
文/Webikeバイヤー:あきら
サーキット走行にも対応でき、ツーリングや峠でのスポーツライディングに使用するタイヤを探している際に友人に勧められRACETECのK2(ミディアムコンパウンド)を装着したのがこのタイヤとの出会いでした。
今回はRACETEC RR K2.K3を公道、サーキットの両面からインプレッションしていきます。
目次
RACETEC RRのインプレッション
RACETEC RRの乗り味はサラッとしたグリップ感と軽快なハンドリングで、自分の経験したタイヤで例えるなら、初代ROSSO CORSAに似ていると感じました。
初代ROSSO CORSAと異なる点は、力強い剛性感とグリップ力が特徴で、サーキット走行ではその特性を顕著に感じることができます。
耐久性について
K2(ミディアムコンパウンド)のライフについては、ROSSO CORSAと同じ9,000km前後だったと記憶しています。
ただし、急加速や急減速、走行時期や路面状況によって大きく変わるため、参考までに。
ウェット性能について
ハイグリップタイヤということでツーリングタイヤのようなウェット性能はそこまで高くありません。
普通に乗る分には滑ったりすることもなく、急な天候の変化にも対応できます。
コンパウンドの選択肢
同じバイクでK2(ミディアムコンパウンド)とK3(ハードコンパウンド)を試しました。
K3には扁平率60%の設定がないため、外径を合わせるためにワンサイズ上のタイヤを選択。
ABSやTC(トラクションコントロール)に多少の誤差が生じる可能性はありますが、最新の精密な電子制御が入っていない点とファンライドの域であればあまり気にしなくて良いです。
「攻めきれていない」というのもありますが、大きな違和感を感じることはありませんでした。
K2(ミディアムコンパウンド)を履いていたのが3年前までだったので、コンパウンドごとの詳細な比較はできませんでしたが、
- サーキット走行がメインなら K2(ミディアムコンパウンド)
- 自走での走行会参加など公道走行が多いなら K3(ハードコンパウンド)
がオススメの選択だと感じます。
RACETEC RRのデメリット
1. 空気圧の管理
空気圧については、冷間時と温間時で乗り味が大きく変わります。
例えば、冷間時に空気圧が低いとハンドリングが重くなり、温間時の挙動と大きく異なります。
基本的には温間時の空気圧でセッティングを行いますが、 外気温によっては空気圧が上がりきらないことがあります。
セッティング次第でフィーリングが大きく変わるため、慎重に調整する必要があります。
2. 低温時の取り扱い
コンパウンドが温まりきらないと、十分なグリップを発揮できません。
実際、冬の乗り始めでスロットルを戻したときに、エンジンブレーキでリアタイヤが食いつかず、ABSが作動したことが印象に残っています。
低温時の乗り始めは特に慎重に走行する必要があります。
そもそも、冬にハイグリップタイヤを使用するのは推奨されませんが、あくまで参考事例として挙げました。
まとめ
RACETEC RRは特に、剛性感が求められるサーキット走行では、その特性を最大限に発揮します。
ピレリタイヤが圧倒的なシェアを誇る「テイスト・オブ・ツクバ」においてもRACETEC RRを選択し、戦っているライダーもいます。
空気圧管理や低温時の取り扱いには注意が必要ですが、しっかりとセッティングを行えば、公道でも十分に楽しめるロングライフなタイヤだと感じました。
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