Webikeが代理店を務めるLOBOOから、待望の双方向チャージャーが発売されました。本記事では、その取り付け方法と使用感を詳しくご紹介します。

この製品の最大の特徴は、モバイルバッテリーや電源アダプターからバイクのバッテリーを充電できるだけでなく、バイク側から他のデバイスを充電できる点。ツーリング時のバッテリー上がり対策はもちろん、スマートフォンなどの充電にも活用できる便利なアイテムです。

実際に手に取ってみると、コンパクトで軽量ながらも作りはしっかりしており、質感も高い印象を受けました。バイクに取り付けても違和感なく馴染むデザインも好印象です。

内容品をチェック

まずは内容品を確認してみましょう。パッケージには以下のものが含まれています。

・本体(配線付き)
・取付用ステー
・説明書(英語)
・結束バンド、両面テープ

シンプルな構成ながら、本体はCNC削り出しのアルミ製で質感が高く、さらに防水仕様のため雨の日でも安心して使用できます。表面の加工も丁寧で、触った感じも高級感があります。

取り付けもそこまで難しくないので取り付ける際はこの記事を参考にしてください。

取り付けは意外と簡単

実際にバイクへ取り付けてみます。

配線方法

バッテリーのプラス・マイナス端子に接続、黄色線はACCに接続。

バッテリー直結だと思われるかもしれませんが、実はキーのON/OFFと連動するのでバッテリー上がりの心配はありません。

配線例

 

本体を車体の適切な場所へ固定

TYPE-Cポートの配置を考慮し、スマホや他の機器を充電しやすい位置に設置しましょう。
実際に取り付けてみると、コンパクトな設計のおかげで邪魔にならず、バイクのデザインを損なうことなく装着できました。

ミラーとの共締め

※ステーを利用しての取付はもちろん、両面テープも標準装備のため、両方対応可能です。

取り付け用の小物

 

実際に使用してみた

今回は意図的にバイクのバッテリーを上げてみて、モバイルバッテリーや電源アダプターからの充電がどの程度機能するのかを検証しました。

1.放電準備

バッテリーを完全に放電し、ライトとグリップヒーターをつけさせたまま放置するなどして、バッテリーの電圧を10V程度に低下させました。
その結果、メーターは点灯するが、セルを回すことができなくなった状態に。
※Vストローム650の場合、グリップヒーターの設定温度をMAXにし、ハイビームでヘッドライトをつけっぱなしにすると20分ほどでバッテリー上がりになりました。意外と早いので出先でのつけっぱなしには十分ご注意を...

バッテリーへ充電中

バッテリーの電圧が10V以下の場合、E4と表示。以上になると通常電圧値表示に。

2.モバイルバッテリーで充電

LOBOOの双方向チャージャーを介して、市販のモバイルバッテリーを接続します。今回使用したモバイルバッテリーの仕様は以下の通りです。
・容量: 10400mAh
・出力: 5V/2.1A

モバイルバッテリーでの充電

充電が開始され、バッテリーの電圧が少しずつ回復していく様子が確認できました。

しばらく充電してからの電圧

電圧の推移をチェック
充電開始時の電圧は約10.9V。
モバイルバッテリー使用時は35分後に11.7V、45分後には12.4Vと回復。

エンジン始動テスト
電圧が12.4Vまで回復したことを確認後、セルを回してエンジンを始動。
結果、問題なくエンジンがかかり、非常時の充電手段として十分に機能することを確認できました。
モバイルバッテリーの容量にもよりますが、大きいものだとすれば30分以内にバッテリーの電圧を回復させることも可能なので、出先での緊急対応にも役に立ちます。

3.電源アダプターでの充電も可能

家庭用電源を利用すると、モバイルバッテリーよりも速いペースで電圧が回復します。時間に余裕がある場合や、出発前の充電には最適です。

コンセントでの充電

電圧の推移をチェック
充電開始時の電圧は約10V。
電源アダプター利用時は10分後に11.7V、15分後には12.0Vと回復。
電源アダプター利用時は、より短時間で電圧回復が可能でした。

エンジン始動テスト
電圧が12Vまで回復したことを確認後、セルを回してみました。
結果、12Vでも問題なくエンジンがかかりました。
急いでいる場合ならモバイルバッテリーではなく、電源アダプターでの充電がおすすめです。

まとめ

実際に使ってみて感じたのは、シンプルながら非常に実用的で、いざというときに頼りになるアイテムだということ。特にツーリング時の安心感が増し、バッテリー上がりの不安が軽減されました。
デザイン性や質感も高く、バイクに馴染みやすい点も魅力的。緊急時に役立つこの便利なアイテム、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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コメント一覧
  1. たー より:

    この記事のモバイルバッテリーは5V2.1A。これだと損失2割ぐらいだとして10Wもかかっていない。ACからの充電も写真を見る限りPD充電していないようなのでこの製品の性能を生かせていない。
    せっかく入力100W対応なのだからPD100Wのモバイルバッテリーか同ACからの充電での時間が気になるところだと思うのですがいかがでしょうか?
    その上でPD100W入力時のバイクのバッテリーへの充電が適正に電流制御できているのかを検証してほしい。

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