ホンダが10/18に鈴鹿サーキットで開催した「Honda GO BIKE MEETING」にて、CB1000Fのカスタム車両が4機種も登場、第一報としてダイジェスト記事をお送りする。どれも老舗コンストラクター/著名パーツメーカーが手掛けており、11/14の車両発売を前に、新生エフ購入予備軍の物欲はビンビン刺激されてしまいそうだ!

⚫︎写真:夏目健司

それぞれのコンセプトでエフをカスタム

今回のHonda GO BIKE MEETINGでカスタムCB1000Fを発表したのは、モリワキ/アクティブ/プロト/TSRの全4社。TSRは8月の鈴鹿8耐で発表した車両をさらにリファインしたもので、初登場としては3社となる。さっそく車両を見ていこう。

①モリワキエンジニアリング:超定番の“ワンピース”を開発中!

既にレーサーカスタムを製作し、HSR九州のホビーレース「鉄馬」でコースレコードを叩き出して優勝しているモリワキ。今回はストリートカスタム車両を製作してきた。

足回りは鉄馬号を踏襲するハードな仕様ながら、パイプを組み合わせたエンジンガードやフェンダーレスキット、バックステップ、メーターバイザーといったストリート指向のパーツが装着されており、つや消しブラックの車体と併せて都会的な雰囲気だ。前後サスはナイトロンで、フロントはSTDにカートリッジを追加。リヤショックはオリジナルのリンクプレートを介して装着される。

そして最大の注目点はマフラー。集合管の超定番「モリワキ・ワンピース」のプロトタイプが装着されている点だ。往年のCB750FをモチーフとするCB1000Fに通称“ショート管”は抜群のマッチング。こちらは1月発売を目指して開発中とのことで、モリワキのCB1000F用マフラーはスリップオンの「ZERO」が第一弾になりそう(12月頃を予定)とのこと。

 

 

②アクティブ:正統派ストリートカスタム

1979年式CB750Fに存在した限定車「ボルドール1」の赤という、なかなかにマニアックなカラーリングを施してきたアクティブ。足回り/車体を中心にハンドリングを向上させるパーツをセットした正統派ストリートカスタムだ。

注目はハンドルまわりで、ステアリングステムはフォークオフセットをSTDと同値の35mmと、ショートな32.5mmとの切り替えが可能(19万8000円。ブラックとシルバーあり)。さらにトップブリッジとセットのセパレートハンドル(11万円。同じく2色あり)も新作で、エンド部でSTDハンドルより125mm低く、絞り角がやや広く全幅も短めとされる。

さらにバックステップは4ポジションの可変式(5万5000円。ブラック&シルバー)で、ハンドルと相まってスポーティなポジションを実現する。このステップも含め、削り出しパーツはCB1000Fの直線基調のデザインに合わせ、あえて2次元のシンプルな加工とされている。

前ブレーキは自社ゲイルスピードブランドのビレット4Pラジアルキャリパーとクロスロックディスクローターを、リヤは2Pのアキシャルビレットキャリパーとモノフローティングディスクを組み合わせる。ホイールもゲイルスピードのネオクラシックモデル・タイプJだ。

サスペンションはフロントはノーマルながら、リヤショックには同社が扱うハイパープロに交換。車体左側にはパフォーマンスダンパーも追加している。この2点は現在開発中で、アクティブでは他にスイングアームも開発中。これはZ900RSでも販売している口の字断面の角パイプを用いるタイプになるそうだ。

            

③プロト:まさかのボルドール純正カウル

CB750Fのやはり限定車「ボルドール2」の純正カウルを装備してきたプロト号。ステーをワンオフして装着しており、足元を風雨から守るアンダーカウルもしっかり装着。スクリーンは既に廃盤のCB750F用MRA製を装着する。

足回りはフロントフォークを純正のショーワ製倒立から、往年のイメージを追ってオーリンズ製の正立とした点が目新しい。ステアリングステムにはCB1300SFの純正品を流用している。また、フロントブレーキはブレンボの484カフェレーサーキャリパーを自社製ブラケットで装着し、ディスクもTドライブ、リヤキャリパーもGP2 CRとブレンボ製品で統一する。

アクラポビッチのスリップオンマフラーはプロトタイプで、これも往年をイメージさせるオーバルタイプを選択。ゲルザブ入りのローダウンシート(表皮はCB-Fパターン)や、ローダウンリンク&ショートサイドスタンドは同社ブランドのエフェックスだ。

フレームやアクスルスライダーなどの多くはベビーフェイス製。中でもステップは角を落としてツートーン化した、プロトとベビーフェイスのコラボ品。これらのパーツはプロトのWEBサイトで製品化に向けたアンケートを実施中だ。

  

④TSR:“ベラスコ風”マフラーをアップデート

鈴鹿8耐で他に先駆けてCB1000Fのカスタム車を発表したTSR。90年代のビッグバイクカスタムを彷彿させる仕立てや、アールズ・ギアとのコラボによる「ベラスコ管」風マフラー、液晶メーターを砲弾風に見せるカバーなどで大きな話題を呼んだ。今回はマフラーをアップデートしての登場で、サイレンサーは8耐時よりもショート化されている。詳細は以前の記事を参照してほしい。

   

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