ワンタッチボタンでロックを解除でき、チンガードをフリップアップ(上げる)すればジェットタイプにスタイルチェンジができるシステムヘルメット「MODIFY X」。ウインズジャパン初となる「XXL」を設定した、ゆったりサイズも特徴となっている。

パーツ交換で3つのスタイルチェンジも楽しめる

システムヘルメットと言えば、フルフェイスのチンガードをフリップアップできるのが一般的だろう。しかし、ウインズジャパンのシステムヘルメット「MODIFY X」は、別売りのオプションパーツが必要となるものの、フルフェイスの「システム」、チンガードを外した「ジェット」、開口部を広く取ったワイドビューの「システムジェット」の3スタイルにチェンジすることができる。バイクや気分に合わせてヘルメットのスタイルを変えて楽しむこともできるのだ。

さらに「MODIFY X」は、走行中の眩しさを瞬時に低減できる「インナーバイザー」、シールドと防曇レンズの間に空気層を作ることで寒暖差を抑え、シールドの曇りを防ぐ「FOGWIN PLUS」の装着にも対応。この「FOGWIN PLUS」は「引き換えサービス」に申し込むことで無料で郵送してもらえる。また、頬パッドは3Dレーザーカットスポンジを使用し、そのスポンジの最適な位置に穴を開けることで包み込むような内装を実現した「アブソーブコントロールホールスポンジ」を採用している。安全性に関しては、「落下速度7.0m/s(高さ2.5m)で落下させた時に、頭に受ける衝撃が300G以下に抑えられること」が条件となるJIS2015規格と同等のSG規格をクリアしている。

「MODIFY X」は、ウインズジャパンの開発キーワードである「安全」「快適」「革新」を反映したシステムヘルメットとなっていながら、価格は2万4750円(税込)と抑えられている。カラーはマットブラック、パールホワイトの2タイプで、サイズはL、XL、XXLと大きめな設定となっているのも特徴だ。

MODIFY X。チンガードをフリップアップできるシステムヘルメット。窮屈さがなくライディングに集中しやすい快適な被り心地を目指し、ウインズジャパン初となる「ゆったりサイズ」で設計されている。

走行中の空気の流れを滑らかにし、風による押し込みや浮き上がりを軽減する「エアロフォルム」をシェル形状に取り入れている。

インナーバイザーを出し入れするレバー形状は他モデルとは異なっているが、作動のスムーズさは変わらない。

シャッター付きエアインテークを前頭部に2カ所設置。スイッチはやや小ぶりに感じた。

口元にもワンタッチで開閉するエアインテークを設置。節度感があり、操作性は良好だ。

エアアウトレットは合計4カ所に設置されている。いずれもシャッターはなく開放状態。

口元のスペースに余裕を持たせてあり、頭入れ部は広い。スムーズな着脱がしやすい形状だ。

素早い着脱に貢献する「スライダーバックル」を採用。あご紐にはDリングも装備し、ヘルメットホルダーにも対応。

ゆったりサイズ設定はメガネ装着時の圧迫を軽減し、長時間でも不快感のない被り心地に貢献している。

シェルにはインカム装着に対応したスペースがあり、内装にはスピーカー装着に対応したイヤーホールも設置。

ホールド性がよく、重さを感じない被り心地

筆者はウインズジャパンのヘルメットはMがジャストフィットなのだが、「MODIFY X」のサイズ設定はL、XL、XXLなので、最小となるLを選択。Lサイズの実測値は1688gでウインズジャパンの他モデルと比較しても重めだが、実際に被ってみると数値ほどの重さは感じなかった。これは「MODIFY X」の重量バランスと、頭頂部のホールド性のよさが要因だろう。重量はシェル全体に分散されているようで、どこか一カ所に重さを感じることがなかった。さらに、センターパッド(頭頂部のパッド)が頭のハチをしっかりとホールドするので、頭を振ってもシェルがズレにくく、余分な挙動も起こらなかったからだ。チークパッドのホールドはマイルドで圧迫感がないが、シェルのズレを防ぐサポートは感じられた。

また、アイポート(開口部)が広く、視界も良好。口元にはチンガードをフリップアップするためのロックボタンが設置されていることもあってスペースに余裕があり、息苦しさを感じることは皆無だった。そのロックボタンはグローブのままでも操作しやすく、フリップアップもスムーズに行なえる。ヘルメットを脱ぐことなく水分補給でき、ワンタッチで開放感が得られるのは、システムヘルメットならではの魅力だ。

「MODIFY X」は衝撃吸収ライナーをワンサイズで設計して、内装を交換することでL、XL、XXLとサイズを変更している。なので別売りとなるが、センターパッドとチークパッドのサイズをそれぞれ変更することでフィッティング調整ができる。
ウインズジャパンは二輪用品販売店でイベントを開催し、フィッティングサービスを行ない、各ライダーにベストのセッティングを提案している。イベント情報はウインズジャパンホームページに掲載されているので参照してほしい。

チンガードをフリップアップした状態。作動もスムーズで瞬時に開放感が得られる。

ロック解除ボタンは口元に設置されている。「PUSH」と刻印されている。

静粛性も高く、ツーリングの快適性を向上する

「MODIFY X」のチンガードは、フリップアップするためにシェルとは別パーツになっている。そのためシェルとチンガードの間にスリットがあり、シールドベース後方にチンガードのストッパー(段差)が設けられている。こうした構造が空気抵抗となり、走行中の風切り音は大きいだろうと思っていた。ところが実際には風切り音は抑えられていて、静粛性も良好だった。また、空気抵抗によるシェルの振られもなく、重さを感じにくい被り心地となっていた。

エアインテークは40km/hくらいから走行風の流入が感じられ、50km/h以上でシェル内を流れていくのがハッキリと分かり、涼しさも体感できた。ただし、口元は走行風の流入が体感しにくかった。こちらはシールドの曇り止め用として機能しているのだろう。

軽さやコンパクトさを重視するならウインズジャパンの他モデルのほうが使い勝手がいいが、ツーリングなど長時間のライディングをメインに考えているなら「MODIFY X」をおすすめしたい。視界の広さ、フリップアップの開放感、ゆったりした被り心地、静粛性のよさといった快適性がライディングの疲労を軽減し、長時間になるほどその恩恵をハッキリと感じられるからだ。

シェル内の空気を効率よく流す「エア・レール」を衝撃吸収ライナーに刻んでいる。

内装は冷感素材を使用した3D構造。ゆったりサイズで窮屈さのないホールド性を実現。

WINS MODIFY X詳細

・価格:2万4750円(税込)
・カラー:マットブラック、パールホワイト
・サイズ:L、XL、XXL
・規格:SG/PSC(JIS2015同等)

【画像】【WINS MODIFY Xインプレ】ウインズ初の「XXLサイズ」を設定! (15枚)

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