先日開催を終えたEICMAでは、バイクメーカー以外に数多くの用品メーカーも出展し、次々と新製品が披露されていた。その中でも注目したいのが、フランスのヘルメットメーカー「ROOF」が開発した"後頭部が開く"新機構を備えたヘルメットだ。

頭を差し込むだけだから、グローブもメガネもつけたまま。あご紐も不要だ

この注目すべき新製品は、ROOF「DJAGGER(ジャガー)」というネーミング。一見すると普通のフルフェイスヘルメットに見えるが、後頭部が特撮作品のようにスライドし、顔を差し込むだけで自動的にロックされる特殊なヘルメットだ。その未来的(特撮的!)な動作の恰好よさにも惹かれるが、大きなポイントは「シェル自体が頭にフィットするため、チンストラップ(あご紐)が不要」というところ。これによりヘルメットを脱着する際、いちいちグローブを外す必要がなくなり、ワンタッチでバイクを降りることができるというわけだ。あご紐がないというのは安全面でもメリットがあり、万一の事故に遭った際にも紐による首への圧力がなく、またヘルメット外す際の負担も少ないという。またメガネ、サングラスユーザーにとっても嬉しいのが、これらアイウェアをつけたまま脱着できるというところも見逃せない。

EICMA2025にて登場した「DJAGGER」。一見するとカーボンシェルの、普通のフルフェイスヘルメットに見える。

実際には電動で後頭部がリフトアップし、頭を差し込む「インテグラルヘルメット」なのだ!

このため従来不可欠だったあご紐がなく、安全性も高く快適なのがポイント。

脱着時にグローブも、メガネもつけっぱなしでOK。スピーディーにバイクに乗り降りできる!

非常に斬新に見えるが、実際には過去にも同様のアイデアで製品化されたヘルメットは存在していた。オーストラリアの「VOZZ」が2015年に発表した「VOZTEC」という技術は、手動でシェルを前後に開くことが可能だった。こちらもあご紐はなくメリットは大きいが、日本では未導入だ。

しかし、ROOFの送り出した「ジャガー」はもちろんヘルメットとしての基本性能は十分だという。内装のフィット感は従来よりも高く、フォトクロミックバイザーやピンロックシートをシールドに標準装備。大胆なシェルの開き方は強度的に大丈夫? という疑問も湧くが、ROOFはこれまでも大胆なフリップアップデザインなどを取り入れたヘルメット「BOXER」など斬新な機構のヘルメットを多数リリースしており、開発の実績は積み重ねている。このROOFのヘルメットは日本にも一部モデルが導入されており、近年では映画「シン・仮面ライダー」にて主人公・本郷猛が変身前に着用して登場したことでも話題を呼んだ。もちろん日本のSG規格を通過しており、国内購入も可能だ。「ジャガー」の規格やスペックは未発表だが、まったく導入の可能性がないとは言えないだろう。続報に期待したい。

ROOFの「BOXER V8」はチンガードが大きく回転するフリップアップタイプ。日本でも映画に登場し注目を集めた個性的なモデルだ。

実は同様のアイデアは2015年にも存在していた。「VOZZ」の本モデルは残念ながら日本には非導入。

日本導入の実績もあるROOF。今回の「DJAGGER」にも期待を持ってよいだろうか?

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    眼鏡とバンダナをそのままに被れるんだから、内装はかなり緩いよね
    それで事故の時にヘルメットに引っ張る力が加わっても、アゴ紐無しに脱げないって本当かなぁ

  2. おじい より:

    1980年代にもGPAが顎紐なし出してたよね。

  3. 匿名 より:

    NEFもな

  4. 匿名 より:

    通常のヘルメットでも、ラチェットタイプの顎紐だったらグローブ脱がなくても脱着できるだろうに。

    まあ、ヘルメットに限らず一度定着した方法を変更しようとするなら、従来の方法と比べてよほどのメリットが無いとゲームチェンジャーにならないよ。

  5. カブ より:

    衝撃で着脱のパーツが曲がって
    工具を使わないと脱げなくなるとかありそうで怖い

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