやツーリングなど、幅広いシーンで使い勝手のよさを感じられるジェットヘルメットだ。 

インナーバイザーも標準装備。シェル左下のスライドスイッチの操作性も良好。

眼鏡の併用もOK。

DAYTONA DN-006SJ詳細 

  • 価格:1万7380円 
  • カラー:ブラック、マットブラック、ホワイト 
  • サイズ:S、M、L、XL 
  • 規格:SG 

 

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