アライのオールラウンダーフルフェイス「アストロGX」は、“アストロ史上最高の被り心地”を提唱する人気モデルである。今回はそんな「アストロGX」から登場したばかりの新グラフィック「BEYOND(ビヨンド)」を借りることができたので、そのレビューをお届けしたい。
ツーリングメインに考え抜かれた“超快適”なフルフェイス
2021年から発売され、今年でリリース5年目となった「アストロGX」。アライの「アストロシリーズ」の最新モデルであり、「頭を護る」プロテクション性能を固守しつつ、さらなる快適性と機能性を追求したフルフェイスだ。
特徴はアライの専売とも言える“卵型フォルム”を遵守しつつ、同社初となる「フロントロゴダクト」を採用した点。さらに後頭部には高速時でのエアロダイナミクス向上とエアーアウトベンチレーションを兼ねた「GTスポイラー」を装着している。
そして「アストロGX」のコンセプトである、ツーリングにおいて頻繁に脱ぎ被りを行う際にストレスを軽減するための“被り間口の拡大”もポイント。口元あたりをメインに間口を拡張しており、前方、左右それぞれ5mmずつ広げている。そのために帽体設計を一新したというのだからそのこだわり用は半端ではない。
今回借りることができた「アストロGX ビヨンド」は、バイクの楽しさを表現した独創的なラインで構成された新グラフィック。カラーは「レッド」「ホワイト」「グリーン」の3色展開で価格は¥70,400(税込)、2025年7月に発売されたばかりの新作だ。今回は「グリーン」を借りて実際に使用してみたので、その感想をお伝えしていきたい。
ベンチレーション効果が◎! 高速巡航時のエアロダイナミクスも素晴らしい
今回レビューするにあたり、ツーリングメインで使用するフルフェイスということで高速道路での走行&頻繁な脱ぎ被りをあえて行った。ちなみにレビューを行ったのは7月の中旬で、気温30度を超える真夏日である。
まず高速道路で80~100kmほどで巡航してみたが、最初に1番実感したことは口元の涼しさ。これは「アストロGX」から新たに設計された「マウスシャッター」の効果で、驚くほど口元に空気が流入してくることが分かる。被り間口が拡大していることも寄与しているのかもしれないが、フルフェイスでここまで涼しいことに驚いた。もちろん頭部に設置された「フロントロゴダクト」もしっかりと効果を実感でき、頭部にも空気が流入してくることは実感できる。ただし、口元の涼しさがとにかく群を抜いていた印象だ。
そしてこれだけの空気流入量を実現しているにも関わらず、非常に優れていたのはその“静粛性”。これはエアロダイナミクスが優れている証拠でもあるが、しっかりと正面を向いてバイクに乗っていれば大した風切り音がしてこない。これを実感したのは顔を左右に動かした際で、少しでも顔が左右どちらかに向いているといきなり風切り音と風の抵抗が大きくなるのだ。
途中のパーキングエリアに立ち寄った際にヘルメットを脱いだ際に分かったのだが、脱いで初めてセミが鳴いていたことが分かったほど。内部への空気流入量が十分でありながら、ヘルメット自体の密閉性や静粛性が非常に高いことが実感できた。
何度か脱ぎ被りを繰り返したところ、実際に脱着はかなり容易である。ちなみに筆者の頭のサイズは58cmなので、Mサイズに相当する57-58サイズを着用。特に新品のフルフェイスヘルメットは内装がヘタっていないためかなりキツめになりがちなのだが、最初から“スポッ”と被れて“スッ”と脱げるのだ。個人的には被る際に耳が引っかかりにくい点が嬉しく、これならば頻繁に脱ぎ被りを繰り返してもストレスにならないだろうと感じる。
「アストロGX」の真価を発揮するのは、やはり高速走行時だということを強く実感。高い静粛性と大量の空気流入量を兼ね備え、「GTスポイラー」の効果による優れたエアロダイナミクスも体感することができた。街乗りではそれらの効果は実感しづらいものの、脱ぎ被りのしやすさは普段使いでも価値を感じられるだろう。
まさにオールラウンダーと呼ぶにふさわしい高性能ぶりを見せてくれた「アストロGX」。ツーリング用のヘルメットを探しているライダーには是非オススメしたい。
アストロGX 評価
良かった点
・高性能なベンチレーションによる快適性
・高い静粛性
・優れたエアロダイナミクス
・脱ぎ被りのしやすさ
気になった点
・特になし
アストロGX ビヨンド 詳細
■価格:¥70,400(税込)
■カラー:レッド/ホワイト/グリーン
■サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62
■PB-cLc2(ペリフェラリー・ベルテッド・コンプレックス・ラミネート・コンストラクション・スクエア)
■スネル・JIS規格
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