【PR】寺本自動車商会 文:栗田晃

前後タイヤの中心とフロントフォークやスイングアームのセンターを合わせるため、前後ホイールにくみこまれているホイールカラー。アクスルシャフトの剛性を確保するための重要なパーツだがホイール着脱時に脱落しやすく、作業のストレスになることも多い。これを解消するために開発されたのが、長年にわたる耐久レース経験を生かしたTERAMOTOの新製品「パフォーマンスカラー」だ。

足周りにとって重要だが脱落しやすいホイールカラー

フロントフォークやスイングアームに組み込まれている前後ホイールハブには、タイヤをスムーズに回転させながらアクスルシャフトの締結剛性を確保するため、いくつかの部品が組み込まれている。このうち、ハブの左右両端にあるのがホイールカラーである。
ホイールベアリングへの異物混入を防ぐダストシールのリップと接しながら、タイヤセンターの位置を決めるホイールカラーは一般的にスチール製の円筒形状で、ホイール着脱の際には左右の別を確認してセットすることが重要だ。
そんなホイールカラーの大きな弱点であり、作業者にとってイライラの元となるのが「簡単に脱落してしまう」こと。
ホイールハブのダストシールのフリクションだけで保持されている純正ホイールカラーは、ホイール組み付け時にフロントフォークやスイングアームに軽く触れただけで簡単に外れて落下してしまうため、ホイールを持ち上げてアクスルシャフトを貫通させる作業は常に緊張を強いられる
特にリヤホイールのブレーキ側でカラーの外側にブレーキキャリパーサポートが位置する機種では、ブレーキローターをパッドの隙間に収めつつキャリパーサポートがカラーを落とさないようホイールを運ばなくてはならず慎重さが求められる。

ホンダCT125ハンターカブのフロントホイール。黒くペイントされたハブとフロントフォークアウターチューブの間にあるのがスチール製の純正ホイールカラー。

車種によって形状が若干異なるが、純正ホイールカラーのダストシール挿入部分は単純な円筒形で、横から押すだけで簡単に外れてしまう。このためホイール組み付け時にフロントフォークに軽く当てただけでも脱落してイライラの原因となる。

長年にわたるレース経験を通したノウハウをフィードバック

落下しやすい純正ホイールカラーに関するストレスはDIYでホイール交換を行うユーザーはもちろん、バイクショップやレースチームにとっても共通した悩みである。
カラー脱落がホイール着脱時の足かせになるのはもちろん、作業時間の短縮が必須な耐久レース中においてはライダーが必死の思いで削ったラップタイムを台無しにしてしまう要因になるからだ。
この問題を解決するべく、クランクケース内圧を減少させるT-REVでお馴染みのTERAMOTOが開発したのが「パフォーマンスカラー」である。そもそもホイールカラー自体は目立つパーツではないが、長年にわたってレース活動を行ってきたTERAMOTOだからこそ重要性に気づき、レース現場に経つことで得られたノウハウが採用されている。

TERAMOTO@J-TRIP Racingとして長年鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦してきた経験は、パフォーマンスカラー開発の大きな原動力となっている。

耐久レースの現場では車体右側のカラーをブルー、左側をレッドとすることでひと目で識別できるのもパフォーマンスカラーの利点。ドライブチェーンがあるのは左側なのは当たり前だが、一刻を争うピット作業中には「レッドは左」という一瞬の視覚情報が強みとなる。ただし市販のパフォーマンスカラーはレッド、ブルー、ゴールドとも左右同じ色で販売しているので、左右で色分けをする場合は2セット分購入する必要がある。

外側のテーパ加工と内側のわずかなリブが脱落防止のポイント

ホイール組み付け時に容易に脱落する純正ホイールカラーに対して、パフォーマンスカラーは以下の改善を行っている。

1・ダストシール挿入部分にリブを追加

単純な円筒形である純正カラーに対して、パフォーマンスカラーのダストシール挿入部には僅かな出っ張り(リブ)があり、これがシールのリップ部分に掛かることで横から押す力が加わっても脱落しにくくなっている。

2・外側部分のテーパー加工

純正カラーはアクスルシャフトを通す際のホイール位置合わせで斜め方向に押されると落下してしまうが、パフォーマンスカラーの外側は緩やかな傾斜を持つテーパー形状となっており、ホイール組み付け時にフロントフォークやスイングアームに接触する力を逃がすことができる。テーパーの「傘」の分だけカラーの外径が拡大するが、車種別専用設計とすることで車体と干渉することはなく、ホイールまわりにアクセントを添える利点もある。

レッド、ブルー、ゴールドアルマイトがカスタム心をくすぐる、ホンダCT125ハンターカブ(JC55/JC65)用パフォーマンスカラーF/Rセット。

フロントフォークやスイングアームに接する外側はテーパー加工によりカラーの脱落を防止。

ダストシール挿入側の端部には、シールのリップを変形させず抜けづらい、僅かなリブを設けてある。

アクスルシャフトが通る内径とダストシール接触部分の外径は純正部品と同寸法で。テーパー部分は車体に干渉しないよう配慮した独自デザインを採用。味気ない純正カラーと比べてスペシャルでプレミアム感がある。

スイングアームに当たって落下してイライラすることが多いリヤ用カラーも、テーパー形状とリブ追加で脱落しづらく組み付けやすい。ハンターカブ用は左側のみ装着するパターンで、他車種用には左右カラー仕様もある。

ハンターカブ用純正カラーの実測値は49g

それに対してパフォーマンスカラーは26gで1個あたり47%の軽量化にも役立つ。

左右で色違いのカラーを使用すれば誤組み防止に役立つ

パフォーマンスカラーはアルミ製でカラーアルマイトによりレッド、ブルー、ゴールドの3色が用意されており、ボディやホイールと合わせたカラーコーディネイトができる上に、フロントホイール左右の色を変えることで組み付け時の誤組み防止効果もある。
これはレース中にタイヤ交換を行う耐久レースでは特に重要で、車体右側のカラーをブルー、左側をレッドと決めておくことで、ピットクルーの心理的負担を大幅に軽減できミスを減少できる。

本体には製品購入後の確認が容易なよう、TERAMOTOの社名と部品番号がレーザーマーキングで記入されている。ここではフロント右にブルー、左にレッドのカラーを装着するが、左右のカラーを別々の色にする場合はブルーとレッドの2セットが必要。

ハンターカブのフロントホイール用カラーは左右共通サイズで、軽く触れるだけで簡単にダストシールのリップから外れてしまう。

パフォーマンスカラーの形状は車種によってことなるが、ハンターカブ用は外周にラウンド断面の窪みがあり指でつまみやすい。

ダストシールのリップを内側に巻き込まないよう、パフォーマンスカラーのリブを斜めに挿入する。またリップと接する部分にはあらかじめグリスを塗布しておく。

ハンターカブはシングルディスクブレーキなので組み付け方向を間違えようがないが、ダブルディスクでハブの左右にディスクローターが付いたホイールでは右/ブルー、左/レッドを装着することで組み付けミスを防止できる。

端部のテーパー形状のおかげで、ホイール組み付け時にフロントフォークアウターチューブと接触してもカラーが脱落しづらい。一秒を争うレースの世界でなくても、何度もカラーを落としては拾うストレスから解放されるのは大きなメリットだ。

ハンターカブはフロントホイール左右にカラーが付くが、例えばスズキGSX-R1000(2017~2022)はフロント右側しかカラーが入らない。これは車種ごとの仕様で異なるのでTERAMOTOのホームページで確認しよう。

テーパー形状とするためリップ挿入部以外の外径が大きくなることで、ハンターカブでは走行中にリップ部分に汚れが付着しづらくなるメリットがある。またカラー自体の色によるカスタム効果もある。

ハンターカブのリヤ用パフォーマンスカラーは左側にだけ装着する(右は純正カラーを流用)。純正カラーを外した際にダストシールのリップの摩耗、損傷があればパフォーマンスカラー装着前に交換しておく。

ダストシールのリップにダメージがあると、パフォーマンスカラーのリブが引っ掛からず充分な脱落防止効果が得られないことがある。そのため純正カラーを外した際のチェックが重要なのだ。

ホイールの位置合わせを行う際にスイングアームやドライブチェーンが接触してカラーが落下することがよくあるが、テーパー形状がカラーを押す力を逃がしてくれるため外れにくい。スイングアームと当たる面積は純正カラーと同じなので、アクスルシャフトを締めた際の締結剛性は純正同様。

競技によってはパーツ交換できないこともあるので要注意

パフォーマンスカラーはホイール着脱時のカラー脱落防止に役立つ実用性の高いパーツだが、モータースポーツで使用する場合は参加するレースのレギュレーションによって使用を制限される場合もあるので注意が必要だ。
たとえばサンデーレーサーに人気のHRCグロムカップやCBR250R/RRドリームカップなどはスチール製純正カラーの素材変更が禁止されており、アルミ製のパフォーマンスカラーは使用できない。
その一方でMFJ規定によるST1000、ST600、JP250クラスについては、純正ホイールカラーがアルミ製ならパフォーマンスカラーに変更できる。
アルミ製カラーが使用できない(カラー素材の変更が認められていない)レースに関しては、来シーズンの発売に向けてスチール製パフォーマンスカラーを開発中なので心待ちにしてもらいたい。

多様な機種に対応する豊富なラインナップを開発

メンテナンスや整備でホイール着脱を行う際の実用性の高さとカスタム性を両立するパフォーマンスカラーは車種別専用設計で、それぞれフロント/リヤ用セット、フロント用、リヤ用の3パターンで販売されている。
製品ラインナップはホンダグロム(JC75/JC92)、CT125ハンターカブ(JA55/JA65)、モンキー125、CBR250RR、CBR600RR、CBR1000RR-R、YZF-R25、YZF-R3、MT09、XSR900、YZF-R1、GSX-R125/S125、GSX-R1000R、Z125PRO、Ninja250/400、ZX-25R、Z900RS、ZX-10Rなど多岐にわたり、今後も続々と新製品が追加されるので最新情報はホームページで確認してもらいたい。

モンキー125用フロントはテーパー部分に対して下部の直径がさらに大きく、ダストシール全体をカバーするデザインを採用。これによりパフォーマンスカラーの存在感=カスタムパーツとしてのアピール度もアップしている。

Ninja250/400、Z250/400はリヤホイール左右にパフォーマンスカラーを装着する。右側カラーの露出は少ないが、テーパー形状のおかげでホイール装着時にリヤブレーキキャリパーブラケットが接触しても脱落しづらく作業がスムーズに進む。

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