
文/Webikeバイヤー:もぐぅ
ヘルメットの乾燥、減菌をこれ一台
最近何かと話題のヘルメットの湿気取り、つまるところのヘルメットの乾燥。
特に汗をかいて湿ったヘルメットになりやすい夏の時期は問題です。
汗や、雨で湿ったヘルメットの内装は、雑菌の繁殖には絶好の環境で、これが進むことで嫌なニオイが出来上がるのです。
今回はそんな湿気事情の救世主、巷で話題のDr Dryのヘルメットドライヤーをインプレッションしていきます。

Dr Dry|ヘルメットドライヤー(画像左)
販売価格:¥27,500(税込)
Dr Dry|ヘルメットドライヤー用手袋アタッチメント(画像右)
販売価格:¥3,960(税込)
特徴
ヘルメット用のドライヤーで、内装を乾燥させることができる。さらにUVランプで滅菌効果もある。別売りオプションでグローブも乾燥可能。
目次
放置にする?洗濯する?それとも……?
さて、ツーリングから帰ってきたらヘルメットが汗でびしょびしょ!そのまま放置すると雑菌が繁殖して、嫌な臭いの原因になります。
そこであなたに与えられた選択肢は3つ!
- そのまま放置(悪臭発生気にしないルート)
- 内装洗っちゃえ(明日は乗れないね……)
- ヘルメットドライヤーにおまかせ
さぁ、どれを選びますか?おすすめは2か3です。ただ、内装を洗うというのは洗う工程もさることながら、乾かすのにも時間がかかるので毎日はできないというのが実情。
そもそもクタクタで疲れて帰ってきたら速攻ビールプシュッとしたい。
そこで、白羽の矢が立つのがヘルメットドライヤーです。
基本は簡単!帰ってきたら使おう
シルバーのボディがなかなかイケてるDr Dryのヘルメットドライヤー。
インテリアとして置いておいても違和感ないかなと思います。
裏側にはフィルターがあります。汚れたら掃除してあげましょう。
使い方の基本はシンプルで、コンセントを差して、ヘルメットドライヤーにヘルメットを乗せてスイッチオン!それだけです。
毎日洗えないこと、洗わないと臭くなることを考えると、機械に任せておけるというのはできる大人の時間の使い方です。
機械に任せられることは機械に任せて、時間を作る。これが令和のスマートライダー。
さて、我々も実際に載せてスイッチをオンしてみました。
この時シールドがあるヘルメットはシールドを開けましょう。
想像以上に静か、めっちゃ空気出るって感じじゃない
スイッチ1度押すと、送風モードになって30分のカウントダウンが始まります。
自動で止まってくれるのはうれしいポイント。
タイマーの時間も切り替えることができて最大は90分。
TIMERボタンを押すと1回10分追加されていきます。
騒音は普通、若しくは普通よりちょっと下ぐらい。
スマホで計測したところ、すぐ横で、66~68db程度、目の前に座って50dbほどでした。
どうやらWebikeの社内より静からしい。
これを他の電化製品に例えると静かなヘアドライヤーや、空気清浄機と同じくらいです。
玄関あたりで動かしておくには、なにも気にしなくいいでしょう。
さて、送風されてくる空気ですが、これは予想以上に弱い。風速にすると4km/hだそうです。
たっぷり風が出るわけではないので、ちょっと拍子抜けかも、やんわりとした風が出てくる感じ。
でも、ヘルメット乾かすにはこれくらいがいいかもしれません。
温風も出ます
ドライヤーらしく温風も出ます。
切り替えたい場合はHOTボタンを教えてあげます。
熱風の温度は47度前後です。送風より素早く乾燥させたい場合は温風で乾燥させましょう。
温風から送風に戻す場合もHOTボタンを押してあげます。
紫外線で滅菌もできる
温風モードでSTERボタンを押すと本体のUVランプが光り、滅菌することができます。かっこいい……。
過去にもヘルメットの乾燥を行う機械はありましたが、滅菌という機能はなかなかありません。というか初めて見た。
ヘルメットの匂いの原因というのは、濡れたことが原因ではなく、濡れたものに繁殖しやすい雑菌が増えることで発生します。
つまり乾燥と同時に、すでに発生したかもしれない菌を排除しなければ、ニオイが発生しかねないというわけです。
乾燥と滅菌この両方ができるというのは、ニオイ排除の観点からは理にかなっています。
さて、今回のヘルメットドライヤー実は、1回使った程度では効果がわからないのです。
ふがいないことに今回のインプレッションで、得られたのは乾いたという実績だけ。
多分ずっと使えば匂わないヘルメットという恩恵にあずかれるはず。
でもよく考えてほしい、何もしないヘルメットは乾いてすらいないのです。汗びっちょり。
それが乾燥するというだけでも大きな効果でしょう。
アタッチメントでグローブも乾かそう
今回、インプレッションしている、ヘルメットドライヤーは別売りのオプション(画像右)を追加することで、グローブも乾燥させられます。
ドライヤーの送風機に差し込んで使うアタッチメントで、差し込むと2本のタワーがそびえるようになります。
このタワー部分にグローブを差してあげると準備は完了。
あとはヘルメットの時と同様の操作で乾燥させることができます。
冬にヘルメットが汗でびっしょりというのはなかなかないと思いますが、グローブが雨で濡れるというのは、1年中あり得る出来事です。
特に梅雨時期は、雨が連続して、乾ききる前に雨に降られるというケースも珍しくないでしょう。日本全国異常気象が続いてますので、今年の夏や秋だってどうなるかわかりません。
そんなとき、すぐに乾燥させることができるこのアタッチメントはとても活躍するのではないでしょうか。
お値段ちょっと高めの27,500円
これが高いと思うか、安いと思うか、そんなもんでしょと思うかはあなた次第。
おうおう、結構高いのね。って最初は僕も思いましたが、しばらく使うと自然な価格に思えてきました。
何よりクオリティが高い。チャチくなくない。
ツーリングによく行く。汗っかき。ヘルメットを清潔に保ちたい。そんなライダーには間違いなく「買い」と言えます。
今後、同様の製品でスペックダウンした廉価モデルとか出てくると嬉しいですね。
ただし高いクオリティと引き換えに価格の面でハードルが高いのも事実。
今後の商品展開に期待です!
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