先日ミラノショー2025では、SHOEIがスクリーンに情報を投影できるスマートヘルメット「GT-Air 3 Smart」を発表して話題を呼んだ。しかしこれ以外にもスマートヘルメットの波は着実に押し寄せてきている! スイスのヘルメットメーカー「イージスライダー」も、ミラノショーにて興味深い新型スマートヘルメットを発表していた。メガネ型レンズを内蔵する、これまた斬新なスタイルだ。

2020年設立のベンチャーメーカー カスタム可能な視界でライディングを未来に

2025年現在、スマートヘルメットの市販化例は非常に少なく、SHOEI「オプティクソン」が、片目を覆うAR投影に成功しているのみだ。SHOEIはこれを踏まえ、シールドをスクリーンとして活用できる新たな「GT-Air 3 Smart」を発表。スマートヘルメットの技術を牽引している。

ところがそこに第三の選択肢が現れたようだ。Aegis Rider(イージスライダー)は2020年に設立されたスイスのメーカーで、自動車業界向けの最先端の拡張現実(AR)技術をバイクライディングにも活用しようと取り組んでおり、今回のミラノショーに投入された新製品「AR イージスライダー」にて、ついに実用的なスマートヘルメットの発売をアナウンスした。そのスタイルはかなり特異で、メガネ型の2眼レンズをヘルメット内部に備えており、ARの焦点距離や視界ズレの問題を解消。外観は普通のフルフェイスと大差はない。

スイスの「イージスライダー」が発表した新型スマートヘルメット。市場には未だSHOEI製しか存在しない最先端のバイクギアだ。

その特徴は目に近い2枚のスクリーンで、これにより違和感のないAR投影を可能にするという。

また外観上はほとんど一般的なフルフェイスとの差はなく、現実的なスタイルといえる。

イージスライダーによれば、独自の技術により3Dコンテンツを現実世界の運転環境にシームレスに統合。空間アンカリング技術によって3Dホログラムが速度、ナビといった情報を空中に表示し、ライダーがどこを見ていてても重要な情報を知ることができるという。ナビは交差点にて大きく矢印を出現させ、ミスのないツーリングが可能となっている。その動作テストの様子は動画も公開されており、実際に現実の空間とコクピットが一体化した独特の視界を見せてくれている。これがあれば、最早メーターは必要がなくなるかもしれない!

いつでも視界の真ん中に速度計やナビを表示可能で、前方に集中できるというのがウリ。

交差点では間違えようがない大きな矢印を表示してくれるという。最早ゲーム画面のようだ!

デモムービー

そんな「AR イージスライダー」、既にヨーロッパ向けには「まもなく発売」がアナウンスされており、スマートヘルメット流行の先駆けとなる雰囲気。他社の追随も待ったなしとなっていくだろうか? 先端バイクギアの世界はまだまだ進化の途上のようだ。

初のスマートヘルメット・SHOEI「オプティクソン」は2022年にデビューしたが、今年販売の終了がアナウンスされた。

その後継となるのが「GT-Air 3 Smart」。発売時期は未定だが、洗練されたスタイルに注目度は高い。他メーカーも追随してきているこの技術で、どれだけ抜きん出られるだろうか? 実性能に期待したい。

イージスライダーオフィシャルサイト(海外)
https://www.aegisrider.ch/

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