ウインズジャパンのフルフェイスヘルメットの中で、いちばんコンパクトなシェル形状となっている「FF-COMFORT」。そのグラフィックモデルで全4カラーが設定されているのが「FF-COMFORT GT-Z」だ。今回は「FF-COMFORT GT-Z」の「マットブラック×ブルー」で詳細をチェックしてみた。

便利で快適な機能をコンパクトなシェルに装備

「安全」「快適」「革新」を開発キーワードとして、「より高品質の製品をリーズナブルな価格で提供」することを目指しているウインズジャパン。今回紹介する「FF-COMFORT GT-Z」は、スクーターのメットインスペースにも楽に入ることをコンセプトに、シェルをコンパクトに設計しているのが大きな特徴だ。

「FF-COMFORT GT-Z」のシェルはコンパクトだが、シールドの曇りを防ぐ防曇レンズ「FOGWIN PLUS」の装着に対応し、5段階でシールドを開閉して高い気密性を実現する「シールドデュアルアクションクロージング」、走行中の眩しさを低減する「インナーバイザー」、ヘルメット内部の通気性を向上する「エア・レール」、洗濯可能な冷感素材で通気性にすぐれ心地よいフィット感の「3Dフィットインナー」など、ウインズジャパン独自の快適機能はしっかりと装備している。

また、「落下速度7.0m/s(高さ2.5m)で落下させた時に、頭に受ける衝撃が300G以下に抑えられること」が条件となるJIS2015規格と同等のSG規格をクリア。安全性も確保している。

ウインズジャパンらしい革新的な機能を装備した「FF-COMFORT GT-Z」は、マットブラック×ブルー、マットブラック×グリーン、マットブラック×レッド、マットブラック×ホワイトの4タイプで価格は2万6180円(税込)。
モノカラーの「FF-COMFORT」はクールホワイト、マットブラックの2タイプで、価格は2万3100円(税込)。サイズは両モデルともにM、L、XLが設定されている。

FF-COMFORT GT-Z。スクーターのメットインスペースへの収納しやすさ考慮した設計で、ウインズジャパンのフルフェイスヘルメットでいちばんコンパクトなシェル形状となっている。

ウインズジャパンの他モデルと比較すると、シェルが全体的にコンパクトに仕上げられているのが分かる。

頭頂部の段差はダウンフォースを発生する「WING EDGE」。走行風の流れをスムーズにして、頭が振られるのを低減する。

前頭部にエアインテークを設置。シャッターはグローブのままでも開閉操作がしやすい。

口元にもエアインテークを設置。シールドの曇りを防ぐノーズガードも標準装備。

「WING EDGE」の下部にエアアウトレットを設け、ヘルメット内の熱気を排出する。

走行風の侵入を低減する「チンカーテン」を標準装備。シェルはコンパクトだが、頭入れ部は広めで着脱しやすい。

あご紐は「スライダーバックル」を採用し、素早い着脱を実現。Dリングも装備し、ヘルメットホルダーの使用に対応。

チークパッド上端部のスポンジ形状に余裕を持たせ、メガネ装着時の圧迫を軽減する「メガネインサート」を装備。

イヤーホールには標準装備の「消音イヤーパッド」が装着でき、走行時の静粛性を高められる。

シェルはコンパクトだが、被り心地は快適

「FF-COMFORT GT-Z」のシェルは、ウインズジャパンの他モデルと比較してひと回りコンパクトになっている。しかし、頭入れ部は他モデルと同等の広さになっていて、着脱時に窮屈さは皆無だった。ただし、筆者はウインズジャパンの他モデルではMサイズがジャストフィットだが、「FF-COMFORT GT-Z」ではLサイズがジャストフィットとなった。他モデルとサイズ感が異なるので、購入前に試着してフィッティングを確認しておきたい。

実際に「FF-COMFORT GT-Z」を被ってみると、シェルの左右幅はタイトになっているが内部は広く、フィット感もゆったりめ。ハチが締め付けられたり、こめかみや頬が圧迫されることもなく、快適な被り心地となっている。Lサイズの実測値重量は1560gで、スタンダード的なフルフェイス「G-FORCE SS」のMサイズよりも50gほど重くなっているが、サイズの違いを考慮すれば充分軽量と言え、装着時もシェルのコンパクトさが感じられた。それは、意図的に頭を上下左右に振ってみてもシェルとの一体感があり、お釣りのような余分な挙動もなく、軽さを実感できたからだ。

ヘルメット前面の開口部は従来モデルから25mm広くなり、クリアなシールドもあってストレスを感じることはなかった。インナーバイザーのレバーも操作しやすく、インナーバイザーの出し入れもスムーズに行なえるので、瞬時にまぶしさを低減できた。「ライディングに集中できる環境を作ることで事故を未然に防ぐ」というウインズジャパンらしい「アクティブセーフティ」機能は、「FF-COMFORT GT-Z」もしっかりと受け継いでいる。

サングラスのような効果が得られるインナーバイザー。画像のスモークのほかに、別売りでシルバーミラー、レインボーミラー、両面防曇スモークが設定されている。

使い勝手がいいコンパクトなフルフェイス

コンパクトなシェルとフィット感のいい内装のおかげで頭との一体感があり、軽い被り心地はライディング時の疲労を低減してくれる。けれどそのコンパクトさの影響で、口元のスペースにやや狭さを感じた。取材時は晴天で気温が高かったこともあって、シールドが曇ることはなかったが、雨天や寒い時期には口元とシールドの近さもあって曇りやすいのでは? と思った。

しかし、口元と前頭部のベンチレーションはかなり効果的で、30km/hで走行風の流入が感じられ、40km/hでシェル内の走行風の流れをハッキリと体感でき、50km/hではかなり涼しく感じられた。「FF-COMFORT GT-Z」の換気性能はかなり高く、シールドは5段階で開閉でき、4段目はわずかに開いた「微開放」の状態に設定できるので、雨天や寒い時期でも走行中に曇ることはないだろう。
さらに、シールドと防曇レンズの間に空気層を作ることで寒暖差を抑え、曇りを防ぐ「FOGWIN PLUS」の装着にも対応。この「FOGWIN PLUS」は「引き換えサービス」で無料で郵送してもらえるのも大きなメリットと言える。

コンパクトな設計と聞いた当初は、シェルと内装が薄く、剛性も頼りない華奢な作りなのでは? と予想していた。しかし実際のシェルには剛性感があり、内装もしっかりしたフィット感があって心地よい肌触りも実現していた。個人的に気になったのは50km/h以上で風切り音が大きく感じられたこと。標準装備の消音イヤーパッドで風切り音対策はできるが、消音イヤーパッドとインカムなどのスピーカーとを併用した際、耳と干渉しやすい感じがした。

それでも、シェル内の換気性能が高く、軽量な被り心地とクリアな視界を兼ね備えた「FF-COMFORT GT-Z」は、バイク用フルフェイスヘルメットとしての安全性と高い快適性を求めやすい価格で実現しているのも事実。街乗り用フルフェイスとして使い勝手がよく、とくにメットインスペースのあるバイクユーザーにはコストパフォーマンス抜群のフルフェイスとなるはずだ。

衝撃吸収ライナーには、エア・レール」を刻み、シェル内の空気を効率よく流し、快適性向上に貢献している。

3D構造の内装は冷感素材を使用し、心地よい肌触りと高い通気性を両立。すべて洗濯可能で清潔に使用できる。

WINS FF-COMFORT GT-Z詳細

・価格:2万6180円(税込)、モノカラーは2万3100円(税込)
・カラー:マットブラック×ブルー、マットブラック×グリーン、マットブラック×レッド、マットブラック×ホワイト。モノカラーはクールホワイト、マットブラック
・サイズ:M、L、XL
・規格:SG/PSC(JIS2015同等)

【画像】WINS FF-COMFORT GT-Zインプレ (13枚)

この記事にいいねする

今回紹介した製品はこちら

コメントを残す

今回紹介したブランドはこちら