
ARCHIが標榜するZ900RSのカスタムコンセプトは「進化するネオクラシック」。
最新の車輛でありながらも、Z1/Z2に代表されるクラシカルな雰囲気をいかに融合させるか、といったテーマになります。
今回ご紹介する「トレンチカットディスクローター」はその最たるアイテムの一つと言えるでしょう。商品開発においてこだわったポイントは以下の5点。
・ディスクローター自体のサイズアップ
・両面に施されたトレンチカット
・立体的なインナーローターのデザイン
・ワンポイントのオプション設定
それでは詳しく見ていきましょう。
目次
ノスタルジックな雰囲気を演出する等間隔のアールデザイン
前述の通り70’sカスタムの定番として外せないと言っても過言ではないトレンチカットのディスクローター。Z900RSで再現する際にはPMCで扱うZ1/Z2仕様と全く同じ太さのライン構成にこだわりました。
また、全体が最も美しく見え尚且つ等間隔に配置されるようアールを配置しているのでどこから見ても隙がありません。
ディスクローター自体のサイズアップ
上記のアールデザインを美しく成立させるため、フロントはディスクローター自体のサイズを純正Φ300→本製品Φ310にサイズアップしています。大径のΦ320も試してみましたが収まりが余りにも悪く、最適なサイズとしてΦ310に決定しました。アウターローターは信頼のサンスター製。そして大径化により制動力が向上し、コントロール性が良くなるというメリットもあります。
また、フローティングピン部分にウェーブワッシャーを挟むセミフローティングタイプのディスクローターはフルフローティングタイプのようなブレーキタッチを実現しつつ耐久性も高いので、街乗りやツーリングといった用途にに適しています。
*取り付けの際は別売りの310φ用キャリパーマウントボルト・カラーセットが必要です。
両面に施されたトレンチカット
この写真で見ると分かり易いのですが、本製品は両面にトレンチカットを施しています。PMCで扱うZ1/Z2用ディスクローターは片面仕様なのですが、これはキャリパーが片押しシングルポッド構造によります。
Z900RSのフロントキャリパーはラジアルマウント対向4ピストンの為、ディスクを両面から押さえるので、パットの損耗が偏らないよう同条件になるよう両面にトレンチカットを施しています。
結果として見た目の情報量が多く精密感のあるルックスになりました。
立体的なインナーローターのデザイン
意外とシンプルなデザインに落ち着きやすいのがインナーローターです。本製品では段落ちや曲面を多く取り入れ、より立体的なルックスになるようこだわりました。ちょっとした部分ですが、こういった小細工の積み重ねが最後の完成度に影響すると考えます。
ワンポイントのオプションカラー設定
フロントフローティングピンの標準設定は無機質なステンレス製のフラットデザインですが、ちょっとした遊び心も取り入れたいオーナー様のためにアルミカラーアルマイトで仕上げたジュラルミン製でブラック・ゴールド・レッドの3種類をオプションで用意致しました。他のカスタムパーツとの組み合わせを楽しんでいただけます。
※オプションカラーのフローティングピンは表面がフラット→穴あきのデザインになります。
ネオクラシックの足回りをさらに加速させるトレンチカットディスクローターは2025年6月末の発売予定。
情報提供元 [ ARCHI ]
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