10月18日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された「My Yamaha Motorcycle Day 2025」にて、現行型XSR900を往年の名車「FZ750」に大変身させるキットを発見! さっそく開発&販売元のファニーズカスタムサービスに話を伺ってみたぞ。
目次
フロントフェアリング単体/外装フルキットの2種を設定
先代XSR900を初期型RZ風に仕立てるキットなど、ヤマハXSR系のカスタムパーツで知られるファニーズカスタムサービス。その最新プロジェクトがこちら。見ての通り、現行型XSR900をヤマハ往年の名車・FZ750スタイルに仕立てる、その名も「XSR900FZ」外装キットだ。
製品としては2種類が存在する。まずはフロントフェアリング単体のキットで、カウル/スクリーン/ヘッドライトカバー/カウルステーの4点セットで構成され、かつXSR900の純正カラーに塗装済みで税込み26万4000円というもの。これだけ大きくイメチェンでき、塗装済みでしかも税込でこの価格というのはかなりのお買い得感がある!
「XSR900FZ」フロントフェアリングキット

フロントフェアリングキットは純正色に塗装済みで販売。2022〜2023年まで設定のあったブラック(左)、2024年に登場したマルボロ風のホワイトの2台が展示されていたが、2025モデルのブラック(黒×金のミッドナイトスペシャル風)も設定予定とのこと。
XSR900FZ・コンプリートキット
そして、このフェアリングキットにファニーズオリジナルの燃料タンクカバーを加え、さらに純正の新品フロントフェンダーとサイドカバーも含めてFZ750カラーにペイントしたコンプリートバージョンも設定。こちらはトータルで約60万円とのこと。そもそもXSRクラスをオールペイントすると塗装代だけで40万円くらいは掛かるため、こちらも非常にリーズナブルだ。

フルキットはフェアリング/タンクカバー/塗装済みの純正フロントフェンダーと純正サイドカバーで構成される。写真の車両はファニーズ製のシングルシートカバー(塗装済みで11万円)やショートリヤフェンダー(2万6400円)も装着。
この燃料タンクカバーにはファニーズのこだわりが詰まっており、後端部の角度を起こすことでFZらしい角張ったフォルムを再現している。近年の車両の多くはこの角度が寝ているが(=事故時に男性の大事な部分をぶつけないため)、’80年代車はこの部分がぐいっと立ち上がったデザインが多いのだ。
また、フロントカウルはヘッドライト(カバー)周辺の形状こそFZ750をトレースするが、その他のほとんどはXSRに合わせてバランスを取ったファニーズのオリジナル形状。このカウルは1年かけて実走テストを重ねたそうで、FRPが肉厚なのでかなりのスピードでもブレず、しかも防風性も高いとのこと。ルックスだけでなく実用性もバッチリというわけだ。
カウルが装着されたことでネイキッドのXSR900よりも大きく見え、ワンランク車格が上がったような印象を受けるのもポイント。いずれにしてもXSR購入予備軍は、純正でカウル付きのXSR900GPで2ストレーサー気分を味わうか、ファニーズのFZキットでエディ・ローソンのごとき豪快なアップハンドルライディングを楽しむか、悩ましい選択肢が増えてしまった?!
カフェレーサーならぬ、カフェオレレーサー?!
加えてもう1台、ファニーズが展示していたXSR900がこちら。日本限定カラーのアイボリーからイメージを想起したというロケットカウル仕様だ。こちらはXSR900FZと異なり、まだプロトタイプだが、K&H製のシングルシート(こちらも試作品とのこと)と合わせ、超絶オシャレなカフェレーサーといった趣。ボディカラーに併せて車名も「XSR900・カフェオレコンセプト」と洒落が効いている!

2025モデルの日本限定カラー・アイボリー(9月30日で受注終了)のイメージに合わせて構築されたロケットカウル仕様。ビルダーの力量やセンスはもちろんだが、XSR900というバイクの守備範囲の広さも感じさせられる。
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前部と後部のバランスが悪いな。
せっかく外装をFZ750に似せるなら、タンデム部分にカバーを被せるのではなく、シートの後ろにカウルを付けて後ろをもっと伸ばしたらバランスが良くなるのに。
金掛けて、不人気車に似せて何か意味あるの?