進化を続けるこのガチャガチャはマニア向けのアイテムもラインナップされ、日本の文化のひとつとして世界でも認められつつある。この「ガチャガチャ」に、3月発売のニューアイテムとして「Honda Cub キーホルダー」が登場した。

カブ主以外もきっと欲しくなるキーホルダー+フィギュア

コインを入れてハンドルを回すと、カプセルに入ったアイテムが出てくる「ガチャガチャ」。昔は駄菓子屋さんなどの前にあり10円から楽しめたが、その市場はどんどんと拡大し現在は300〜500円が主流で、1500円などというものもある。価格はただ上昇した訳ではなく、アイテムのクオリティがアップし、種類も様々なものがある。そして海外からの観光客のお土産としても高い人気を博している。

ガチャガチャ用のマシンはバンダイの展開する「ガシャポン」が現在の主流と言え、さまざまなメーカーがガシャポン用アイテムを供給している。このアイテムメーカーのひとつである「株式会社トイズキャビン」は、バイクや車のフィギュアやエンブレムキーホルダーなどを展開しており、一度は回したことがあるというライダーも多いはずだ。そんなトイズキャビンが3月に販売を開始したのが、「Honda Cub キーホルダー」である。

「Honda Cub キーホルダー」は3車種×各2色の全6種類。1回400円のガシャポンアイテムだ。

箱を模したプラスチック製のケースにフィギュアが入っており、キーチェーンとリングが取り付けられている。

ケースは車体色に合わせたカラーになっており、スケールである「1/64」と車名、カラーが記載されている。

裏蓋はツメで止められていて、外すことができるようになっている。キーホルダーとして使用する場合は、テープや接着剤で止めておかないと外れるかもしれない。

上側のツメを溝から外すと裏蓋を外すことができ、このように中のフィギュアが姿を表す。

フィギュアはブリスターに収められており、ブリスターとフィギュアの間には保護用のビニールシートが入れられている。

カブをモチーフとした製品としては「Hondaスーパーカブエンブレムメタルキーホルダーコレクション」などが発売されているが、今回発売された「Honda Cub キーホルダー」は模型のパッケージを模したケースの中に1/64サイズのカブのフィギュアが入っているというアイテム。ケースの中のフィギュアは取り出すことができ、キーホルダーとフィギュアの2ウェイでたのしむことができるのだ。

手のひらにフィギュアをのせると、そのサイズがよくわかる。ハンドルなどの細いパーツは実際のスケールよりも太く作られていて、取り扱いに不安がない。

絶妙のディフォルメがかわいいコレクターズアイテム

1/64サイズと言えばいわゆる「トミカサイズ」などと呼ばれる日本では最もポピュラーなミニカーのサイズであり、世界的に見ても「ホットウィール」や「マッチボックス」などがこのサイズのミニカーを展開している。筆者もこの1/64サイズミニカーのコレクターであり、正確に数えたことは無いが所有する台数はおそらく1000台を超えている。トミカやホットウィールにもバイクはラインナップされているのだが、パッケージのサイズに合わせるために1/24くらいのサイズとなっている。3Dスキャナーなどの技術が進歩したことで、1/64サイズのバイクも少しずつ出てきたがまだまだ少数派であり、価格も1000円を超えていた。

今回発売された「Honda Cub キーホルダー」は1回400円とリーズナブルであり、ラインナップは「CT125 ハンターカブ」、「クロスカブ 110」、「スーパーカブ50」の3種類で、各2色ずつカラーが用意されているので全6種類となっている。3Dプリンターを使ってモデリングすると非常に精密ではあるが、メカが剥き出しのバイク造形が複雑になりすぎるきらいがある。しかし、この「Honda Cub キーホルダー」は、程よくディフォルメされていてカブシリーズの良さが1/64サイズの中で非常に上手く再現されている。その上で、各モデルそれぞれの特徴がしっかりと捉えられていて、見ているだけでも楽しめる。

「CT125 ハンターカブ」は「グローイングレッド」と「パールオーガニックグリーン」をラインナップ。

スポークホイールはクリアパーツを成形して表現。色分けもしっかりされており、ハンターカブの特徴をよく捉えている。

特徴的なアップタイプのマフラーが再現された右リアビュー。大きめの荷台など、ハンターカブらしさを感じる。

「クロスカブ110」は「パールシャイニングイエロー」と「プコブルー」をラインナップ。

ヘッドライト周りのデザインや、110特徴であるキャストホイールが再現されている。

特徴的なフレームカバーや、シングルシート+荷台のデザインがしっかりと再現されたリアビュー。

「スーパーカブ50」は「タスマニアグリーンメタリック」と「バージンベージュ」をラインナップ。

惜しまれつつも生産中止となった50ccモデルを再現。特徴的なレッグガードやハンドル周りがしっかり再現されている。

最もカブらしいデザインのを持つスーパーカブ50だけに、ジオラマなどの素材としても活躍しそうだ。

バイクのキーホルダーには少し大きすぎるが、この「Honda Cub キーホルダー」はカブのオーナーはもちろん、バイク好きには確実に刺さるアイテムである。既に売り切れとなっている所も多いようだが、再入荷されているのも見かけたので欲しい人はすぐにガシャポンコーナーへ!

1/64サイズのミニカーと並べてみる。ミニカーの世界観を広げてくれるアイテムと言えるだろう。

1/64サイズのミニカーと組み合わせるなどその楽しみ方は色々。ピックアップトラックの荷台に載せてみた。

筆者は奇跡のノーダブりでコンプリート

この「Honda Cub キーホルダー」の情報を見た瞬間、「これは全部集めねば!」とコレクター魂に火がつき、翌日早速探しに出かけた。

ご存知のようにカプセルトイはランダムにアイテムが出てくるため、全種類をコンプリートするのにどうしてもダブりが出てしまう。そのギャンブル性もカプセルトイの楽しみのひとつではあるが、できればダブりは出したくないのが本音だ。ネットオークションなどでコンプリートセットも売られていたりもするが、当然割高であり、負けた感じがするので筆者は買わないことにしている。

最初に見つけたのは吉祥寺のヨドバシカメラで、ここで2回回した。結果は「クロスカブ110」の「プコブルー」と「スーパーカブ50」の「バージンベージュ」であった。次に同じく吉祥寺の専門店(マシンが店の中に並べられている)で、ここでは1回回し、「CT125 ハンターカブ」の「パールオーガニックグリーン」をゲットした。

次に回したのは「スターウォーズ セレブレーション ジャパン」の帰りに寄った幕張のイオンモールの中にある専門店で、ここで2回回すと「CT125 ハンターカブ」の「グローイングレッド」と「スーパーカブ50」の「タスマニアグリーンメタリック」をゲット。なんとここまでダブり無しで5種類をコレクトでき、残るは「クロスカブ110」の「パールシャイニングイエロー」のみとなった。

次に回したのはバイクの整備で浅草を訪れた時で、整備を待っている間に浅草寺付近に散歩に出かけた時に見つけた専門店だ。「ここで揃える!」と意気込んで2000円を100円玉に両替して挑む。そして1回目を回すと、黄色のカプセルが出てきた。中身を確認すると、最後の1台である「クロスカブ110」の「パールシャイニングイエロー」が入っていた。子供の頃から何十年もガチャを回し続けてきた筆者だが、1個もダブらずにコンプリートできたのは今回が初めてであった。そして、残り1600円分の100円玉で財布はパンパンになったが、満たされた気持ちで浅草を離れたのである。

コレクターである筆者は全種類を並べ、自分だけのカブワールドを机の上で楽しんでいる。

キーホルダーとフィギュアの2ウェイで楽しめる、「Honda Cub キーホルダー」がガシャポンに登場! (19枚)

この記事にいいねする


コメントを残す