ウェビックコミュニティ「MOTO HACK 教えて!メンテナンスHACK」キャンペーンに、投稿いただいた中から、参考にしたいメンテナンス方法をご紹介。
もしかしたらマネしたくなるアイデアがあるかも!?

今回は、CRM250Rに乗る「Mirrorman」さんのメンテナンスHACKをご紹介!

車両とメンテ内容の紹介

車両について


HONDA CRM250RK(初期型)です。走行距離1000kmの中古車を1990年に購入して現在に至ります。
かなり古い車両なので実用性能を維持するためにもこまめなメンテナンスが欠かせません。
いまではメンテナンスも趣味となりました。

今回の作業

プロリンクのグリースアップです。
購入した当時はこんなところが錆びるとは思いもせず数年メンテナンスもせずにいましたが、やがてキコキコ音ができように。気づいたときには手遅れでした。分解するとニードルベアリングは錆びていて油分が完全になくなっていました。
すべてのベアリングを交換したあとは、マメにメンテナンスするようになりました。(ベアリングの交換作業が大変だったのでもうやりたくありません)

作業時間

30分

作業難易度

使うアイテム


・KURE クレ:シリコーングリスメイト
ゴムのシール部に使用します。

・AZオイル:リチウムグリースジャバラ40g
ベアリング部に使用します。ただし今回の場所には極圧タイプの方が適切な気がします。次は変えようかと思います。

作業について詳しく紹介


(1)ジャッキアップ
バイク用メンテナンススタンドを持っていないので乗用車用の車載ジャッキを使います。

【コツ】後輪が軽く接地する状態にします。

プロリンクの可動部に負荷がかからない状態です。
分解および組み付け時に各部の穴位置がずれないのでの作業性に大きく貢献します。


(2)リンクプレートの取り外し
ボルトは対辺14ミリ、ナットは17ミリです。
メガネレンチで緩め後にラチェットを使うと作業性が良いです。

【コツ】4か所すべてのボルトを緩めてから取り外します。
リンクプレートのボルトを抜いてから一方のボルトを緩めようとするとプレートが回ってしまい、作業性が悪くなります。
同じ工具でできる作業はまとめて行いましょう。


(3)リンクアームの取り外し
ショックアブソーバーとフレームに締結されたボルトを外してアームを取り外します。
ボルトは緩めてあるのでラチェットでボルトを外していきます。
緩み止めナットが使われているので手で緩めるのは困難です。


(4)部品の取り外しができました。
取り外した各部品と車体側の取り付け部をパーツクリーナー等で清掃します。

【注意】ダストシールとリンクシャフトはすでに廃番で新品は手に入りません。大切に使うしかありません。


(5)ニードルベアリングの清掃とグリースアップ
ベアリング内部の古いグリースをふき取ります。
きれいになったら、新しいグリースを塗布して均一に伸ばします。
今回はリチウムグリースです。機能的には極圧タイプの方が適切かもしれません。

【注意1】ベアリングのニードルは外れることがよくあるのでなくさないように注意します。
【注意2】スイングアーム側にもベアリングがあります。忘れずに清掃とグリースアップしましょう。

ニードルをすべて外して洗浄する強者もいらっしゃるようですが、錆など以上がなければ私はそこまで行いません。


(6)ダストシールの清掃とグリースアップ
・砂、泥などの汚れを除去し古いグリースをふき取ります。
・パーツクリーナー等で洗浄します。
・新しいグリースを塗布します。

たっぷり目に塗布するのが私流です。
ゴム部を汚染しないシリコーングリースを使用します。(気休めです)


(7)リンクアーム組付け
・リンクアームにシャフトとダストシールを組み付けておきます。
・取り外した逆の順番で組み付けていきます。

【コツ】ボルトとナットは仮締めです。

【注意】ボルトには錆止めにグリースを塗布して伸ばしておきます。


(8)リンクプレートの組み付け
・プレートをボルトナットで固定します。
この作業で前述のジャッキアップの位置が重要になってきます。リンクに負荷がかかった状態になると位置がずれてボルトを通すのが面倒になります。

・すべてのポルトナットが仮組みできたら本締めします。
ここでも私は”ググッ”て感じですが、規定トルクは、ショックアブソーバーのボルトのみ4.5kg-m、その他3か所のボルトナットは5.5kg-mとなっています。
これで完了です。

アドバイス

けして難しい作業ではありませんが見逃してしまいがちです。
特別な工具やケミカルも必要ありません。
手遅れになる前にメンテナンスしましょう。

Mirrormanさん、貴重なメンテナンスHACKの投稿ありがとうございました!
今回紹介させていただいた、さんには、ウェビックで使える1,500ポイントをプレゼント!

 MOTO HACK掲載記事は、ユーザー投稿を構成・転載したものとなります。語られる効果・手法に関してはユーザー裁量によるものであり、そこで起きた不具合等に関してウェビックは一切の責任を負いかねます。

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