スポーツツーリングタイヤの「ROADTEC 01SE」の後継としてリリースされたMETZELER(メッツラー)の最新タイヤ「ROADTEC 02」。先日試乗会に参加した際のインプレッションをお届けしたい。

速度域に合わせてトレッドデザインが変形! 革新的なダイナトレッド アダプティブトレッドデザインが凄い

走る楽しさを倍増させる”スーパー・スポーツ・ツーリングタイヤ”であるROADTEC 02をインプレ!

「ROADTEC 02」のコンセプトとしては、「走る楽しさを倍増させるスーパー・スポーツ・ツーリングタイヤ」というもの。より多くのライダーの“走り”に順応するために様々な技術を投入し、スポーツとツーリングという“2つの顔”を持つ点が大きな特徴だ。

製品説明会では早速メッツラーのROADTEC 02がお出迎え。01 SEとは似ても似つかないパターンへと進化していた

フルシリカコンパウンド製であり、リアにはデュアルコンパウンドを採用。センターグルーヴとラテラルグルーヴの特徴的なパターンが非常にカッコいい

まず1つ目の顔であるツーリングの部分だが、ソフトなライディングでは長めに設計されたパターンの“センターグルーヴ”で適切なトレッド可動性を確保。素早いウォームアップ性や快適性、グリップの向上にも寄与する。これは街乗りや低速域のゆるいワインディングなどで、より安心してマシンを操れることに寄与する要素だ。また新世代フルシリカ・コンパウンドの採用や、傾斜時の排水性を確保する“ラテラルグルーヴ”の採用で「01SE」比で15%ものウェット性能向上も果たしている。

そして2つ目の顔だがこれが面白い。「ダイナトレッド アダプティブトレッドデザイン」というトレッドデザインが“変形”する機構を持ち、タイヤが高速域になると溝が狭まって結合するのである。これにより路面との接地面積が増え、多くのグリップ力が生まれ、スポーツ走行においてタイヤの反応性が向上するのだ。

二輪車タイヤ部門部長の児玉 秀人氏によるメディア関係者向け製品説明会の様子

速度域が上がると溝の狭い部分が結合し、グリップ面積が広くなる「アダプティブトレッドデザイン」。これによりスポーツツーリングからスーパースポーツへと変貌するのだ

またトレッド面の溝の面積を表すボイドレシオはツーリングペースの際は12.7%に対し、ハイペースとなると最大で6.0%にまで減少。「01SE」と比べると、安全性はそのままに、ソフト・ハードとあらゆる要素でハンドリング性能が向上した点がハイライトと言える。これほど大幅な性能向上を果たしているのに関わらず、43%以上ものバイオベース素材とリサイクル素材で構成されている点が驚きを隠せない。

そんな惜しみなく技術が投入された「ROADTEC 02」を実際にインプレしてみた。

安定感が生む余裕のある走りがとにかく楽しい! スロットルを開けるたびについて来るグリップ力

実は今回サーキット走行自体が初めての筆者。普段はツーリング一辺倒のライダーであり、サーキットで極限までスピードを出した経験が実は無い。しかし、そんなヒヨッコでも走り始めた瞬間にタイヤのポテンシャルをすぐに実感することになる。

今回ROADTEC 02の試乗車に選ばれたBMW R12。トルクフルなクルーザーならではの性能を見せてくれた

スポーツ走行に最適なBMW R1250 Rも試乗車に

まずは直線で車両の軸が全くブレない安定性を感じ、そのままのスピードを維持してコーナーへ進入する際の地面に“吸い付く”感覚がさらなる安心感を生む。フロントが切れ込みすぎることも反応が鈍すぎることもなく、狙ったラインを素直に進んでくれる点がスポーツ・ツーリングと謡われる片鱗を感じさせてくれる。

低中高とどの速度域でも安定した路面追従性を発揮。サーキット初心者でも不安なく車体を傾けていける

コーナリング進入時も狙った場所にそのまま吸い込まれていく感覚。トルクフルな車両でもリアのトラクションは非常に安定していた

タイヤが温まってきたところでさらにスピードを上げて浅めのバンク角でコーナーに侵入した際も同様、路面追従性は以前のまま高く、余計な振動もほとんど感じられない。直進でもコーナリングの際も、さらに言えばブレーキングの際もそうだが、良くも悪くも車体に対して激しい挙動を極限まで抑えてくれるイメージだ。

可能な限り深くバンクする瞬間もしっかりと受け止めてくれる懐の深さを感じ、どのシーンでもグリップ力が失われるような感覚を味わうことがなかった。低速域、高速域でも変わらず安定した性能を維持できるのは、速度域に合わせてトレッドの接地面積が変化するからにほかならない。

よりスポーツ走行に特化したR1250 Rでは、よりアダプティブトレッドデザインの恩恵を感じることができる

タイヤの挙動に関して“怖い”と感じることは一切なく、よくも悪くもタイヤを意識する必要がない。そのおかげで目の前のライディングに没頭できた

走行した日は完璧なドライコンディションで路面温度も低くなかったため、低い路面温度での走行やウェット路面での性能は確認できなかったものの、タイヤ自身が“無理をしすぎないように”とライダーをサポートしてくれる性質に感じる。そういった点では様々なコンディションを走行する可能性が高いツーリングでは安心して身を任せることができるだろう。とにかくその“粘り強さ”でどんな走りにも応えてくれる懐の深さに感動した。

サーキットで安定した走りが欲しいライダー、またはツーリングでもスポーツ走行を楽しみたいライダーにおすすめできる「ROADTEC 02」。METZELERが誇る“2つの顔”を是非実感いただきたい。

ROADTEC 02 詳細

ROADTEC 02

サイズ
・フロント 17インチ
120/70 ZR 17 M/C (58W) TL

・フロント 19インチ
120/70 ZR19 M/C 60W TL
110/80 R 19 M/C 59V TL

・リア 17インチ
150/70 R 17 M/C 69V TL 
160/60 ZR 17 M/C (69W) TL
170/60 ZR 17 M/C (72W) TL
180/55 ZR 17 M/C (73W) TL
190/50 ZR 17 M/C (73W) TL
190/55 ZR 17 M/C (75W) TL
190/55 ZR 17 M/C (75W) TL (O)

【インプレ】「ROADTEC 02」のトレッドは高速域で自動変形する!? METZELERの最新スポーツツーリングタイヤをテスト ギャラリーへ (12枚)

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