文/Webikeバイヤー:たく

これで縛りとサヨナラ!インカム選択は自由!

SHOEIのツーリングヘルメット「GT-AIR II」「J-CRUISE II」「NEOTEC II」には、SENAの専用インカムを取り付けるためのベースが備え付けられています。
SENAを使用しない場合は、カバーを取り付けられる構造なのですが、これが何とも厄介!
ヘルメットサイド、インカム取り付けのベストポジションにカバーの余計な膨らみができてしまうので、専用品以外のインカムが取り付けづらかったのです。

このカバーに苦しめられてきた人に朗報


前述の通り、カバーが邪魔をして専用品以外のインカムのおさまりが悪かったSHOEIのツーリングヘルメットシリーズ。
ビーコムだけでなく、ミッドランドやカルドなどの他社製インカムや、SENAの専用品以外のインカムユーザーも悩まされていたのでは?


このほど、ビーコムから発売されたヘルメットアタッチメント (SHOEI用)は、そんな専用のカバー部分を取り換えることで、適切な位置にビーコムを取り付けられるようになるアイテムです。

かゆいところに手が届く感のあるこのアイテム。
我々、Webikeマガジンも早速入手したので、インプレッションしていきたいと思いますよ!

今回インプレッションするアイテム
B+COM|ヘルメットアタッチメント (SHOEI用) ¥1,980税込み


対応ヘルメット:GT-Air2/J-Cruise2/NEOTEC2
対応B+COM:SB6X/ONE/SB4X/SB4X Lite

結構シンプルな構造です


税込み2,000円を切るお手頃価格で販売されているこちらのアタッチメント。
おなじみ3Mの粘着テープを駆使して、プラスチック製のアタッチメントを、ヘルメットとインカムに取り付ける至ってシンプルな構造となっていました。

実際に取り付けてみた


それでは実際に取り付けです。今回は、ジェットヘルメットのJ-CRUISE IIに装着してみました。
このアイテムは、GT-AIR IIとNEOTEC IIにも使用できますが、基本的には同じ取り付け方法です。
大まかに流れをまとめると、アタッチメントとベースプレートの準備、ヘルメットへの取り付け、各種ケーブルの取り付けという順番です。

1アタッチメントを脱脂します

粘着テープを使用するので、付属のアルコールシートで脱脂します。

2粘着テープで、ベースプレートを取り付ける


続いてアタッチメントに粘着テープを貼り、ビーコム本体に付属していた、取り付けベースを貼り付けます。
今回のアタッチメントは、SB6X/ONE/SB4X/SB4X Liteに対応していますが、それぞれ、マウント形状と貼り付け位置が異なるので説明書

をチェックです!

3次に純正のカバー(インターコムカバー)を外します


おすすめの取り外し方は、カバー後方に隙間を作り爪をいれ、斜め前方に引っ張りながら、もう片方の手でボタンを押すという方法。
結構固めですがこれで外せます。

4ヘルメット側を脱脂

カバーで隠れていた位置を脱脂!せっかくなので、溝の入った汚れも洗っておきましょう。
粘着テープを貼ってしまうと、なかなか掃除できないですからね。

5ヘルメットにアタッチメントを張り付けて完成!


しっかり張り付けます。
接着初期は粘着力が弱いので、お好みの位置になったら、24時間待ちます。
※ちゃんと粘着硬化させないと剥がれます。

24時間たったら、インカムを取り付けよう

しっかり粘着硬化したことが確認出来たらインカムを取り付けましょう。
アタッチメントにはケーブルホルダーがあるので、うまく活用することですっきりさせることができます。

アンテナもぶつからない、いいクリアランス


取り付けたアタッチメントを見ると、少しヘルメットから離れていることがわかります。
こうすることで、SB6Xのアンテナを立てた際に、インナーバイザーの開閉スイッチにあたらないというわけです。

粘着テープだけど落ちることはない


粘着テープで取り付けは、ちょっと……と思うライダー諸氏のために一応のフォローをしておきます。
今回インカムを取り付けるために使用した、粘着テープは3MのVHBというテープです。
これは30年の長きにわたり、使用されているテープで、ロサンゼルスのウォルトディズニーコンサートホールの外壁パネルも3MのVHBで止められています。

つまり!重く、風雨にさらされる外壁をも張り付けることができる両面テープというわけです。落ちるわけがない。

インカムが操作しやすくなる!


なんということでしょう!どう考えても、操作しづらい位置に取り付けるしかなかったビーコムが正しい位置に収まってます。
スイッチの操作のために手を後頭部近くまでもっていく必要もなくなったので、インカムの操作性は向上しました!
普通の位置に収まりました、というだけのことですが、その普通による恩恵は結構大きい。

結論!これは買い〇
せっかくツーリング用の快適ヘルメットを使うのだから、インカムのマウント位置も適切にしてより快適仕様にするべきです!価格も2,000円と低コストなのでおすすめできます。

対応ヘルメットは3種類


アタッチメントを取り付けることができるヘルメットはSHOEIのツーリングヘルメット、GT-AIR II/J-CRUISE II/NEOTEC IIの3帽体です。
今回は、3帽体すべてに取り付けてみましたが、どれも干渉や不具合はなく、問題なく使用できそうです。

使用できるインカムは、SB6X/ONE/SB4X/SB4X Liteで、現在、現役で使用されているであろうビーコムは網羅していると言えます。

帽体ごとに専用のインカムを用意しなくていいというのは、やはりいいことですね。
専用というのは一見おさまりが良いように感じますが、次世代のヘルメットが作られた際にその規格が継承されるとは限りません。
特にインカムなど、進化の途中にある製品は代替わり事に大きく変化しがち。新しいヘルメットを購入した際、そのインカムが使えなくなってしまうというのはユーザーからすると決してありがたい話ではないと思います。
最悪の場合、ヘルメットの耐用年数である3年で買い替えスパンが来てしまう可能性すらあります。インカムは僕の経験上、その2倍は使えます。

今回、ビーコム用のアタッチメントが登場したことで、SHOEIのツーリングヘルメットシリーズはインカム選択の自由を取り戻しました。
購入したライダーからの評価も高く、安全性、快適性でも高い評価を得ている3帽体なだけに、ビーコムを正しい位置で装着できるというのは、まさに我々が待ち望んでいた結果、もっと言うと、本来最初からこうであってほしかった状態ではないでしょうか。

このアタッチメント他にもつかえるのでは?


幸いなことに今回紹介したアタッチメントは、ビーコム取り付け側のマウントが緩やかなカーブを描いた平面となっています。
つまりヘルメットの外側の形状と似ている。

ということは、もしかしたら、他社製インカムや、ドラレコ、アクションカメラの取り付けベースとしても活用できるかもしれない。
もちろん、我々スタッフも試したわけではないので、あくまで自己責任で。

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今回紹介した製品はこちら

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