買いやすい価格と品質を両立したHJCが送る新作ジェットヘルメットが「i31」だ。単色で2万4860円というリーズナブルな価格ながらインナーサンバイザーやマイクロラチェットバックルを採用。質感が高く、基本性能もしっかり確保されているのがポイントだ。

前作から大きく進化、便利装備が充実しながら価格はキープ

2021年に発売された内蔵バイザー付きジェットヘルメット「i30」が大幅リニューアルを受け、2025年4月に「i31」へと進化した。

帽体は、より洗練されたデザインを採用するとともに、頬部の保護範囲を拡大。ベンチレーションも刷新され、空力と換気性能もアップしている。さらにシールドのロック機構を変更し、密閉性や走行中の安全性が向上。内蔵サンバイザーは下部を5mm延長することで防眩性能を一段と高めている。

このように刷新したにもかかわらず、単色で2万4860円とお値打ち価格をキープ。グラフィックモデルでも2万7940円と買いやすい価格だ。それいでいてワンタッチ式のマイクロバックルや速乾内装、インカム用のスピーカーホールなど便利機能はしっかり備わっている。

内蔵サンバイザーを備えたジェットヘルメット、i31(HJC)。帽体はポリカーボネート製で、別売のピンロックシートを装着できる。写真はメタルブラック。

●価格:2万4860円~
●サイズ:S、M、L、XL
●規格:JIS、SG
●メーカーサイト:https://www.ec.rs-taichi.com/hjh273.html

頬のチークガードとパッドが大きく、頬部を広くガード。帽体はやや大きい印象だ。内蔵サンバイザーは目元まで隠れる。

帽体は前後に長く、空力性能を考慮したフォルム。各部にエッジを採り入れたデザインも特徴だ。

後頭部には整流効果を高めるスポイラー風のリブをデザイン。控えめなHJCロゴが入る。

頭頂部のエアインテークは、シャープかつワイドな造形で左右に大口径ダクトを設置。中央のスイッチを奥にスライドさせればオープンできる。

スポーティな造形のリヤダクトは常時開放式。こちらも左右に排気孔を備える。負圧で帽体内の熱気を効率よく排出する。

インナーサンバイザーの開閉スイッチは左サイドに配置。チークガード前側の左右にシールドのロック機構を設置するのが特徴的だ。

シールドベース
シールドの取り外しはカンタン。シールドを全開にしてベース部のツマミをスライドさせ、シールドを手前に持ち上げるだけで外せる。

内装のボトム部はボリュームがあり、包み込むようなホールド感と遮音性を両立。ライン状の反射材も配置する。

軽く、リラックスした被り心地。特にベンチレーションが素晴らしい

実物は、帽体がやや大きめの印象。サンバイザーを内蔵した分と、空力性能を追求したためだろう。重さは筆者実測で1564g(Lサイズ メタルブラック)。内蔵バイザーとラチェットバックルを採用したジェットとしては軽い部類だ。

被り心地は、内装がフカフカして快適だった。ただ、私の頭では前後がやや緩めで、左右がややタイト。頬にも少しすき間があったが、これらはオプションのパッドでサイズ調整できる。他のHJCヘルメットではLサイズでジャストフィットだったので、他モデルとは少しサイズ感が違うかもしれない。購入の際はぜひ試着されたい。

走り出して驚いたのは換気性能だ。40km/h程度から帽体に風が吹き込んでくるのが体感でき、かなり涼しい。

100km/h巡航では、口元を避けてシールド内に風が吹き抜ける。ベンチレーションもより効果を発揮し、相乗効果で涼しい。風切り音は街乗りでは問題ないが、100km/hではかなり増える。とはいえ不快な音質ではなく、さほど気にならない程度だ。

100km/h走行では帽体にやや押し戻しも発生するが、首が振られることもなく安定。死角を確認するために、横を向いた際に首を振られにくいのが好印象だった。

メガネのツルをスムーズに出し入れできるメガネスリットを装備。こめかみの圧迫感も少なく、快適だ。

シールド下部がリップ状に曲がっているのが特徴。空力性能の向上が役割と思われるが、シールドを上下させる際に指をかけやすいのが便利だった。

内装を外すと、衝撃吸収ライナーの前後に大きなエアダクトが。

サンバイザーは軽い操作で素早くオンオフできる

内蔵サンバイザーは、スプリングを採用しないワイヤーによる直動式。このタイプだとスイッチの操作に力が必要なモデルが多い中、i31はスイッチを軽く押すだけで素早く開閉できる。スイッチに節度感がなく、不意に触れたり、振動で少しだけサンバイザーが降りてしまうこともあったが、軽い力でオンにできるのはイイ。この軽い操作性は個人的に好みだ。

バイザーは大きめで、しっかり目元を覆ってくれる。眩しい日差しからガードし、メガネをしていても干渉しなかった。なお、バイザーの位置は約5mm上側に調整も可能だ。

アウターシールドは独特なロック機構を採用しているが、カッチリと強固にロックできるのがよかった。

こめかみ部分の両サイドにあるレバーを動かせば、サンバイザーの下端を5mm上のハイポジションに変更できる。標準状態ではローポジションだ。

内装はアゴ紐カバーを除いて着脱可能。生地は速乾タイプでサラッとした触り心地で、耳元の部分は頬パッドと一体型だ。国内で正規販売しているHJCヘルメットは、日本人に合わせた内装とオリジナルの衝撃吸収ライナーを装備している。

帽体には深さ約7mmのスピーカーホールを設置。オレンジのフィルムはインカム補助シートで、インカムのベースプレートをシートとの間に差し込むことでスムーズに取り付けられる。

ワンタッチで着脱できるラチェットバックルは便利。ただし頬パッドが肉厚の上に、ロック側のアゴ紐が短いため、ロックの解除タブ(赤い部分)が埋もれがち。操作にはコツが必要だ。

[まとめ] 価格と性能のバランスが優れたジェットが欲しい人にオススメ

街乗りからツーリングまで様々な用途に対応できるインナーバイザー付きジェットのi31。バックルの操作性など少し気になる部分はあれど、この価格帯にしては基本性能が十分で、特に換気性能が秀逸だ。デザインもクセがなく、バイクを選ばず似合うだろう。

リーズナブルながら信頼できるメーカーの製品が欲しい人にぜひオススメしたい。

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