朝のラッシュ時を避けた時差出勤に、テレワークの導入など、生活・働き方に柔軟性が求められるような社会になりつつある2020年。
あなたを取り巻く環境はどのように変化したでしょうか。

筆者の知人にも「3月から一度も出社していない」、「オフィスを構える必要性がなくなったので引き払った」など、新生活様式に対応しはじめている人は何人かいます。

出社の必要がないのであれば通勤圏内に居を構える必要性は薄れ、いっそのことバイクライフを満喫できる場所へ移住してしまうのもアリなのではないでしょうか。

今回はバイク乗りに薦めたい移住先特集。以下の3点についてご紹介していきますよ!

    1. 国の移住支援制度について
    2. 自治体毎の移住支援策
    3. 日本一周ライダー目線で考えるおすすめ移住先

目次

国の移住支援制度を利用して賢く移住しよう

東京への一極集中の構造は熾烈を極め、国内総人口が約1億2500万人なのに対して、東京都民の数は約1400万人(2020年5月1日時点)。
東京と地方とで不均衡は拡大し続ける一方で、都内のインフラ網は老朽化が進み、また首都直下地震も危ぶまれ続けている状況です。

政府が打ち出す『地方創生』事業とは

政府はそんな東京一極集中構造を危ぶみ、地方地域に住みやすい環境の配備、長期的に活力ある日本社会の維持実現を目指しています。

移住支援制度は、そういった政府の打ち出す地方創生プロジェクトの枠組みの内に含まれており、地方へ移住して社会的事業を起業した場合には、起業支援金と移住支援金合わせて最大300万円が給付されるなど賢く利用したい制度となっています。

他にも移住支援の関連事業はたくさん

環境が変われば、新生活の準備や、その他費用が嵩み入念に準備をしていた人でも口座残高が気になってしまうもの。

国が推進する地方創生事業の他にも、移住を検討している人、また移住先で起業を考えている人は併せて抑えておきたい取り組みが何点かあります。
それらを賢く活用して新生活の資金に充てるのもいいでしょう。

マイホーム借上げ制度

一般社団法人移住・住みかえ支援機構には、現在持ち家に住んでいる移住検討者と入居者とを繋ぐマイホーム借上げ制度があります。

賃料保証があるので空室が発生してしまっても安心。
そして将来的に子供相続するといった選択肢も残し続けることができます。

中途採用等支援助成金(UIJターンコース)

新天地で起業し、移住者の雇い入れを考えている人は、厚生労働省が行う中途採用等支援助成金を覚えておきましょう。
東京圏からの移住者を採用した事業主に、採用活動で要した経費の一部助成が行われるというもので、最大100万円の助成金が受け取れるというもの。
従業員に同じ同郷の人がいれば話しも弾み、心強いかもしれません!

また日本政策金融公庫からは、新規開業等の際に、必要資金の融資を日本政策金融公庫から受けられる制度もあります。
制度を利用して未来の地域活性化を一旦を担ってみませんか?

自治体毎の移住支援策を見てみよう

単身者と所帯持ち、また現在の生活状況によって、移住に踏み切れるハードルも様々です。
ここでは各自治体が行っている移住支援の取り組みを少しご紹介します。
自治体毎におもてなしの方法は様々で、支援策をベースに移住先を考えてみるのはどうでしょう?

宮城県(七ヶ宿町)

最寄りのツーリングスポットは蔵王!

七ヶ宿町では地域担い手づくり支援住宅という制度を行っており、新築一戸建てが20年住み続けることで土地と共に無償で貰えるというもの。

入居決定後に設計業者との打ち合わせを行うので、間取り相談も可能となっており納得いく家に住むことができます。
残念ながら、2020年9月1日現在は募集を行っていないようですが、募集再開されたら申し込みを考えてみてはいかがでしょう。

また町内在住者はもちろん移住者も対象の、住居リフォーム費用補助制度もあるので、そちらを利用してもいいかもしれません。

山梨県(身延町)

気軽に富士山ツーリングが楽しめる!

身延町に住所がある人が出産、そして出産後も新生児と共に身延町に定住する意思がある場合は、5万円と印鑑(さらに希望者にはしだれ桜の苗木)が贈られます。
尚、第2子には5万円(+印鑑)、そして第3子には30万(+印鑑)と、身延町に住み続けようと考える人は是非利用したい支援策です。

このように自治体によって支援のカタチは様々です。
バイクライフ優先で移住先を考えるのもいいですが、一緒に移住を検討するご家族の意見や支援制度を優先して移住先を考えるのも一つの選択肢です。

日本一周ライダーが考えるバイク乗りに薦めたい移住先(都道府県別)

自治体が魅力的な支援制度用意してくれていても、自分が心から住みたいと思える場所でないといけません。
日本地図を開いただけでは各都道府県の良さは伝わらず、「北海道のカタチは持ちやすそう」「石川県のカタチは背中を搔きやすそう」ぐらいの良さしかわかりません。

Webikeスタッフの中には、バイクで日本一周を経験したライダーが何人か在籍しています。そこで日本一周をした上で"自分が住みたい”と思った場所を理由と一緒に発表して貰いました。

福岡県

  • 新しさと活気にあふれるアジアの玄関口。
  • 自然とシティを、バランスよく味わえる。
  • 阿蘇、長崎、角島などの人気スポットを下道日帰り圏内に収める。

石川県

  • 能登半島沿岸は本当に美しい。ワインディングも楽しい。
  • バイパスが充実していて、移動にさほど困らない。新幹線も来てる。
  • 舞鶴港も近く、北海道ツーリングへ出かけるもよし。

高知県

  • 清流、四万十川と仁淀川を抱える。川にそって国道が走っており、交通量も少なく気持ちよく走り続けられる。
  • 四国カルストは絶景。何度でもいきたい。最高!
  • ひろめ市場は、昼間からたたきと日本酒をやれる。地元民の憩いの場。

広島県

  • 波穏やかな瀬戸内海沿いに面しており心和らぐ。
  • しまなみ海道の入口。坂の街、文学の街、映画の街と例えられる尾道はまるでジオラマ。
  • お好み焼き美味しい。

長野県

  • 東京から行きやすく、週末移住という選択肢もアリ。
  • ビーナスラインを筆頭にツーリングスポットの宝庫。
  • 冬場は路面凍結が怖いが、夏に気持ちよく走れるのはかなりのアドバンテージ。

岩手県

  • 雪の回廊に紅葉と、四季折々の楽しみ方ができる八幡平アスピーテライン
  • 海よし!山よし!走りも楽しければ飯もうまい!
  • 青森県、宮城県、秋田県を射程に捉えるバランス型。

はじめる。ライダーの新生活様式

平日、毎日決まった時間に鳴るアラームと共に朝を迎え、電車バスに揺られながら数十分~小一時間を過ごし、出社するサラリーマン。
その煩わしさを感じるライフワークの一切を捨て去り、地方へ隠居してみては正直アリ。

もし田舎での在宅勤務が許されるのであれば、通勤時間に当てていた時間を朝ツーリングに当てることだってできちゃいます。
心身共にリフレッシュでき、心にゆとりをもって業務に取り組むことができるハズ。

皆さんも、移住してバイクと共に楽しく過ごす新たなライフスタイルを模索してみませんか。

この記事にいいねする


コメントを残す