日本を代表するレーシングコンストラクターである『モリワキエンジニアリング』。近年はイベントレースにも力を入れ、HSRで開催された『鉄馬 with βTITANIUM』でのCB1000F CONCEPTの優勝も記憶に新しい。そんなモリワキのマシンには、もれなくSHORAI製リチウムイオン・フェライトバッテリーが搭載されている。
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『鉄馬』常勝マシンが採用するSHORAIバッテリー
モリワキエンジニアリング(以下、モリワキ)といえば、日本のレースシーンを牽引するレーシングコンストラクター。鈴鹿8時間耐久レースや全日本ロードレース選手権はもちろん、MotoGPやMoto2マシンの開発や参戦など、プライベートの域をはるかに超えた『挑戦』を続けている。
近年はイベントレースにも力を入れ、九州のHSRで開催される『鉄馬 with βTITANIUM(以下、鉄馬)』ではZ900RS MORIWAKI改が、トップカテゴリーのアイアンエキスパートクラスで常勝。今年9月13・14日に開催された『鉄馬』では、発売前のホンダのCB1000F CONCEPTで参戦し、宇川徹選手のライディングにより見事優勝&コースレコード更新も成し遂げた。
そんなモリワキレーサーには、すべてSHORAI製リチウムイオン・フェライトバッテリー(以下、SHORAIバッテリー)が搭載され、モリワキはそれを『勝利のパートナー』と言い切る。モリワキエンジニアリング代表取締役会長の森脇尚護さんに、SHORAIバッテリーを使用する理由を聞いてみた。
モリワキがSHORAIバッテリーを採用する理由
リチウムバッテリーは従来の鉛バッテリーに変わる次世代バッテリーとして注目されているが、その歴史は比較的新しく、ともすれば懐疑的にみられる部分もある。モリワキはいかにしてSHORAIバッテリーの採用に至ったのだろうか?
「リチウムバッテリー自体は鈴鹿8耐やMoto2車両でも採用していた経緯があり、『レースパーツとして欠かせない存在』という認識はありました。
そしてSHORAIバッテリーとの出会いは2020年、『鉄馬』参戦に向けて軽量かつ信頼性のあるバッテリーを探していた時でした。レースにおいて車両の軽量化は大きな武器になるため、従来の鉛バッテリーに比べ圧倒的に軽量なSHORAIバッテリーは非常に魅力的でした。
とはいえ、当初は『高価』、『取り扱いに気を使う』というイメージもあり、安全面に対する不安があったのも事実です。しかしSHORAIバッテリーはLiFePO4(リチウムイオンフェライト)を採用しており、実際にレースを通じて耐久性や信頼性を確認できたことで、安心して使用できるようになりました」と森脇尚護さんは語る。

SHORAIのLiFePO4 Battey(リチウムイオン・フェライトバッテリー)。同社が専売特許を持つeXtreme-Rateリチウム鉄角柱型セルは、仮に誤った使い方をしても発火や爆発の原因になる可燃性ガスを発生しないため極めて安全。重量は従来の鉛バッテリーの約1/3と超軽量。
レーシングマシンの軽量化は勝つための根幹
レーシングマシンにとって『軽さは正義』。モリワキの軽量化に対する考えとは? また軽量化にどう取り組んでいるのか?を聞いてみた。
「サーキット走行において、軽量化によって得られる『よく止まり』『よく加速する』という特性は絶対的な武器となります。ブレーキングの安定性やコーナー立ち上がりの加速力に直結し、ラップタイムを縮める大きな要因となるからです。
私たちは長年のレース活動を通じて、軽量化を徹底的に追求してきました。カーボンやチタンといった軽量素材を積極的に採用し、強度と軽さを両立させる設計に取り組んでいます。見た目で分かりやすいパーツだけでなく内部構造や取り付け方法にも工夫を凝らし、グラム単位の軽量化を積み重ねてきました。その結果、マシンはより機敏に反応し、ライダーが求める走りを実現できるようになっています。軽量化は単なる数字上の改良ではなく、レースで勝つための根幹にある要素です」
バッテリーを軽量化すると、ライダーの評価も変わるのだろうか?
「バッテリーを軽量化しても、ライダーから直接的なコメントが出ることは多くありません。たとえばホイールやブレーキディスクといった回転体の軽量化はライダーのフィーリングに表れやすく、ポジティブ・ネガティブを含めてコメントが出やすいパーツです。それに対してバッテリーは重量軽減比率こそ大きいものの、フィーリング面では変化を感じにくいパーツといえます。
ただし、それは『悪い意味で影響がない』のではなく、むしろライダーが違和感なく走行できるまま、マシン全体の軽量化が実現できるというメリットです。その結果として『いつもと同じ感覚で走っているのに、アベレージタイムが向上している』という現象が起こります。
つまりバッテリー交換だけでマシンのベース性能を一段階引き上げられる、数少ないパーツの一つだと考えています。その効果を考えると、SHORAIバッテリーはコストをかける効果と価値が十分にあり、非常にコストパフォーマンスが高いと考えています」
ちなみにモリワキは『鉄馬』で2022年より新設されたGB350クラス(現在はネオクラシック350クラス)に参戦し、金子美寿々選手のライディングにより4連勝を達成! もちろんSHORAIバッテリーを搭載している。
SHORAIバッテリーは『モリワキの勝利を支えるパートナー』
圧倒的な軽さを誇り、マシンのベース性能やアベレージタイムの向上に貢献するSHORAIバッテリー。とはいえモリワキがレースで使用するにあたり問題はなかったのだろうか? また当初懸念された取り扱いや管理は、どのように行っているのか?これは一般ライダーが愛車に採用する場合も気になるところだろう。
「これまでのレース参戦でSHORAIバッテリーが原因となるトラブルは一度もありません。高出力のレーシングマシンに搭載し、酷暑や降雨といった過酷な環境下でも安定した性能を発揮しています。
また管理については、基本的にレーススケジュールに合わせた点検(レース後は車両から取り外して状態を確認し、必要に応じて補充電)を行う程度で、特別な対応は必要ありません。ライフ的にも5〜6年は使用可能で、レース用でも数シーズンにわたって安定して使えていますし、マシンの機種ごとに寿命が大きく変わることもありません。自己放電率が低いので、シーズンオフでも管理が非常にラク。信頼性の高さは折り紙付きです」とのこと。
最後に、モリワキにとってSHORAIバッテリーとはどんな存在なのかを問うと…。
「レースに使用するパーツの選択基準は『信頼性』と『実戦でのパフォーマンス』です。レースでは機材トラブルが即リタイアにつながるため、まずは信頼できること。そしてライダーが安心して全力を出せることが最重要です。
さらに私たちはレースで得たノウハウを、市販パーツにもフィードバックすることを重視しています。その意味でもSHORAIバッテリーのように『信頼性と高性能を両立する製品』は私たちの基準に完全に合致しています。
『鉄馬』での数々の優勝の裏には、軽量で信頼性の高いSHORAIバッテリーの存在がありました。私たちにとってSHORAIバッテリーは、まさに『勝利を支えるパートナー』です。そしてレースだけでなく、趣味で走行を楽しむライダーにとっても強い味方になる製品だと確信しています」
一流レーシングコンストラクターの絶大なる信頼と、レースに勝利する高い実績。そんなSHORAIバッテリーの実力をあなたの愛車でも実感してみてはいかがだろう。
モリワキが認めるSHORAIバッテリー【軽量×信頼性は、レースに勝つための重要な選択】ギャラリーへ (13枚)この記事にいいねする










































リチウムバッテリーの優位性は、もはや多くのライダーの間で周知の事実。
本当に知りたいのは、なぜモリワキがBSやエリーパワーではなくSHORAIを選んだのかということなのに、それについては全く触れていない。
この記者の記事はいつも斬り込みが浅く、中途半端。
そもそもモリワキがSHORAIを選んだのではなく、SHORAIの方から「うちの商品を使ってくれませんか?」と来たからですよ。
おそらく以前使ってたリチウムバッテリーもそのメーカーから「うちの商品を…」と言われて使ってたと思うよ。
そしてスポンサードしてもらってるのだから誉める事しかしないよ。