【PR】MICHELIN 文:沼尾宏明

発売2年目を迎えたミシュランの公道向けスポーツラジアルタイヤ「POWER 6」。当初は“100%ストリート向け”の位置付けだったが、世界各国のユーザーから「サーキットもイケる!」と評判になり、多彩な状況に対応できる素性が明らかになっている。普段は街中やワインディングを軽快に駆け抜け、サーキットランもこなす――その魅力に改めて迫ってみた。

異例の事態、キャラクターを“ストリート90%、サーキット10%”に変更!

2024年1月の発売以来、好評を博しているミシュランのPOWER 6は、公道やワインディングでスポーツランをもっと楽しみたいライダーに向けて開発されたモデルだ。モータースポーツで培った2CT+テクノロジーやシリカコンパウンドなどの技術をふんだんにフィードバック。前作のPOWER 5と同様のライフを実現しつつ、ハンドリングやドライ&ウエットグリップなどの性能を全方位的に高めている。

2024年1月に登場したPOWER 6は人気のストリート向けスポーツラジアル。前作からパターンを全面的に見直し、溝がないスリックゾーンを拡大。ハードラバーコンパウンドをベースに、ショルダー部へソフトラバーコンパウンドを配置した2CT+技術をフロントにも採用した。

 

発売当時の記事で触れたとおり、ミシュランのポジショニングチャートでPOWER 6の性格は“ストリート100%、トラック0%”だった。しかし発売から1年半が経ち、ミシュランはチャートを“ストリート90%、サーキット10%”に変更。このようにメーカーがチャートの数値を見直すのは実に異例だ。

これは、実際に使用した世界中のユーザーからの感想に応え、ミシュランが再度テストを実施した結果。当初想定した以上に、POWER 6の幅広いスポーツ性能が実証されたことになる。

オンロードスポーツタイヤのポジショニングチャート。POWER 6はストリート100%、トラック0%だったが、「ストリート90%、トラック10%」に見直された。

実は原田哲也がPOWER 6のサーキット性能を見抜いていた!

実は、この潜在能力を発売前から見抜いていた人物がいる。それが元WGPライダーの原田哲也さんだ。原田さんは1993年、世界GP250ccのデビューイヤーでいきなり王者に輝き、日本人最多のWGP優勝回数を誇るレジェンドライダー。現在はミシュランのブランドアンバサダーとしても活躍している。

POWER 6発売前の取材で、原田さんは「ちょっと公道でスポーツ走行を体感してもらってからサーキットに来てもらうと、またPOWER 6の良さがわかると思います。これからサーキット走行を始める人に凄くオススメできるタイヤです。トラックも全然いけます」と太鼓判を押していたのだから、まさに慧眼である。

元WGPライダーの原田哲也さんは、WGPで通算17勝(日本人最多タイ)と55回の表彰台獲得数(日本人最多)の記録を誇る。ミシュランのブランドアンバサダーとして、様々なインプレッションも行う。

【インプレ】安定感があるため安心、スムーズに曲がれる自然な旋回性だ

発売と同時に購入したオーナーはリピート交換が迫っていることだろうし、どんなタイヤか気になっている人も多いハズ。また、ポジショニングチャートが見直された今、どんなタイヤなのか改めて解説してみたい。

乗り味は前作のPOWER 5よりやや安定志向。高速コースでレーン変更するような場面でも車体が振られにくく、乗り心地もいいため、長距離を走ったときの疲労が抑えられるだろう。

一方、コーナーではキッカケを与えるとスムーズにバンクし、旋回性も高い。ワインディングで車重感あふれるビッグバイクを振り回すようなシーンでも挙動は安定。破綻する感覚はないので、スポーティなライディングも楽しめる。サーキット走行会でも十分に対応できるポテンシャルだ。

なお、POWER 5と比べてフロントの剛性が高くなった印象。バンクさせた時にPOWER 5のように潰れて入るのではなく、ベースが硬く、形状を保とうとする感覚がある。ミドルクラスでハンドリングが少し機敏だったり、フロントが入りすぎる所が補正され、思ったとおりのラインをフロントが通るニュートラルステアに近づいている。

前作よりやや落ち着いた特性で、ストリートでもコーナリング中のグリップ感や安定性が高い。立ち上がりのスタビリティにも優れる。

クローズドコースでも不安なくスロットルを開けられ、ライディングに集中できる。

ウエットでも安心感が高い、接地感が伝わりスピンしにくい

POWER 6は、ウエット性能も高い。トレッドショルダー部に排水効果を高める数種類のパターンを採用。雨天を想定したテストコースでのスラローム走行でも接地感が伝わってきて、ABSが働くほど思い切りブレーキをかけたときも滑ることなくスムーズに減速できた。

また、ウエット路面で全開加速した際、POWER 5だとストレートでも1速でホイールスピンし、2速でも少しスピンが発生。一方のPOWER 6は、1速でもしっかりグリップしていた。

さらに、ウォームアップ特性が高いため、雨の日はもちろん、寒い季節でもすぐに安定したグリップ感が得られるのが嬉しい。幅広いシチュエーションで使える性能を持っているのだ。

POWER 5でホイールスピンするウエット路面でも、POWER 6ならしっかりグリップを発揮してくれた。

サーキット推奨空気圧を新たに設定、よりトラクションを引き出せる

サーキット走行も視野に入ったことからミシュランは再度テストを実施。新たにPOWER 6のサーキット推奨空気圧を下記のとおり設定した。

サーキット走行:冷間時推奨空気圧(ミニマム) フロント 2.1BAR/リヤ1.9BAR

より積極的にタイヤを潰しながらトラクションとグリップを引き出す設定としている。

発売当初、POWER 6は、スポーツツーリング向けのROAD 6がカバーする領域(ストリート100%、トラック0%)にキャラが重なっていたが、よりスポーティなモデルとして再定義。各タイヤの差別化が一段と図られたことになる。

またPOWER 6には、フロント110/70ZR17、リヤ140/70ZR17などCBR250RRやZX-25Rに対応した250cc向けのサイズを用意。1000ccスーパースポーツから250ccクラスまで幅広いバイクのスポーツ走行に対応しているのも特色だ。

上質な漆黒を作り出す、プレミアムタッチデザインも特徴

POWER 6を語る上でデザイン性も欠かせない。非対称パターンでスポーティなルックスな上に、トレッドショルダーへチェッカーフラッグを施している。これは最近の乗用車用ミシュランタイヤにも採用されているプレミアムタッチデザイン。ミシュランでは「Art of Black」というプロモーション動画(https://youtu.be/u08BaTK_SFs?si=1R23A9ky8UitmgAN)を作成し、見た目の差別化を加速させるプロモーションもスタートしている。

走りも外観もユーザーを満足させてくれるMICHELIN POWER 6。まだ体感していない人はぜひ試してみてほしい。

サイドウォールのチェッカーフラッグ柄が、深みのある上質な漆黒の陰影を生み出す。タイヤにもデザイン性を追求するミシュランならではの世界観が反映されている。

 

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