スポーツライディング好きのライダーから、絶大な支持を得ているタイヤ MICHELIN POWER GP2。サーキットでのスポーツ走行では、持てるパフォーマンスを存分に発揮。同時にウェット路面でのグリップや、ストリート走行も十分以上にこなす万能性が人気を集めている。そのPOWER GP2をWGP250クラス王者の原田哲也さんが、一年という期間サーキットとストリートで走り込んでのロングタームインプレッション。単発のテストではなく、一般ライダーと近い使用条件で得られた生の声をお届けします。装着してから約三ヶ月が経過、2,940kmから3,430kmと実際に走行した距離は約500kmとなった。ここまでサーキットで使用してきたPOWER GP2、その性能に変化はあったのか?
目次
原田哲也さんがモビリティリゾートもてぎをPOWER GP2で疾走
僕がMICHELIN POWER GP2を選んでいるのは、自分の使い方にピッタリなタイヤであるからです。仕事でサーキットを走ることが多いのですが、プライベートでもバイクに乗りますしツーリングも大好き。公道走行が考えられたタイヤであることは大前提です。サーキット:50%、ストリート:50%にターゲッティングされたPOWER GP2が最適な選択だと考えているのです。
また、仕事でサーキットを走る時は雨が降ったからといっても、いちいちレインタイヤに履きかえるわけにもいきません。そんな時もPOWER GP2なら、しっかりグリップしてくれるところもポイントです。このところ忙しい日々が続いていて、プライベートでバイクに乗る時間が取れていません。ですから、この3月にBMW M1000RにPOWER GP2を履かせてから走ったのは、全てサーキットでの走行となります。これまでの走行距離は、500kmに届くところ。性能の劣化は感じていません。
今回走ったのはモビリティリゾートもてぎのロードコース、motoGPも開催される本格的なレーシングコースです。走行会のインストラクターとしての参加なので、本気のレーシングスピードではありませんが、これまで走ってきた茂原ツインサーキットや、袖ヶ浦フォレストレースウェイと比べれば、走行スピードは明らかに高くタイヤへの負荷も段違いにかかります。そうしたシチュエーションでPOWER GP2が、どういったパフォーマンスを見せるか?に興味がありましたが、結果を先にいえば変わらず素晴らしい性能を発揮してくれました。
この日は、6月初旬のよく晴れた日で気温は30度超え。路面温度は最も高い時間帯で40度以上に上がっていたと思います。鈴鹿8耐のように、タイヤに過酷な環境とまでは言いませんが、走り方によってはタイヤが熱ダレをおこしてもおかしくありません。しかもモビリティリゾートもてぎは、GO & STOPを繰り返すレイアウトでタイヤへの負荷が厳しいコースです。そんな条件下で200kmほど走行しましたが、POWER GP2は先導ペースであれば、性能の低下を感じることは全くありませんでした。変な挙動が出たり、タイヤがグリップを失い急に滑り出すようなことは皆無です。コーナーの立ち上がりで、わざとリアタイヤを滑らすような走りも試しましたが、そんな無茶をしてもグリップが急にドロップすることもありませんし、タイヤの表面にアブレーションが出たりもしませんでした。
一応お伝えしておきますが、ここで勘違いして欲しくないのは”先導ペース”のスピードです。あくまでレーシングスピードではないというだけで、一般的には結構なハイスピードであると理解してください。走るペースは人それぞれなので定義付けは難しいのですが、自走でサーキット走行会に参加する、ごくごく普通のライダーの全開走行よりはタイヤに多く負荷をかけた走りが、僕の先導ペースといったところでしょうか? ストレートでは時速200kmを軽く超えますから、コーナー進入時のブレーキングもそれなりにハードになりますが、POWER GP2はしっかりと路面を捉えてくれていました。その感覚はコーナリング中も変わりません。僕がPOWER GP2で特に好きなところのひとつが、このコーナリング中の接地感の高さです。
POWER GP2はフルバンク時の接地感が高く、安心してバンクした姿勢を保つことができます。先代モデルにあたるPOWER GPも長く愛用した良いタイヤでしたが、比べてしまうとPOWER GP2の進化は素晴らしいと感じます。特にフロントの性能が大きく向上していると感じます。フルバンク時の安定感の高さだけでなく、マシンが直立した状態から寝かせていく過程も安定していて、フィーリングが一定なのです。しかも旋回性も向上しているので、マシンの向きを変えるのも実にスムーズに行うことができるのです。
ウォームアップ性能の高さにも助けられました。サーキット走行会の先導やスクールのインストラクターをする時は、走っているばかりではなく停止している時間も意外に多いのです。走行枠のインターバル、わずかな時間でもタイヤは冷えてしまいますから、走り出しは慎重にならざるを得ません。POWER GP2なら温まりが早いので、僕の場合コースインした次の周には膝を擦れます。この特性は、どんなライダーにも大きなメリットです。いくら最大グリップ力が高いタイヤでも、温まるまで時間がかかるのでは、攻め込む前に走行時間が終わってしまいかねません。サーキット走行会は一回の走行時間が短めですから、POWER GP2のウォームアップの速さは有難い特性でしょう。もちろん、ストリートを走る時も強い味方です。
これまで走ってきた限りでは、POWER GP2のライフはまだまだ持ちそうです。今シーズンを終えるころには、走行距離はさらに数千kmを重ねると予想していますが、無交換で走り切ってしまうのではないかと予想しています。それくらい性能の劣化を感じていないのです。残念なのは、ツーリングに出かけられていないせいで、ストリートでのインプレッションが十分でないこと。寒い時期に雨のサーキットでの走行を経験しているので、安心して楽しく走れるだろうと半ば確信はしていますが……。次回までにはぜひ走りに出かけたいですね、僕的にもツーリングを楽しみたい気持ちが抑えられないので。(笑)
MICHELIN ユーザーだけの特権! 世界チャンピオンとマン・ツー・マンでライディングレッスン
今回走行したのは、オートバイ雑誌「RIDERSCLUB」が主催するサーキット走行会「RIDING PARTY」。原田さんは、同イベントでインストラクターを務めている。ミシュランでは、RIDING PARTYとコラボレーションして、原田さんによるマン・ツー・マンのライディングレッスン「MICHELIN RIDING EXPERIENCE」を展開中。対象となっているのはミシュランタイヤユーザーで、希望者は事前に申し込みを行い当選すると世界チャンピオン直々のレッスンが受けられるのだ。内容は座学でのレクチャーと、インカムを使用して通話しながらの実走行。実走行では、原田さんが受講者の走りをチェックしてくれて、リアルタイムでアドバイスを受けられるのだ。

ミシュランではRIDING PARTYをはじめ、様々なサーキットイベントにブースを出展。サーキット走行に合わせての空気圧調整や、自走の場合は帰宅時にストリート向けの空気圧に再調整を行うサービスを行なっている。サーキット向け、ストリート向けに空気圧を調整することは、原田さんも推奨している。また、ミシュランのブースでは、ユーザーからのタイヤについての相談にも対応している
まとめ
国際格式のレーシングコースでも、高い性能を発揮してくれたPOWER GP2。路面温度が高い中でも性能がドロップすることもなく、走行距離もサーキット走行のみで600kmを超えた現在も初期の性能を維持しており、高いマイレッジ性が確保されていることも確実であるようです。これから、さらに気温が上がりタイヤには厳しい季節を迎えます。原田さんも、どんどん走り込むとのことですから、走行距離も伸びることになります。POWER GP2は、パフォーマンスを保ったまま、どこまで走り続けることができるのか興味が尽きません。次回の報告を楽しみに待っていてください。
合計(第一回、二回合算):679km
ミシュラン POWER GP2 サイズ・特徴
「トラック50%、ストリート50%」の特性を持つ「POWER GP2」。前作「MICHELIN POWER GP」に対し、ウォームアップ性能をキープしつつ全ての項目でパフォーマンスがアップしている。サイズラインナップは、フロント1サイズ、リヤ5サイズを設定。スーパースポーツで定番のサイズが揃う。リヤに追加された160/60ZR17は、CBR400R、SV650、Z650などのミドルクラスに対応する。

フロントは2CT、リヤは2CT+テクノロジーを採用。前者はセンターに耐久性の高いハードコンパウンドを、左右ショルダーにグリップ力の高いソフトコンパウンドを配置する。 一方の2CT+は、ハードコンパウンドをベースに、ショルダー部にソフトコンパウンドを重ねた構造。コーナリングで最適な剛性を確保している
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