【PR】NAKARAI 文:栗田晃

バイクユーザーの中でも、特にマニアックなライダーに支持されている絶版車。個性的で無骨なスタイルは、現代のバイクとは異なる魅力に溢れている。なかでも車体各部にふんだんに使用される金属パーツに施されたクロームメッキは、金属光沢ならではの質感の高さと重厚感が特徴だが、その輝きを維持するには日頃からのメンテナンスが欠かせない。メッキのプロであるNAKARAIが開発したKINGシリーズは、クロームメッキの手入れに特化した性能を持ち、多くのユーザーに愛用されているケミカルである。

絶版車の外装パーツに欠かせないクロームメッキは想像以上にデリケート!?

ヘッドライトやメーターはネイキッドモデルにとって「顔」であり、クロームメッキ部品が錆びていたらまさに台無し。何十年を経ても美しく輝く姿を維持するには日常的なメンテナンスが欠かせない。

樹脂フェンダーが普及するまでは鉄素材が一般的だった。昔は泥道を走行したまま放置して縁の部分が錆びた鉄フェンダーも珍しくなかったが、程度の良い当時モノのメッキフェンダーがあればそれだけで価値がある。

メッキマフラーも今となっては貴重な装備だ。マフラーはエンジンの調子が良いほど錆びやすい(完全燃焼によって排気ガス中に水分が発生する)ため、内部から穴が開くことも多いが、屋外保管車では地面からの湿気で外側からサビが発生する。

前後フェンダーやマフラー、バンパーやフロントグリルなど、1980年代以前のバイクや自動車にとってクロームメッキ部品はゴージャスさの象徴だった。と同時に、樹脂部品が普及する以前の時代はどんな部品でも金属で製造するのが当然だった。
その上で、小排気量車や廉価モデルは塗装仕上げ、上級グレードや大排気量車はクロームメッキというように、表面処理の使い分けが行われていた。
クロームメッキは金属部品の表面を平滑に研磨した後に、金属元素であるニッケルとクロムを電気的に密着させる。そのため完成したクロームメッキの表面は金属そのもので、塗装とは全く異なる質感となる。
時代の変遷と大量生産に適しているという理由、また製造コストでもメリットがあることから、現在ではフェンダーやサイドカバーといった外装部品の多くは射出成型の樹脂製となってしまったがために、クロームメッキ部品の特別感がいっそうクローズアップされる結果となっている。
クロームメッキは金属そのもので鏡のように美しいがその表面は平滑ではなく、目に見えないほど小さな穴やクラックが無数に存在する。そしてこの穴から浸入した水分がメッキ層の奥に到達すると、内側からサビが発生する。
金属クロム自体は腐食にとても強いのだが、クロームメッキで施工されるクロム被膜はわずか0.02〜0.5μm程度しかないため、屋外で雨ざらしで放置することでその穴から水分が染み込むリスクがある。
それを懸念して「洗車時もメッキ部品には水をかけない」というこだわり派もいるが、ツーリングなどで雨天走行することもあるので、水分を完全にシャットアウトできるのは一部のライダーに限られるだろう。

特殊シリコーンで水分の浸入を防ぐ強力被膜を作る「メッキング」

【メッキング100ml 税込5,980円】
メッキ業者であるNAKARAIが開発したメッキングは、クロームメッキの特性を知り尽くしたプロだからこそできた保護ケミカルだ。主成分はメッキならではの光沢感を損なわない透明で薄い被膜を形成する特殊シリコーンで、付属の史上最鏡クロスで塗布する。

メッキングは厚く塗る必要はなく、クロスに垂らした1~2滴を10×10cm四方に塗り広げる。塗布面に虹ムラが現れた場合は厚塗りの証拠なので、乾燥する前に更に広範囲に塗り広げること。また塗布後24時間は水が付着しないよう注意する。

完全硬化したメッキングは高い透明感で、油性のコーティングケミカルのようなベタ付きやヌルヌル感もまったくない。メッキ表面の保護に加えて、目に見えないメッキ表面の穴から奥に浸透して水分の通り道を塞ぐのもメッキングならではの特長だ。

クロームメッキの表面には穴やクラックがあり、浸入した水分がサビの原因になることは昔から知られていた。メッキ部品の表面に現れる点サビこそが、クロム被膜の奥で発生したサビが進行した結果だからである。
そして残念なことに、クロームメッキの奥で発生してクロム層を突き破って表面に出てきたサビは、完全に取り除くことができない。サビが落ちたとしても、その部分にクレーター状の穴が残ってしまい、完全に修復するには再メッキするしかない。
その手間とコストを省くためにはNAKARAIの「メッキング」が有効だ。メッキングの主成分はクロームメッキの表面に強力な保護皮膜を形成する特殊シリコーンである。シリコーンというとツヤ出しや離形剤用のシリコーンスプレーを想像するかも知れない。
だがメッキングの特殊シリコーンはウエスやクロスで拭くと落ちてしまうスプレー剤とは異なり、塗布した液剤が24時間以上を経て完全硬化すると通常の洗車程度では落ちない表面硬度3H~4Hの強力な被膜を形成する。
さらにメッキングはクロームメッキの表面だけでなく、表面に存在する穴やクラックからメッキの奥に浸透して水分の通り道を塞ぐことでサビの発生を防止する能力があるのも特徴だ。したがってサビが発生する前、できれば新品時点でコーティングすれば最大限の効果を発揮するのだが、すでに製造から長い時間が経過している絶版車に装着されている部品に新品クオリティを望むのは難しい。
しかし、次に紹介するアイテムで下地を整えてからメッキングを施工することで、現状ベストのメッキ保護が可能であり、これ以降に発生するサビにとっても大きな予防効果がある。

外装部品のクロームメッキも錆びるが、インナーチューブやダンパーロッドの硬質クロームメッキの点サビも現行車や絶版車を問わずやっかいなトラブルだ。硬質クロームメッキは外装部品の装飾クロームメッキと基本は同じで、クロム層の膜厚が厚いため擦れに強いものの、やはり表面には穴やクラックがあるため、保管状況やメンテナンス不足によってサビが発生する。そしてここでもメッキングが活躍する。

ブレーキ&パーツクリーナーで脱脂洗浄して密着不良の原因となる油分を除去したら、装飾クロームメッキと同様に史上最鏡クロスにつけたメッキングを薄く塗り広げる。塗布後に24時間以上硬化させれば、強力な防錆効果を発揮する。

気になる点サビを溶かすように取り除く「サビトリキング」

【サビトリキング260g 税込2,980円】
クロームメッキのサビは表面ではなくクロム層の奥で発生して、メッキを突き破って表面に現れる。そのためサビを落としてもサビの痕跡は残ってしまう。しかし点サビを見つけたら早期に手入れすることで被害を最小限にとどめることができる。その際に役に立つのがサビトリキングだ。

サビトリキングはコンパウンド成分に加えてサビに反応する成分が添加されており、付属の汚れ拭きクロスで優しく擦ることで溶けるように点サビを除去できる。汚れ拭きクロスはメッキを傷つけないよう柔らかいフェルト状の素材を使用しているが、ゴシゴシと力を入れればスクラッチが残る可能性もあるので、サビトリキングをたっぷり付けて優しく擦ってサビを落とす。サビトリ後はメッキングを塗布することで新たなサビの発生を予防できる。

クロームメッキに生じるサビはクロム層の奥で腐食が成長し、クロム被膜を突き破って表面に現れるため、その時点でクロム層は欠損してしまい、サビを落としてもその部分のクロム層が再生することはない。
だが「それなら一度サビが発生した部品のサビを落としても意味がない」と諦めることはない。メッキ表面に発生した点サビも、初期段階であれば目立たなくすることができる。その際に「サビトリキング」が能力を発揮する。
クロームメッキ表面のクロム層は金属そのもので、表面硬度は塗装よりもずっと高い。だがスチールウールや不織布、または粒度の粗いコンパウンドや金属磨きで擦ると細かい傷が付いてしまう。
塗装であれば、程度問題ではあるが磨き傷やひっかき傷は微粒子コンパウンドで消せることもある。だがメッキの表面をコンパウンドで磨くと、結果は傷跡が残らないか残った傷跡が落ちないかのどちらかになることが大半で、メッキに傷を付けず点サビだけが落ちるという都合の良い結果にはならない。
ではなぜ、サビトリキングが点サビ落としに効果があるかといえば、既存のコンパウンドは塗装の研磨を前提に設計されているのに対して、メッキのプロであるNAKARAIはクロームメッキの表面硬度や特性に配慮して設計したから。
研磨成分に加えてサビを溶かす成分を配合することで、物理的に擦って落とすだけでなく化学的な反応も併用している点がサビトリキングならではの特長である。実際に点サビが発生したクロームメッキ部品に使用すると、最初は塗布用の汚れ拭きクロスに点サビが引っ掛かるものの、やがてサビトリキングが反応するとクロスが滑らかに動くようになり、それと同時に点サビ自体も目立たなくなる。
ただし一度欠損してしまったクロム層はサビが落ちても再生しないので、斑点状の痕跡が残ることもあり、さらにサビの進行によってクロム層がカサブタ状に剥がれてしまった部分はもうどうにもならない。
だからこそ点サビは初期段階で発見してケアすることが重要で、サビトリキングを使用することで効率良くサビ落としができる。またサビを落とした後でメッキングを塗布しておけば、その後のサビの発生を防ぐことができる。

メッキ表面のしつこい汚れ落としに重宝する「ミガキング」

【ミガキング180ml 税込2,780円】
クロームメッキ表面の汚れやくすみ落としに特化したミガキング。超微粒子コンパウンドはサラサラの液体で、塗装用とは感触が全く異なる。塗布と拭き取りは付属の史上最鏡クロスで行う。

安易に金属磨きなどを使うと、研磨成分の粗さによってはメッキ表面に傷をつけてしまうことがある。同様に硬いウエスやクロスも傷の原因となる。NAKARAIはミガキング自体とともにクロスも専用品(史上最鏡クロス)を設定している。

史上最鏡クロスにミガキングをつけて軽く擦ると、あっという間に汚れが落ちる。高級メガネ拭きの100倍というきわめてきめ細かい繊維を使用した史上最鏡クロスは、クロームメッキに傷を付けることなく表面の汚れを取り除くことができる。

サビが発生する前に表面を保護する「メッキング」と、点サビ落としに効果のある「サビトリキング」に加えて、くすみや汚れ落としに重宝するのが「ミガキング」だ。
定期的に洗車を行っていても、クロームメッキ表面に取り切れない汚れやくすみが生じることがある。何度も繰り返しているようにクロム被膜はデリケートなので、不用意に硬い研磨成分を含むコンパウンドで擦ると汚れが落ちると同時に磨き傷が付いてしまうことがある。
ミガキングはクロームメッキを磨くことに特化して設計された超微粒子コンパウンドであり、付属の史上最鏡クロスを使用することでクロム被膜に傷を付けることなく汚れやくすみを効率的に除去できる。
そんな都合の良いことが……と疑う気持ちがあるかもしれない。それでは塗装用のコンパウンドで塗装が研磨できることに疑問を感じたことがあるだろうか? きっとないはずだ。
塗装用のコンパウンドは塗装を研磨するよう設計されているからそのように作用するのであり、NAKARAIはクロームメッキの汚れを落とすためにミガキングを設計したから余計な傷を付けることなくくすみや汚れを落とすことができるのだ。

ブレーキ&パーツクリーナーでも落としきれない、こびり付いたようなエキゾーストパイプのカーボン汚れにもミガキングが最適。表面に付着した砂利やホコリなどを取り除いてからミガキングを使用する。

超微粒子コンパウンドがメッキ表面の頑固な汚れを効果的に取り除く。力任せに擦るとかえって傷が付いてしまうが、史上最鏡クロスを滑らす程度の力で擦っても汚れが落ちていく。

ミガキングやサビトリキングに表面保護機能はないので、新たなサビの発生を防止するためメッキングを施工する。完全硬化後のメッキングには200℃の耐熱性があるのでマフラーにも使用できるが、エキゾーストパイプの根元は200℃を超えることもあるので、シリンダーヘッド取り付け部分から15cm程度は塗布しないようにする。

空冷エンジン+メッキマフラーの組み合わせは絶版車ならでは。重厚感たっぷりの美しいエンジン周りを維持するためにもNAKARAIのKINGシリーズを活用したい。

クロームメッキ専用設計だから効くNAKARAIのKINGシリーズ

ミガキングはメーターケースやヘッドライトリムなど、目に付きやすいクロームメッキ部品の普段の手入れに最適。

史上最鏡クロスに付けたミガキングで優しく擦ることで、シャンプー洗車では落ちないくすみや汚れをかき落とすことができる。

繰り返しになるがクロームメッキの表面には目に見えないほどの極小の穴があり、水分が浸入することでサビが発生する。これは絶版車だけでなく現行車のクロームメッキ部品にも共通した弱点なので、適切な保護が必要だ。NAKARAIが開発したメッキングは、クロームメッキの特性を熟知したメッキのプロのノウハウを生かした製品作りが特徴だ。

ほんの少量を広範囲に塗り広げる作業では、本当に被膜ができているのかどうか心配になることもあるが、塗布面が僅かに濡れてウェット感が出る程度で良い。

メッキングには光沢剤が入っており、硬化後はクロームメッキのツヤが向上する。汚れやくすみにはミガキング+メッキング、点サビにはサビトリキング+メッキングの組み合わせで施工することで、クロームメッキの輝きを長期にわたって維持できる。

絶版車にとって不可欠といって過言でないクロームメッキは見た目が美しい反面、想像以上にデリケートで、メッキのメカニズム的に手入れを怠れば錆びるという大きな弱点がある。
だが樹脂部品の使用割合が多い現行車と比較して、クロームメッキ部品には独特の存在感があり、大きな魅力となっているのは間違いない。
NAKARAIはメッキ業者という立場から、クロームメッキの価値や弱点を含む特性を充分に把握した上でKINGシリーズを開発した。製造から長い年月を経た絶版車を後世に受け継いでいくためにも、「磨き」「サビ取り」「表面保護」を適材適所で使い分けることが重要だ。

メッキングとミガキングに付属する「史上最鏡クロス」とサビトリキングに付属する「汚れ拭きクロス」は、どちらもクロームメッキを傷つけずケミカルの性能を引き出す専用品だ。メッキング塗布で使用する史上最鏡クロスはシリコーン樹脂が硬化するとクロス自体が硬くなってメッキ面を傷つける原因となるため、汚れたら新しいクロスに交換する。ミガキングの史上最鏡クロスとサビトリキングの汚れ拭きクロスは洗濯して再使用できるが、汚れが目立ってきたら新品に交換しよう。
どちらのクロスも交換用として単品で販売されており、汚れ拭きクロスは5枚組みで税込2,000円、史上最鏡クロスは1枚税込1,000円、5枚組みなら税込4,000円だ。

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